【書評】欧文書体のつくり方

2020.05.08

欧文書体のつくり方

久しぶりの書評です。そもそも、本を読む時間をちゃんと取れていなかったので読書自体も久しぶりでしたが、読んで良かったと思える本ですので、ご紹介させていただきます。
2020/5/20発売になる本ですが、出版社であるBook&Designさんに確認し、許可を頂いて書評を書かせて頂いております。
ちなみに先行発売していますので、すぐ欲しい方はBook&Designさんへどうぞ。

この本は、書体デザイナーの小林章さんが書かれた本で、「欧文書体―その背景と使い方 (新デザインガイド)」「欧文書体 2 定番書体と演出法 (タイポグラフィの基本BOOK)」という、シリーズ化された本の第三弾という立ち位置の本です(出版社が1,2と異なるので、正式なシリーズではないかも)。

僕は上の2冊とも読んでいて、というかこの本達(小林章さん)に書体について教わったと言っても過言ではないくらいお世話になっておりまして、その続編という事で読まない訳はございません。今回も学ばせて頂きました。

今回は「欧文書体のつくり方」という事で、書体を作る視点からの解説がメインとなっています。しかし、だからと言って書体を作る予定のない人は読む必要がないか?というとそんな事はありません。自分も書体を作る予定は一切ございません(読んで作りたくなりました)が、大変勉強になりました。

文字の調整ポイントがわかる

普段デザイナーとしてフォントを選び使用していて、ふと「この調整は正しいんだろうか?」と思うことは多々あると思いますが、書体を作った方の視点を知る事で解決できる事は沢山あります。

幼稚な例で恐縮なのですが、例えば文字組をした時に「この文字だけ、頭が少し出っ張っているな」とか、気になり出してガイドに合わせて高さを調整したりした経験ってないですか?ガイドに合わせたはずなのに違和感が増した上に、「ガイドに揃っているからこれで正しいはずだ」なんて信じ込もうとしてしまったり。

僕は、こんな基本的な事も知らずに、自己流でここまでやってきた人間なのですが、この本を読めばそんな苦労はしなくても良かったなぁ。。と思います。もちろん考えた時間は全くの無駄ではないのですが、そのリソースを他の事に使ったらもっと効率が良かった事は言うまでもなく(遠い目)。

ま まぁ、僕の話はいいとして、誰しも苦労する字詰めのポイント等、役に立つ情報が図入りで、分かりやすく書いている事もとても助かります。

デザイン全体のクオリティーアップに

フォントを好き嫌いだけでなく、「なぜこのフォントが良いのか」という文字の見かたのポイントを多く知る事は、デザイナーとしての幅に繋がり、デザインそのものに大きく関わってくる部分だと思います。
また、クライアントさんに「何故このフォントを選んだか」というのが説明出来るかどうかも、すごく成果に繋がる部分ですよね。

そして、文字を作る上で必要な錯視の調整方法だったり、細かい曲線の調整は、デザインのレイアウト・細かい調整方法に応用できる部分です。それで思い出したのですが、Appleの作る角丸なんかも、書体作りのような細かい部分の調整ですね。

そして何よりも、文字を作る大変さがわかる事で、文字を大切に扱うことにも繋がりますので、デザイン全体のクオリティーアップにも繋がると思います。

さてさて、ざっくりとしたご紹介になりましたが、このへんで終わりにしたいと思います。
前述の通り僕はこの本の著者である小林章さんの本を通じ、フォントの扱いを覚えてきましたので、小林章さんは僕にとって先生のような存在です(お会いした事はないですが)。
素晴らしい書体を作る傍ら、このような本を出してくださる事に感謝しつつ、もっとたくさんの方に読んで頂けるように紹介させて頂きました。

フォントを作りたい方は勿論ですが、フォントを上手に扱いたい方、単純にフォントが大好き!という方にもおすすめです。

Stay Home! “秀英にじみ明朝”

2020.05.01

2020年5月

コロナ禍の影響がますます広がりを見せています。「自粛要請」という言葉は変わりませんが、その度合いが強まり、それに伴って世間の目も厳しくなっているように感じています。

自粛している人が自粛していない人を責めたり、逆に自粛に反対している人が自粛しようとする人を馬鹿にしたり。ネットニュースやSNSを見ていると、そんな事が目に飛び込んで来る事が増え、否が応でも考えさせられます。

「こういう時に、その人の素の部分が出るんだな」と思ったりしますが、勿論思わず文句が出ちゃう状況というのはあって、それぞれの立場にならないと分からないことも沢山ありますね。

自粛要請の影響が出やすい職種や、そうでない職種というものがあったりします。実際にお金がないのに「仕事を休め」と言われたらと想像すると、本当に絶望しかありませんし、そうなると「どの死に方を選ぶか?」という状況になってきます。

そういう事を考えていると、「まぁまぁポジティブにやろうよ」なんて気軽には言えなくなってきます。ほんとに。
僕が言えることは「なんとか生きよう」というくらいの事になってしまいます。かつて自分が自分の人生に絶望をしていた時期があったのですが、今振り返ると、“その経験があったからこそ、今やれている”という事をよく思います。

辛い時期に、もがいてもがいて生き残った経験というのは、本当に貴重なものだという事です。
とにかく生き残りましょうね。

今月の稼働率

今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと18日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月の稼働率は、先月から微増の100%程度となっていますが、いつもよりもお問い合わせは多いので、この先慌ただしくなりそうな予感もございます。今のところは落ち着いて仕事をしていますので、なんなりとご相談ください。

今月のFONT紹介は“秀英にじみ明朝”

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

久しぶりの日本語書体は“秀英にじみ明朝”です。
名前の通り、にじみの表現が最大の特徴の書体です。 この書体は元を辿ると“秀英明朝”と言う書体で、日本語書体としては大変歴史が古く、活字時代から100年以上前から続いて改良され続け今に至る書体です。

見てみましょう。

秀英にじみ明朝

秀英にじみ明朝

秀英明朝 L(元のフォント)

秀英明朝

並べて見ると、骨格は同じなのにだいぶ印象が違う事が分かりますね。
以前ご紹介した“A1明朝”も墨だまりの表現がされていますが、更に強いにじみの表現がされていて、紙に印刷した雰囲気を感じさせてくれます。

仮名がコンパクトで、漢字とのコントラストがはっきりしていて、本文で使用するのに適したバランスになっています。
なので、本文にさりげなく使用するのが正しい使用方法じゃないかと思いますが、大きく使うとホラーっぽくなりますので、それを狙って使うのもありかもしれません。(作者の意図ではないとは思いますが)

素直にアナログ感のある優しい雰囲気や、暖かみを出したい時にすごくいい働きをしてくれる書体だと思います。

アルファベットも見てみましょう。

秀英明朝体 アルファベット

ローマン体で、雰囲気も合っていると思います。細かい部分は気になる部分もありますが、わざわざこの書体を欧文書体用に選ぶ必要はないので、必要十分という所だと思いますし、むしろレトロ感が出て良い部分と捉える事もできます。

方向性がはっきりしていて「いつでも使える」という書体ではありませんが、こう言う表現のバリエーションが用意されているというのは、使う側としてとてもありがたい事です。

さてさて、今月はこのへんで。
思えば、GWなんだよなぁ。例年だと僕の住んでいるあたりでは大きなお祭りが開催される時期です。
寂しい感じもしますが、静かなGWの方が珍しいので、それを楽しむことにします。
皆様もそれぞれのGWを楽しんでくださいー。

簡単ではない“FUTURA”

2020.04.01

2020年4月

世界ではショッキングなニュースが続々と届き続け、国内も自粛要請に揺れ続けています。
オリンピックは延期となりましたが、コロナウィルスの先行きの不透明感に反してすぐに「2020年の7月23日に開催します」と発表され、違和感を感じずにはいられませんでしたが、「本当に開催できたらいいな」と、願いとも取れる受け止め方ぐらいしか出来ませんでした。。

そう。世界は冗談にならないくらい暗く沈んでいます。誰も先が読めない状況です。
でも、考えてみると、先を読める状況の方が実は少ないですし、大抵はなんとかなってきたのです。

もちろん、ウィルスを甘く見てはいけないのですが、現代の医学であれば克服できない病気じゃないと信じています。
でも、今、一番怖いと思うのが、人同士がいがみ合うことです。
自粛要請という幅のある解釈を巡って争ったり(両論存在することが当たり前なのです)、特定の国に対して非難の言葉を浴びせたりしているのを見聞きすると、悲しいですね。

こういう時こそ、自分を見つめ直す良いチャンスです。普段は出来ない勉強をしたり、この先の事を考えてみるのも良いと思います。
季節は春です。燕が新しく巣を作り始めたり、山では新緑が眩しく生命力に溢れ始めるのです。

気休めかもしれませんが、少しでも明るくなれる事を考えたり、自分の好きな事をしたりして、乗り切りましょう!ちなみに僕は、最近ムシャクシャするとドライフルーツのみかんをムシャムシャ食べています。※アフィリエイトリンクです。何故ならお金が欲しいから。とても美味しいですが、甘いので食べ過ぎると太りそうです。

今月の稼働率

今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと21日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月の稼働率は90%程度です。
大きな案件が終わり、久しぶりに100%を切ったので、どこかに出かけたりしたいと思っていましたが、そんなに甘くありませんでした。
最近勉強も出来ていなかったので、新たな技術を覚えたり出来ればと思っています。

今月のFONT紹介は“Futura”

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

大人気の書体“Futura”です。今更感はありますが。。
幾何学的なサンセリフ書体の代表格とも言える“Futura”ですが、その誕生は1922年。なんと約100年前に作られたものです。書体名の“Futura”は「未来」を意味し、現在はもちろん作った当時からしたら「未来」となる訳ですが、ちゃんとその「未来」まで残っていた。というのはとっても凄いですね。

見てみましょう。

Futura Medium

Futura Medium

Futura Bold

Futura Bold

Futura Condensed Medium

Futura Bold

Futura Bold 大文字

Futura Bold 大文字

無駄な装飾を廃し、幾何学的な表現を追い求めて作られているようです。人間的な曲線はなく、ツンツンしていて、僕は何故かこの書体を見ると「レニングラード・カウボーイズ」を思い出してしまいます。

文字の機能性はとても優れていて、クッキリとしていて読みやすいです。ただ「これを使えば簡単にカッコ良くなるか?」というと、そんなことはありません。造形の美しい書体ですし、有名な書体なのでいろいろなところで使用されていますが、適当に使ってしまうと、この書体特有のツンツンしている所がうるさく感じてしまいます。

綺麗に組むには、字詰めに気を使う必要がありますし、文字の余白を理解して組むことが大事になってくると思います。開けたり詰めたり色々と調整してみると、この書体の魅力が沢山ある事に気づくと思いますし、色んな場所で使用できる優秀な書体であることは間違いないと思います。

自分が紹介している“Futura”は、Macに同梱されているものですが、探してみると色んなメーカーから発売されていて、中には変な合字があるものとかもあって面白いです。興味のある方は調べてみてください(紹介しないのかよ)。

それでは今月はこのへんで。
今は頑張ろう!というよりも、ウィルスの感染を防ぐ為に、じっとしているのが良さそうですね。心がクサクサしてしまいがちですが、そんな時には自分の好きな事をしたり、息抜きを上手にしつつ楽しく過ごしましょう。トンネルの先にはきっと光が見えてきます。

主役級??“Houstiny”

2020.03.01

2020年2月

世間ではコロナウィルスの話題で持ちきりです。ひとまず不倫の方々はホッと一息。

自分は、そんな時に限って都心に出向く事が多かったのですが、どこに行っても人が少なくて「出かけやすくていいな」と思っていた。なんていうことは口が裂けても言ってはいけません。大人だから。

様々なイベントが中止に追い込まれたり、輸出入なんかにも影響が出ていますし、あまりふざけてもいられないのですが、こういう時こそ、それぞれが出来ることをやる。という事しかないのだと思います(急に真面目)。

某高須さんが「損して徳を取ってください」と仰っていましたが、こういう時にそういう事を言える大人は素敵だな。と思いました。

今月の稼働率

今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと21日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月も祝日がありますが、稼働日数は多めですね。

今月の稼働率は150%程度ですが、特に前半〜中旬までは少々バタバタしていそうです。
緊急対応は難しい場合がございますが、ご相談はいつでもどうぞ。

今月のFONT紹介は“Houstiny”

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

今回は“Houstiny”というスクリプト体の紹介です。スクリプト体は、バリエーションが多ければ多いほど助かりますので、常に目を見張らせていて、気に入ったものがあったら買うようにしています。特に、今回紹介するような手書きテイストのものは、個性を表す目的で使う事が多いので、案件ごとに精査して使用する必要がありますので、沢山ストックしておくと大変良いです。

Houstiny Regular

Optima nova Light

Houstiny Slant Regular

Optima nova Light

Houstiny ALT Regular

Optima nova Light

Houstiny Slant ALT Regular

Optima nova Light

見た通り、リアルな手書きっぽいスクリプト体です。2種類の字形で、それぞれに傾きの強い“Slant”があり、使用用途によって使い分けられます。

合字もしっかりと入っていて、前後の文字を判別して流れのある綺麗な形になってくれ、使い勝手がとても良いです。ただ惜しい点として「ff」等、同じ形を繰り返したくないのに合字がないものもありますので、そういう場合は1文字ずつ「Houstiny Regular」と「Houstiny ALT Regular」を使う。等の工夫をする必要があります。

使い方としては、ちょっとしたアクセントとしての使用方法は勿論ですが、大きくダイナミックに使っても良い感じになり、方向性によっては主役にもなり得るのではないかと思いました。

ちなみに、こちらで購入できます。

さて、今回はこのへんで。
コロナウィルスの影響は多岐に渡っております。今後も予断を許しませんが、こういう時こそ自分に何が出来るかを考え、行動する事が大切ですね。
「損して徳を取ってください」(某高須さん談)

懐深きエレガンス“Optima nova”

2020.02.01

2020年2月

もう2月です。2020年も始まったばかりなはずなのですがおかしいですね。。まぁでも2月です。

最近気になるのは、あのー不倫のニュースというか、ニュース全般に対する世間の動きというか。あれなんでしょうね?
ちょっと失敗してしまった人がガブガブされていて、弱った人に群がるゾンビみたいで怖いです。ほんと。あまりそれに対してあれこれ言う気はありませんが。「失敗しない人はいないんだぜ」というのは思います。YOUだって失敗するだろうがっ。

話を変えますが、今年の冬は暖かいですね。ここ二日間(29日、30日)は春のようなポカポカ陽気で、散歩してみたら梅の花がチラホラ咲いていました。スキー場には雪が降らなくて困っている人がいたり、良いことばかりではないですが、個人的には寒くないのは助かります。春よ来い。

今月の稼働率

今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと18日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今年は閏年ですが、祝日が多いこともあり、稼働日数が少ないですね。
今月は140%前後となりそうです。
先月よりも少ないですが、今月は動かせない予定も多いので、緊急案件の場合の対応が難しい場合もありそうです。何かありそうな場合は、お早めにご連絡ください。

今月のFONT紹介は“Optima nova”

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

さてさて、Optimaです。今まで紹介して来なかったのは、有名すぎて自分が紹介する必要がないと思っていたからです。しかし、遂にその時が来ました。(ネタ切れかしら)
見てみましょう

Optima nova

Optima nova Light

Optima nova Regular

Optima nova Medium

Optima nova Demi

Optima nova Bold

Optima nova Heavy

Optima nova Black

Optima nova Condensed

Optima nova Light Condensed

Optima nova Condensed

Optima nova Medium Condensed

Optima nova Demi Condensed

Optima nova Bold Condensed

Optima nova Italic

Optima nova Italic

合字

Optima nova 合字

まずはズラーっと並べてみました。ウェイトが豊富ですね。
この書体はLinotypeから発売された、Optimaの改訂版です。
なんども紹介しているヘルマン・ツァップさんが1950年代に作り、その後2000年代に入ってから、小林章さんと共同で作られた書体です。最高の書体を、最高のチームが作り直した書体ですので、最高に決まっています。

ファミリーはLight〜Blackまでの7ウェイト(それぞれのウェイトにイタリック含む)に、コンデンス体がLight〜Boldの5種類あります。
あとで紹介しますが、大文字のみのタイトル向けのものと、スモールキャップスもあります。

この書体の魅力は、ローマン体とサンセリフ体の特徴をあわせ持つ事です。とても優雅な線を用いて作られていて、ファッション系のデザインだけでなく、様々な由緒正しい場所にも使用されています。

機能的に優れていて、見出しに使えば優雅で高級感のある印象になりますし、長文を組んでもローマン体のような可読性の高い文字組みができるという、出木杉 英才(できすぎ ひでとし)のような書体です。

さらに、タイトルやロゴの制作時にとても重宝しそうな、スモールキャップス(5ウェイト)や、大文字だけでかっこいい合字がふんだんに用意された“Titling(1ウェイト)”も入っています。

スモールキャップス

Optima nova スモールキャップス

Optima nova Titling

Optima nova Titling

合字

Optima nova 合字

買わない理由が見つかりません。。
どんな使用方法にも応えてくれる、懐の深い書体だと思いますが、やはり優雅にエレガントに使いたくなる書体だと思います。

この書体はLinotypeで購入できます。全部揃えると結構なお値段ですが、fonts.comのサブスクリプション契約でも使用可能です(自分はこれです)。

さてさて、今回はこの辺で。
春もすぐそこまで来ています。今月も楽しく過ごしましょうー。

2020年の幕開けはKavaler

2020.01.06

2020年元旦

明けましておめでとうございます!本年もよろしくお願いします!! 今年も無事に年明けを迎えることが出来、大変嬉しく思っております。
アメリカとイランの件が少々気になりますが、気にしても変わらないので気にしないことにしたいと思います。どうか平和でありますように。

今年のお正月休みは「仕事を一切しない」と決めてみました。
ここ数年は、どんな休日でも必ず何かしらの仕事をしているような状態でした。まさに365日仕事。
といっても、やらないと間に合わないという訳ではなく、仕事をする事自体は嫌いではないので、ついつい作業をしてしまう。という事が理由の多くを占めるのですが、「生活にメリハリをつけた方が良い仕事に繋がるのではないか?」と思ったのでした。

それで、どんな正月が過ごせたか?と言いますと、特段言及することのないような普通の正月を過ごしただけです。お餅を食べたり寝たり初詣に行ったり寝たり。それでも頭から仕事が全くなくなる事はありませんが、仕事に対するプレッシャーからは少し離れる事が出来たように思います。

仕事と自分の関わり方は、フリーランスである以上常に意識してコントロールしていく必要があると思いますが、今年はより一層その意識を強く持ちたいと思っております。
いつまでも仕事を続ける事が、自分の責任の一つだからです。(かっこよく言っていますが、今まで全然出来ていない)

年明けに作る画像が変問題

年明け用の見出し画像(一番上にある画像です)を作り終わった時に既視感を感じ、今までに作った画像を見返してみたのですが、「毎年デザインが変」だということに気づきました。。。しかも毎年似ている。
一言で言うと、センスがない。。

自分は、仕事でデザインをする際には「如何に自分のエゴを消すか」と言う事を目標にしておりますが、そこで溜まった膿のようなものがこの年明けの画像に一気に噴き出してくるのでは。。。と推測しております。これが素の自分のデザインなのか?と思うと、とても恐ろしいですね。ぶるぶる。

過去の画像はこちらです(見なくても大丈夫です)
2019年2018年2017年
ぶるぶるぶる

今月の稼働率

今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと19日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月はお正月があったので稼働日数が少ないですね。
稼働率は、年末に比べるとだいぶ落ち着いて150%程度となりそうです。
何かございましたら、ご相談ください。

今月のFONT紹介は“Kavaler”

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

2020年最初の紹介は“Kavaler”です。ちょっと変わったローマン体です。見てみましょう。

Kavaler

Kavaler 大文字

モダンローマン体から派生したであろう、縦横の線のコントラストが強い書体で、直線的部分と曲線とのコントラストもくっきりとしています。
小文字はxハイトが低く、大文字は頭でっかちで、文字を組んだ際のバランスが気になると思いますが、各単語の頭文字を大文字にしてみたのが下の画像です。

Kavaler

うむうむ。古い英語の書籍の見出しにありそうな雰囲気で悪くありません。でも大文字“L”は横線が細く長い為、少し字間が空きすぎに見えてしまうので、組む際には工夫が必要そうですね。

この書体の使い方ですが、大文字だけで字間を空けて組むと、ぬけ感が出てお洒落な雰囲気になります。大文字が頭でっかちで可愛い雰囲気もありつつ、ローマン体の流麗な雰囲気もありますので、甘くなり過ぎず、且つオールドローマンのように敷居が高すぎない。というのがポイントだと思います。
ファッション系とか、女性向けのデザインに使いやすいと思います。ロゴのベースにしても良さそう。

こういうコントラストの強い書体ではありがちですが、線の細さ故にあまり小さいサイズでは使えない場合がありそうです。ウェイトが一つしかないのが残念ですが、割り切って使うしかないですね。
ただ、万能を求める時に使う書体ではありませんので、そこは問題にはならないでしょう。
いつか使ってみたい書体です。

さてさて、今月はこんなところで。

2020年もEMDesignsをよろしくお願いいたします。
今年は災害が少なく、平和な一年になって欲しいと心から思います。
そして、皆様にとって良い一年になりますように。

師走のshallou

2019.12.01

2019年12月のお知らせ

東京ではここ何日かで一気に寒くなりました。恐怖の冬の到来です。と言っても、今年から事務所で仕事をするようになった為、暖房を付けて仕事をしているのでとても楽です。今まで無暖房で寒さに震えながら仕事をしていたことを思うと、なんてアホだったんだと思います。

なんでそんなことをするのか?とお思いでしょう。僕は貧乏性なんです。
若かりし頃、音楽に没頭し、収入は全て機材に注ぎ込むという生活を続けていた事で、生活にかけるお金を異常に切り詰める癖がついてしまいました。

無駄遣いする必要は勿論ありませんが、命まで切り詰めることはない。ということで、最近ではエアコンもつけます。あーあったかい。ちなみに僕の家の部屋には未だに暖房がありません。。アホか。

今月の稼働率

今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと20日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月の稼働率は、先月に引き続き約200%で、ちょっと心に闇が発生しはじめていますが、今月を乗り切れば多分来月(来年)はもう少し楽になります。何と言ってもお正月がありますから。
新規案件の今月着手は難しいのですが、相談はいつでもどうぞー。

今月のFONT紹介は“shallou”

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

今月は“shallou”です。シャロウ??どういう意味だろうと思って調べてみたら、同名のアーティストがいました。聞いてみたら美しい音楽でしたので、iTunesのライブラリに追加してみました(余談です)。言葉の意味はわかりませんでした。

shallou

shallou

師走にぴったりの走り書きっぽいスクリプト書体です。ペンで描いた感じがよく出ていますね。とても自然で、本当に手書きのようです。その秘密は、豊富な合字が丁寧に作られていることです。文字の組み合わせを判別して、勝手に異なる字形になってくれます。すごい時代ですね。本当に。

見出し画像では、極太のヘルベチカ(イタリック)と合わせてみました。このように添え物みたいな感じに活躍してくれます。というか、中々これを主役にはしにくいですね。
でも、この書体をメイン書体とした、すごーく繊細な雰囲気のデザインをやってみたいなぁ。と思いました。きっとすごくかっこよくなります。

ちなみに、この書体はクリエイティブマーケットで買えます。なんと7ドル!これはお買い得でございます。

手書きっぽいスクリプト書体は、本当に沢山の種類がありますが、実は本当に使える書体は見つからなかったりします。これはオススメですよー。

さてさて、今年も残すところあと僅か。と言ってもあと30日くらいありますね。まだ沢山仕事が出来る!(急にポジティブ)
今月も楽しく頑張りましょうー。

ジョバンナの秋

2019.11.01

2019年11月のお知らせ

恐ろしい台風が列島に襲いかかり、あらためて自然災害の怖さを思い知らされました。
皆が同じように感じているのではないかと思いますが、最近の災害に対しては「想定外」なんていう言葉は通用しないですし、他人事ではなく常に当事者になり得る。という事を肝に銘じる必要があるのだと感じました。

この度の台風に被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
1日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。

話は少し変わりますが、僕は音楽がとても好きで様々なジャンルの音楽を聴きます。傾向としてはマニアックな方向性が強いのですが、最近はポピュラーな歌の魅力というものに凄く救われたりしています。

色んな状況の苦しみがありますが、まずは生きることが大事だと思いますし、そんな時に歌が人を慰めてくれたり、一緒に悲しんでくれたりします。生きるだけでも大変で、すごい事です。まずは生きる!そして出来れば少し笑いたいですね。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと20日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月の稼働率は約200%です。先月よりも若干詰まっております。とてもありがたい事です。
少しお待たせしてしまうかもしれませんが、相談は随時受け付けております。

今月のFONT紹介は“Giovanna”

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

さて、今回紹介するのは“Giovanna”です。情熱的な女性を想起する書体名ですが、どんな書体なんでしょうか?
まずは見てみましょう。

Giovanna

Giovanna

線の細さが繊細な印象のローマン体です。エレガントな女性の所作を感じさせる書体です。少しツンツンした女性かなぁ。
文字は全て大文字ですので、オールドローマンのような字間を空けて組むような使い方が頭に浮かびますが、ちょっと待ってください。この書体には秘密があります。

Giovanna 合字

ガガーン!そう、合字です。これを活かすためには、あまり字間を空けて組む訳にはいかないのです。
とは言え、ここまで合字だらけでは読みにくいので、可読性を保つためには合字を使わずに組んでも良いと思いますが。

しかし面白い合字が沢山ありますよね。化粧品の商品ロゴなんかに合いそうです。ジョバンナという書体名が示す通り、女性向けのデザインにしっくり来そうな雰囲気です。

そして、この書体の魅力は線の繊細さにありますし、あまり小さく使うと掠れて可読性も下がりますので、ある程度大きく使う事をお勧めします。

Giovanna

これくらい大きくすると、キレのあるセリフと線の魅力が更に際立ってきますよね。
合字を活かしてロゴを作ってみてもいいし、この品の良さを活かしてタイトル等にも使えそうです。
ちなみに僕は、初めてみた瞬間に買う事を決意しました。ジョバンナに一目惚れです。

Creative Marketで購入できます。15ドルです。1ウェイトしか無いのが残念ですが、安いので買いやすいですね。

さてさて、今回はこの辺で失礼します。
2019年も残り僅かです。楽しみつつ頑張りましょう!生きる!

怒涛の9月を終えて

2019.10.01

2019年10月のお知らせ

工数が250%という怒涛の9月を乗り切ることが出来ました。頑張った自分を褒めてやりたい所ですが、そういう時に顔を覗かせる自分の甘さに対するやるせない気持ちもあり、結果ストイックなんだか甘いんだかよく分からず、結局、人はグレーな部分で生きているのだ。という結論に落ち着き10月を迎えます。

10月。もうすぐお正月ですね。ここからいくつかある舶来のイベントにはあまり心動かされないのですが、お正月は大好きです。10月からは「もーういーくつねーるーとー♪」と、ギターをかき鳴らしながら歌う毎日ですので、街道から事務所を覗くとそんな気味の悪い姿が見られるかもしれません。

そして秋といえばお洒落。今年は秋冬用のジャケットを人生初オーダーしてみましたので、出来上がりが楽しみです。色はグリーンをチョイスしてみました。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと21日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月の稼働率は約170%です。先月の忙しさを思うと、落ち着いたと思ってしまいそうになりますが、170%も相当です。。感覚が。。

今月のFONT紹介は“Bickley Script Com”

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

さて、“Bickley Script Com”です。カジュアルな手書き風スクリプト体です。最近、こういう雰囲気の書体の人気が高まっているような気がします。単体での人気というより、ディスプレイ用の書体とセットで売られている事が多いように思います。

見てみましょう

Bickley Script Com

Bickley Script Com

スムーズなスクリプト書体で、そこまで流暢という感じではなく、程よいラフさなのですが、崩し過ぎていないので読みやすく知性を感じる、良いバランスの書体だと思います。

ウェイトは1つで、残念ながらスワッシュ(装飾的な異字体)もありません。

使い方としては、他の書体と組み合わせて使うのがオススメです。というか、日本向けのサイトでは特に、これをメイン書体にする選択肢は中々ないかもしれませんね。

Bickley Script Comの使用例

こんな感じで、ロゴやタイトル周りで使用すると素敵な雰囲気になります。少しクラシックな雰囲気のある書体と合うのではないでしょうか。モダンローマンでもサンセリフでも合わせる事は可能です。

主役級に使いたい。という書体ではないと思いますが、シンプルなデザインのタイトル周りに組み合わせるのが好きな使い方です。全体に動きを与えてくれ、更に知的な雰囲気をアップしてくれる書体だと思います。

fonts.comで購入できます。

忙しさにかまけて、フォント紹介も急ぎ足な淡白な感じになってしまいましたが、ともあれ気持ちい季節です。今月も頑張りますので、何卒よろしくお願い致します!

“勘亭流”に気付かされたこと

2019.09.01

2019年9月は勘亭流をご紹介

まだまだ暑い日は続きますが、気づくと夜にはすっかり秋の虫の声に変わっていて確実に季節が進んでいることを教えてくれます。そういえば仕事場からの帰り道も大分暗くなりました。

ちょうどこの頃の、夏が終わりかかる雰囲気はなんだか物哀しいですよね。子供の頃の毎日外で遊んでいた夏休みの記憶の名残のような気がしますが、皆様はどうなんでしょうか?そして社会人になってから毎年思うんです「あ、夏らしいこと何もしなかった」と。。

別に海とか行きたい訳では決してないんですが、なんなんでしょうね?この後悔する感じ。冬が終わった時には別に「冬らしいことしなかった」と思ったことは一回も無いんです。文脈から言うと「冬休みは遊んでいなかった」となるのですが、そんなことはなくやはり遊びまわっていました。

結果、「夏には何か特別なものがある」と結び、このどうでも良い考察を終えたいと思います。。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと19日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月は休みが多いですね。
稼働が19日という事もあり、稼働率が250%を超えると言うありえない事態となっています。 流石に緊急案件は受けられないと思いますが、あまりここに書いても全く関係なく緊急案件を投げて下さる(嫌な訳ではありますん)方が多いので、今月もそうなるんじゃないかと思っています。

今月のFONT紹介は“勘亭流”

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

今月は“勘亭流”を紹介いたします。
日本人であれば大抵の方は見たことのある雰囲気の書体で、歌舞伎の外題や看板などに用いる太くうねりのある様式化された書き文字です。

「書体のフォルダに入ってはいるけど、こんな書体いつ使うの?と言うかダサいよね」と、昔の自分は思っていました。ところが僕はこの書体に大切な事を学ぶこととなったのです。

先ずは見てみましょう

勘亭流

勘亭流

勘亭流

隙間なく線で埋められ、黒みが強い文字が特徴です。隙間を埋めるのは「お客さんが隙間なく入るように」と言う願いが込められているそうです。

自分は、先述した通りにこの書体を舐めていました。そして「使う事は絶対にない。だってダサいから」とまで思っていました。ところが、某ECサイトに掲載するデザインの制作に、使うことになったのです。そして、「ダサかったのは自分だ」と思い知らされました。

その案件は、初めから勘亭流を使用したサイトを参考サイトとして指定されていましたが、その頃の自分は「こんなダサい書体を使わずに、スタイリッシュにデザインしよう」と思っていました。ところがところが、いくらやってもクライアント様の達成したいポイントまで到達できずに苦しみました。
そのECサイトの扱っていた商品のアクの強さに負けてしまい、中途半端なイメージになってしまうのです。自分のエゴに固執してこねくり回し、徹夜して泣きそうになりながら、とにかくなんとかしようとしていた事を今でもよく覚えています。

結果はお分かりだろうと思いますが、「指定通り勘亭流を使ったらスッと馴染み、デザインの方向性が定まった」と言う結末です。今だったら別の解決策も見いだせたかもしれませんが、その時の自分にはそれしか見出せませんでした。

その時に「フォントに好き嫌いを言ってしまうのは、デザイナーの未熟さだ」と強く感じ、今までの自分の未熟さを知る事が出来る良い体験になりました。

ダメな書体はなく、ダメなのは使い方だったりします。
そして、ダサい書体などなく、使い方がダサい事がほとんどです。そう思うようになってから、自分のデザインが変わった気がします。
そもそも、デザインに方向性を与えるのは、デザイナーではなく案件そのものであるべきだ。と言うことに気づけたのは“勘亭流”のお陰でした。なので、僕にとっては凄く思い出深い書体です。

なんだか書体の紹介というより、自分の思い出話になってしまいましたが。。。
“勘亭流”が活きる案件はある(当然だ)。そして人に気づきを与える素晴らしい書体だ。というお話でした。

あ、最後にちゃんと“勘亭流”の紹介を。
歌舞伎や日本の伝統をイメージする案件に使用することはもちろんですが、力強い書体ですので、アクの強い対象と組み合わせるとバランスが良くなったりします。また、縁起が良い書体ともされますので、そこら辺も使用する際のポイントになったりしそうです。堂々と大きめに使用したい書体です。

やっぱりBodoni

2019.07.01

2019年7月はBodoniをご紹介

東京ではすこーし前から雨降りが増え、湿度が高くなってきて梅雨真っ只中です。事務所で作業をしていると、窓から見える雨の街がとても美しく、人通りもいつもよりも更に少なく静かで(青梅は晴れててもあまり人がおりません)、作業をするにはとてもいい季節です。

それにも増して、今年からはエアコンがあるので室温まで快適です。文明の利器。別にエアコンなんて無くても平気だと思っていましたが、これを一回味わってしまうと離れるのが辛くなりそうですね。(でも多分あっさり離れられます)

そして梅雨に関連してもう一つ。突然ですが、皆様は“手拭い”を使いますか?我がオフィスでは、洗面台に常時手拭いがかかっていますが、梅雨になると手拭いの優秀さがわかります。どういうことか?と言いますと、生地が薄いのですぐ乾き、臭くなりにくいのです。

昔からあるものというのは、その地域の気候や暮らしに適しているんだなぁ。と改めて感心しました。生乾きの匂いって嫌ですもんね。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと22日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月は180%程度となっております。大丈夫かこれ。。
緊急の対応は難しいと思いますが、相談は随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

今月のFONT紹介は“Bauer Bodoni”

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

モダンローマン体の雄“Bodoni”です。完全に紹介したと思い込んでいましたが、Bodoniの本を紹介した事とごちゃ混ぜになり、肝心の書体は紹介しておりませんでした。

さて、“Bodoni”は縦線が太く、セリフがシャープ。コントラストが強いのが最大の特徴です。18世紀にジアムバティスタ・ボドニの手によって生まれました。今とは違って金属の活字だった為、細い線を表現可能となる印刷技術の進歩が不可欠な書体で、当時は大変センセーショナルな書体として迎えられたことでしょう。

事実、それ以降沢山の派生フォントが発表されています。オリジナルに忠実なBodoniから、結構いじっているものまで沢山の種類があります。自分はその中でも一番好みだった“Bauer Bodoni”を愛用しており、今回はその紹介をさせて頂きます。

ちなみに、“Bodoni”を購入する際に、あまりの種類の多さに驚かれると思いますが、個人的には好みで選ぶのが良いと思っています。オリジナルに忠実なものを選びたい気持ちもありますが、先述した通り、金属活字がオリジナルとなりますので、資料を見ても印刷の質などに左右されますし、あまりそこにこだわる意味はないかと思っています。

それでは、“Bauer Bodoni”を見てみましょう。

Bauer Bodoni Roman

Bauer Bodoni Roman

Bauer Bodoni Bold

Bauer Bodoni Bold

Bauer Bodoni Black

Bauer Bodoni Black

Bauer Bodoni Italic

Bauer Bodoni Italic

Bauer Bodoni Bold Italic

Bauer Bodoni Bold Italic

Bauer Bodoni Black Italic

Bauer Bodoni Black Italic

太いウェイトでもシュッとしているのは、極細のセリフの効果。とてもスタイリッシュ且つエレガントな書体です。一つ一つの文字の造形が秀逸で、拡大して見てみるととても面白い書体です。中でも「j」の形は発明です。すごい!

この造形の美しさから、ファッション系のデザインでは引っ張りだこです。大胆に見出しとして使うと、スタイリッシュさが際立ち格好いいのです。

サンセリフ体が全盛の今ですが、シャレオツ感度の高いデザイナーがファッション系に限らず使っているのを見かけ、嬉しくなったりします。やはりキーワードは“スタイリッシュ”ですが、18世紀生まれの書体が現在もスタイリッシュに使われている。という事が本当にすごいです。デザインの理想として憧れさえ感じます。

この書体が作られた当時の事を思うと、本当に大変だったろうと思いつつも、丁寧な手作業の時代が眩しくも感じます。我々現代のデザイナーは、こういう書体を気軽に使える有り難さを感じつつ、良さを継承しながらも新しい表現を常に求めていけたら良いなぁ(遠い目)と思います。

“Bodoni”という書体の存在感に触れるたび、背筋がピッと伸びる感じがします。

さてさて、今月も背筋を伸ばして頑張りましょうー!

Avenir!Avenir!

2019.06.01

2019年6月のニュース フォントはAvenir

夏のような陽気がしばらく続いていて、事務所には冷房を入れ始めました。ちょっと前まではうすーく暖房だったんだけどな。。

それはさておき、去年の8月ぐらいから工事を始めた事務所に、ようやく看板が設置されて完成となりました!これで外観もぐっと引き締まりました。

この看板は、ある作家さんに無理を言って作って頂いたんですが、とても素敵な仕上がりで、ますます事務所が愛着あるものになりました。その他にも、自分の事務所に飾ってあるものは、青梅ゆかりの作家さんの素敵な制作物が多く、遊びに来られる際にはそこら辺も楽しんで頂けるのではないかと思います。「いつかウェブサイトで紹介しようかな」とも思っています。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと20日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月は140%程度となっておりまして、少しバタバタしているかもしれません。
ご相談いただける場合、スケジュールに余裕があると嬉しいです。

今月のFONT紹介は“Avenir”

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

さて、Avenir。実は以前にも紹介しているので、2回目の紹介です。
実は、当サイトで一番検索流入数が多いのがAvenirを紹介したページなんですが、沢山読んで頂いている割に、サラッとした紹介しかしていないので申し訳ないなぁ。という思いがありました。更に当時は“Avenir Next”を持っていなかったので、今回は新旧Avenirの検証。というテーマでご紹介してみます。

Avenirが最も検索での流入が多い。というのは言ったばかりですが、気になってフォントの販売サイトを見てみたところ、“Avenir Next”が堂々のベストセラー1位となっていました。ちなみに2位が“Neue Helvetica”、3位が“Helvetica”で、また4位に“Avenir”という順位でした。

“Avenir Next”はあの“Helvetica”を抑えての一位。すごいなー。もちろんあくまでも販売数であって、使用されている数とは異なります。“Helvetica”は皆すでに持っている。という事もあるでしょうし。
それにしても、上位はサンセリフ体ばかりがズラリと並んでいます。なんと47位まで全部サンセリフ体。。。時代ですかね。48位になるとようやくローマン体の“Linotype Didot”がランクインされていますが、それは完全に余談です。

さて、見てみましょう

“Avenir Next”と“Avenir”

AvenirとAvenir Next

うわー。Avenirでびっしりです「すごい数のフォントファミリーだ」と一見思ってしまいますが、これは実は“Avenir Next”と“Avenir”を混ぜて、全ウェイト(斜体は無し)を細い順番から並べたものです。

これを分かりやすく色分けすると、下のようになります。
黒が“Avenir Next”で、青が“Avenir”です。

AvenirとAvenir Next

こうすると一目瞭然ですが、“Avenir(青)”は真ん中の方に集まっていて、“Avenir Next(黒)”の方が細〜太の幅が広いことがわかります。
更に見てみましょう。

“Avenir”の6ウェイト

Avenir

“Avenir Next”の6ウェイト

Avenir

“Avenir Next”を持つまで、考えたこともなかったのですが、“Avenir”の方は、「このウェイトいるの?」と思うほど、ウェイトの幅が狭いことがわかります。

一方、“Avenir Next”の方が、見出しから本文まであらゆる場面で対応しやすいであろう事がよく分かると思います。特に極細のウェイトを用意してきた事で、現代的な傾向に合わせてきた感じがしますね。

そして大事なのが斜体です。

“Avenir Next(赤)”イタリックと“Avenir(青)”のオブリーク

AvenirとAvenir Nextの斜体

上が“Avenir Next(赤)”のイタリック体。
下が“Avenir(青)”の斜体(oblique)です。
更に拡大して重ねてみると違いがわかりやすいです。

AvenirとAvenir Nextの斜体

赤い部分が調整された部分です。青くはみ出ているポイントにも注目です。
斜体(oblique)というのは、文字をただ斜めにしただけのものです。その為、バランスや重心が悪くなったり、カーヴがきつくなってしまいます。
イタリック体はその乱れた部分を調整してありますので、安定感が出てきます。
ローマン体はイタリックの違いが顕著なのですが、サンセリフ体は違いがわかりにくく、そこを軽視しがちだったようですが、“Avenir Next(赤)”では綺麗にイタリックとなっている事は大事なポイントです。

さてさて、“Avenir Next”と“Avenir”を比較してみたりしてみましたが、いかがだったでしょうか。
実は自分は直前まで“Avenir Next”はウェイト編成を変更し、斜体がイタリックになった。という情報は知っていたのですが、それがどれほど違うのか?というのを実際にはあまり認識していませんでした。
やっぱり調べてみると色々とわかりますし、実際に書体を使用する際の説得力にも繋がるように思いますので、調べてみてすごく勉強になりました。

もう夏が来ますね。令和初の夏です(というと貴重になるのかな)。
いい夏になりますようにー。

令和の幕開けと“うたよみ”

2019.05.01

2019年5月のニュース

30年続いた平成という時代が終わり、令和という新しい時代が始まりました。

昭和から平成への改元の時との違いは、何と言っても生前退位による譲位ということだったと思います。それによって、明るい気持ちで新しい時代を迎えられたような気がしています。平成の幕開けはもっと重苦しい雰囲気でした。
新しい時代。というよりも失われた昭和の事ばかり考えていたような雰囲気というか。
どっちが良い。という事ではありませんが、とにかく明るく迎えることが出来たのは一つ良いことだったと感じました。

令和のスタートはGWの最中ということもあって、様々な思い出と結びつくんだろうなぁ。と思います。
ふと思ったんですが、現時点で海外に行っていている人は帰国後に令和を迎える。ということになるんだろうか?勿論、気分の話ですが。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと19日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月は120%程度となっております。ぼちぼち頑張っています。
ご相談は随時受け付けておりますので、ご連絡ください。

今月のFONT紹介は“うたよみ”

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

今月は、令和という新しい時代の幕開けとなりますので、それに相応しい文字をチョイスしてみました。その名も”うたよみ”。何となくですが、菅官房長官が元号発表の時に手に掲げていた文字のイメージです。

見てみましょう。

うたよみ

うたよみ

うたよみ(縦書き)

うたよみ

とても味がある毛筆書体で、人間味溢れる体温を感じさせる書体ですね。使い道は限られるでしょうが、使うべきところに使うとすごく素敵になる書体だと思います。

ここまで手書き感があるのに、まとまりが良くて使いやすく出来ているのが凄いです。きちんとしたスタイルがあります。
横書きでも使えると思いますが、やっぱり縦書きの方が雰囲気が出ますね。お寺の前の掲示板に書いてある格言みたいな趣があります。

また、こういう書体は大きく枠からはみ出るくらいにしてもカッコよく決まりますので、メインで使うのは難しくてもアクセントとして使っても良いかと思います。やっぱり和を感じさせるデザインで活きる書体です。外国人が見るための日本のサイトに使っても喜ばれそうですね。

さてさて、令和はどんな時代になるでしょうか?
素敵な時代になるように、沢山の素敵なデザインをしていく事が大事だと思っています。頑張るぞー。
それでは今月も楽しく頑張りましょう。

嗚呼“リュウミン”

2019.04.01

2019年4月のニュース

春になると、我が家の近くの空き地をチェックする日々となります。蕗の薹の出現をひたすら待ちわびるのです。出ない出ないと思っていると、気温が上がった次の日に沢山顔を出していたりするので油断はできません。

寒い中一生懸命耐えていたであろう、沢山の褪せた色の草をかき分けて、蕗の薹は眩しいぐらいの明るい緑色の光を放ちながら顔を出します。その姿を見た瞬間には、本当にその場でガッツポーズを取りたくなる位嬉しくなります。

そして、春に感謝しながらそれらを摘み、その香りを吸い込んだ時の幸福感。そう、幸せってきっとこういうことなんだ。と思います。

そんなこんなで4月です。これから沢山の色彩が幸せを与えてくれる素敵な季節ですね。
あ、元号が「令和」と発表されました。「一見して意味がわかる漢字ではないですが、時間が経つにつれて意味が与えられて行きそうでなかなか良いな」と思いました。いよいよ平成も終わりですね。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと20日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月は、80%ぐらいなので、だいぶのんびりとしています。春を楽しむぞー!
ご相談は随時受け付けておりますので、ご連絡ください。

今月のFONT紹介は「リュウミン」

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

二ヶ月連続となる日本語書体のご紹介となります。
“リュウミン”です。今まで紹介していなかったことに驚くぐらい、案件で大変お世話になっていますし、誰にでもオススメできる書体であります。

明治35年創業の森川龍文堂活版印刷所が作った金属活字をモリサワが譲り受け、デジタル書体にしたのが“リュウミン”です。
これが、面白い話なのですが、森川龍文堂の読みは“モリカワ・リョウブンドウ”と読みます。つまり、リョウブン堂の明朝体なので“リョウミン”とする所を、読み間違えで“リュウミン”と名付けられてしまったという微笑ましいエピソードがあります(森川龍文堂活版印刷所の方は「なに!」と思ったとことでしょうが。。)。

さてさて、見てみましょう。

リュウミン L (Light)

リュウミン L (Light)

リュウミン R (Regular)

リュウミン R (Regular)

リュウミン M (Medium)

リュウミン M

リュウミン B (Bold)

リュウミン B

リュウミン EB (Extra Bold)

リュウミン EB

リュウミン H (Heavy)

リュウミン H

リュウミン EH (Extra Heavy)

リュウミン EH

リュウミン U (Ultra)

リュウミン U

とてもキリッとしていて、キレがあります。カーブがとても美しく、柔らかい部分と鋭い部分のバランスが抜群で、とても端正なかっこいい書体だと思います。

ウェイトも豊富で、見出しから本文まで使えます。上の例文以外にも「KS(小がな)」「KO(オールドがな)」というカナ書体もあり、あらゆる場面で活躍してくれます。
骨格の美しさは日本の精神性を感じさせ、横書きでも縦書きでも美しく、どのように使ってもデザインに品格を与えてくれる秀逸で隙のない書体です。本当に美しい。

「日本語の美しさを活かした、かっこいいデザインにしたい」という時には真っ先に浮かぶ書体で、実際に沢山使わせて貰っています。
あまりにも多く使っているので、最近ではこれを使うと楽している気がして、使用するのが憚られます。それぐらい素晴らしい書体ということです。

大きくても小さくても、縦でも横でも、字間を詰めても広げても美しい。そんな書体は中々ありません。
「書体は適材適所使うものだから、好きな書体などない」と普段言うように心がけているのですが、「好き」と言わざる負えない。そんな書体です。LOVE。あー言っちゃった。

欧文も素敵なA1ゴシック

2019.03.01

2019年3月

東京では寒さもだいぶ緩み、春を感じさせる陽気の日がチラホラと出始めました。やったー!春だ!
でも、間違ってこのように喜び過ぎてしまうと、花粉症の方の「チッ」という舌打ちの声が聞こえてきちゃいます。

この世界には様々な立場の人がいて、それぞれの状況や価値観で生きています。我々デザイナーという職種は、その全ての立場のことを理解しようとする事が大事だったりします(急に真面目か)

昨今インターネットに溢れる、誰かの悪いところや弱点なんかを集中攻撃するような流れは、見ているととても悲しい気分になりますが、そんな狭量な意見からもポジティブな面を探そうとしていたり、狭量な意見に対してまで理解しようとしている自分がいて、それを職業病と言います。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと20日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月も、先月同様100%ジャストぐらい。ただ、月の前半は少々バタバタしそうな雰囲気です。
ご相談は随時受け付けておりますので、ご連絡ください。

今月のFONT紹介は「A1ゴシック」

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

久しぶりの日本語書体です。「A1ゴシック」は、モリサワの書体です。
”A1明朝”というとても美しい明朝体の骨格を参照して作成された書体だそうで、その特徴である墨溜まりが温かみを感じさせる書体です。

先ずは見てみましょう

A1ゴシック L

A1ゴシック L

A1ゴシック R

A1ゴシック R

A1ゴシック M

A1ゴシック M

A1ゴシック B

A1ゴシック B

線の交差部分や角が滲んだような表現が最大の特徴となります。ウェイトが太くなるほどわかりやすいですね。親しみが持てる暖かい雰囲気がします。

骨格のクラシックさが分かりやすいように平仮名だけを並べてみました。

A1ゴシック 平仮名

”お”を見てみると、筆運びを連想させて面白いですね。
平仮名だけを並べるてみると、少し不思議な感じになりますが、普通に漢字を含めた文章を打ってみるとリズムが生まれ、とても読みやすくなります。

また、アルファベットは少し可愛い雰囲気で良い感じです。独特の柔らかいカーブが心地よく、欧文書体だけでも使えるかもしれません。今回調べてみて一番予想外の発見でした。

A1ゴシック アルファベット

さてさて「A1ゴシック」はどうだったでしょうか?
僕は実は「A1明朝」は頻繁に使いますが、今回紹介した「A1ゴシック」は実案件では使用した事がありませんでした。

でも、今回調べてみて良さが沢山見つかったので、マッチする案件があれば是非使ってみたいと思いました。調べて良かった。キーワードは「温かさ」「優しさ」「クラシック」という感じでしょうかね。そして欧文も素敵。覚えておきましょう。

さてさて、今回はこのへんで。ご精読ありがとうございました。

器用な現代っ子“Unitext”

2019.02.01

Unitextのご紹介

一月もあっという間に過ぎました。
年明けから心機一転、開設したての事務所での作業となりました。

「集中して作業ができるだろうか?」「効率が落ちるのではないか?」等、心配は色々とありましたが、いまのところほぼ問題が無く作業が出来ています。

一ヶ月、表通りに面した所で作業をして気づいたことは「走っている(ランニング)している人がとても多い」ということです。歩いている人よりも走っている人の方が多いような気さえします。

そして、平日の昼間だというのに、若い人もたくさん走っています。みんな仕事は?平日が休みの人なんでしょうか。でも、毎日走っている人も結構います。
「夜勤なのかな?」とか、「働かなくてもやっていけるお金持ちなのかな?」とか、考え出すとキリがないので、考えないようにします。

さーて。仕事仕事。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと20日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月は100%ジャストぐらい。ちょうど良い感じで作業が出来そうです。
ご相談は随時受け付けておりますので、ご連絡ください。

今月のFONT紹介は「Unitext」

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

今月紹介する「Unitext」は、今時っぽいモダンな書体で、ヒューマニスト・サンセリフとジオメトリック・サンセリフの良い所を取り入れたような、器用な現代っ子っぽい趣のある書体です。

先ずは見てみましょう

Unitext Hairline

Unitext Hairline

Unitext Extralight

Unitext Extralight

Unitext Light

Unitext light

Unitext Regular

Unitext Regular

Unitext Semibold

Unitext Semibold

Unitext Bold

Unitext Bold

Unitext Black

Unitext Black

xハイトが高く、カウンターが広くスッキリしていて読みやすく、オーソドックスな印象さえ感じる書体です。特徴のある形がありつつも、締めるところは締め、調子に乗りすぎない所が絶妙な知的さを感じる、いかにも人気が出そうな書体ですね。

一番の特徴は“f”とか“t”の横棒の左側がないことでしょうか。この文字の印象で非常にモダンな雰囲気になっている気がします。

また、“a”の形が変わっていて、“s”をそのまま水平に反転させたような、大らかな曲線で構成されているのも面白いです。

使い所は幅広く、色々な用途に使用できそうです。“f”とか“t”の特徴的な文字を活かしてロゴとかにも使えそうですし、横棒の右側が僅かに斜めに切られているのが、スポーティーな雰囲気も感じさせます。

守備範囲が広く、どこに使っても良い働きをしてくれて、嫌われることの少ない、まさに優等生的なフォントですね。

そして、これも素敵なポイントとして、Adobeと契約している方なら誰でも使えますので、ぜひ使ってみて下さい。fonts.comのサブスクリプション契約でも使えます。

それでは今月はこのへんで。まだまだ寒い日が続きますが、楽しく過ごしましょうー。

スポーティーなITC Avant Garde Gothic

2018.12.01

2018年12月のニュース

師走ですね。もう正月が見えてきました(嬉)。しかし、暖かい日々が続きますね。寒いのが苦手なのでこの暖かさは歓迎しております。でも、冬のキリッとした空気も悪くないので、それも楽しみにしつつ過ごしています。

先日、御岳渓谷に紅葉の具合を見に行ってきました。それが上の写真ですが、銀杏の大木が陽に当たって黄金色に輝いていました。
太陽の光が色々なものを美しく染め、感動すると共に「デザインは光だ!」とか考えながら眺めている事に気付いて、少し反省しました。仕事の事を忘れることも仕事だ!(ちょっと変なテンションですいません!)

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと20日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月の稼働率ですが、200%前後となっております。師走ですね。嬉し泣きです。
急ぎの案件の対応は難しいと思いますが、諦めずに一回相談してみて下さい。

今月のFONT紹介は「ITC Avant Garde Gothic」

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

さて、「ITC Avant Garde Gothic」。実は「いつか使いたいなぁ」と思いながらも、実案件では一回も使った事がないのです。
あの豊富な合字を活かせる案件があれば!とチャンスを待ち続けていますが、勿論合字だけのフォントではない事は間違いありません。

ITC Avant Garde Gothic Extra Light

ITC Avant Garde Gothic Extra Light

ITC Avant Garde Gothic Book

ITC Avant Garde Gothic Book

ITC Avant Garde Gothic Medium

ITC Avant Garde Gothic Medium

ITC Avant Garde Gothic Demi

ITC Avant Garde Gothic Demi

ITC Avant Garde Gothic Bold

ITC Avant Garde Gothic Bold

Extra Light、Book、Medium、Demi、Boldの5ウェイトで、それぞれにoblique(斜体)が付いています。
パッと見て思うのがスポーティーでポップ。分類的にはFuturaに近い幾何学的な書体ですが、Futuraと比較するとxハイトが高くて丸っこくて、性格はまるで違いそうです。

そしてなんと言っても合字!

ITC Avant Garde Gothic 合字

すごいですね。
この合字を活かすために、字間を詰め気味で組んだ方が良さそうですので、Futuraみたいにスカスカの字間でおしゃれーみたいな感じの組み方だと、この書体の魅力が半減する気がします。
合字無しで考えても、字間を開けすぎるとどんどん間抜けになっていくタイプの書体ですので、そういう使い方はしない方が良さそうでした。

書体名通りにアヴァンギャルド(Avant Gardeという雑誌むけに作られたのが元のようです)に使うことも勿論良いですし、素直に組んでもかっこ良い書体です。
いつか使うぞー!

エレガントな「Playfair Display SC」

2018.10.01

2018年10月

ただいま十月一日の深夜で、台風真っ只中にこの記事を書いています。家の壁に寄りかかっていると、あまりの強風に建物が若干揺れているのが分かります。

今月はありがたいことにとても忙しくさせて頂いており、いつもなら月末までには記事を書き終えるのですが、今日まで書く時間が作れずに、こんな台風の最中に落ち着かない気持ちでおります。

誰でもなのか、自分だけなのかは分かりませんが、台風が来ると少し興奮しませんか?近くの川を見に行ってしまう人の気持ちはとても理解できます(行きませんが)。 子供の頃は台風が来ると、必ずびしょびしょになりながら自転車で走り回る。という厄介な子供でした。

今月の稼働率

さて、十月の稼働です。ありがたい事にとても混み合っており、今月着手の案件はお受けできそうにありません。

来月以降に着手する案件でしたら問題ございませんので、ご相談ください。

今月のFONT紹介は「Playfair Display SC」

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

今月紹介するのは「Playfair Display SC」。初のgoogleフォントからの紹介です。

案件でどうしても綺麗な書体をWebフォントで使いたくて探していたら見つけたのがこれでした。

googleのウェブフォントといえば、有料のWebフォントを使用できない案件で、文字を画像にもしたくない。という時に仕方なく代用品として使う。というイメージでしたが、それを覆すフォントでした。

まずは見てみましょう。

Playfair Display SC

とても美しい書体ですよね。

今回紹介するのはスモールキャピタルになっていますが、通常の小文字の書体もあります(通常の小文字は、書体名の末尾のSCを取った名前です)。今回は無料のWEBフォントでスモールキャピタルを使用できる事に感動したので、スモールキャピタル版の紹介です。小文字も美しいので是非見てみてください。

とてもエレガントな書体ですので、ファッション系にとても合うと思います。他にもエレガントな雰囲気にしたい場合に役に立つと思います。大きめに使うと美しさが際立ちそうです。

こんな書体がWEBフォントで、しかも無料で使えちゃうなんてびっくりです。こえーなgoogle。

googleのような巨大な組織が、どんどん使えるフォントを無料で出していく事に様々な意味で恐ろしさを感じなくもないですが、使う方としては間違いなく便利ですよね。

さてさて、もう年末が見えて来ていますね。。今月も楽しく過ごしましょうー。

残暑にNeue Haas Grotesk

2018.09.01

2018年9月

9月に入りました。まだまだ暑いですが夜には秋の虫が鳴いていたりして、季節が確実に変わってきていることを感じるこの頃です。

夏が終わるのかー。と思うとなんとなく寂しいのは毎年の事ですが、こういう繰り返し起こるリズムみたいなものは、とても大事なものだと感じています。
毎年違うことが起こりますし、一つとして同じ日は巡ってきません。それはそうなんですが、なんとなく一回り。という感覚がないと宇宙空間に放り出されたような感覚になりそうじゃないですか?
昔話をする時に「1825日前にさぁ」なんて。。ちなみに1825日前は5年前です。

夏の終わり頃には、大抵こういうくだらない事を一回は考えている気がします。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと18日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月の稼働率ですが、180%前後となっており、少々慌ただしい毎日になりそうです。ありがたいです。

急ぎの案件の対応は難しいと思いますが、諦めずに一回相談してみて下さい。

今月のFONT紹介は「Neue Haas Grotesk Display Pro」

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

さて、「Neue Haas Grotesk Display Pro」です。
かの有名なHelveticaの元となった書体です。「元となった」という事は、同じ書体ということです。しかし、それぞれが違う改良が加えられたりなんだりで、別の書体として存在しているようです。

さて、どれだけHelveticaと似ているのか見てみましょう。

Neue Haas Grotesk 15 Ultra Thin

Neue Haas Grotesk 15 Ultra Thin

Neue Haas Grotesk 25 Thin

Neue Haas Grotesk 25 Thin

Neue Haas Grotesk 35 Extra Light

Neue Haas Grotesk 35 Extra Light

Neue Haas Grotesk 45 Light

Neue Haas Grotesk 45 Light

Neue Haas Grotesk 55 Roman

Neue Haas Grotesk 55 Roman

Neue Haas Grotesk 65 Medium

Neue Haas Grotesk 65 Medium

Neue Haas Grotesk 75 Bold

Neue Haas Grotesk 75 Bold

Neue Haas Grotesk 95 Black

Neue Haas Grotesk 95 Black

Helveticaです。と言われたら見破れない自信があります。ほぼ一緒です。各ウェイトにはイタリックもあるのですが、これまたHelveticaとほぼ一緒なので、ここでは紹介しません。

この書体は、金属活字時代に発表され、それがよく出来ていたので名前をHelveticaに変えて販売され、世界的な大ヒットとなりました。その後、デジタル化する際にHelveticaが妥協していた部分を、オリジナルに忠実で完璧なデジタル書体を目指して作られたのがこの書体だそうです。(更にその後にはHelveticaも作り直されているので訳がわからない)

どちらも美しいですし、ウェイトも揃っていて使いやすく、正直、どちらでも良い気がします。と言ってはいけないのか。
でも、違いも勿論あります。
一番大きい違いは“a”と“R”に違うバリエーションが収録されている事です。

“a”と“R”のバリエーション

Neue Haas Grotesk 異字体

“a”は、終筆のハネの部分の形状が異なり、あまりハネていないものが入っています。文章になった際には、黒さを軽減する効果がありそうです。(Ultra LightからRomanまではハネている“a”がデフォルト。MediumからBlackまではハネていない“a”がデフォルト。理由はあるのかもしれませんが、ややこしい。。)
また、“R”は、Futura等、モダンサンセリフのようなカーブの少ない物が入っています。
どちらも結構印象が変わりますので、Helveticaと比較した際には大きな判断ポイントになりそうです。

文章で見てみましょう。どちらも「Neue Haas Grotesk 55 Roman」です

Neue Haas Grotesk 異字体
Neue Haas Grotesk 異字体

違いは“R”だけですが、上の方がスッキリして見える感じがしますね。でも、なんとなくHelveticaの“R”に見慣れていると、少し違和感を感じなくもないです。“R”の文字だけを見ると可愛いんですけどね。

また、細かい部分でも違いはありますので、改めてHelveticaと並べてみます。

Neue Haas Grotesk 45 Light(“a”が別バリエーション)

Neue Haas Grotesk 比較

Helvetica Neue Light

Neue Haas Grotesk 比較

上の例では、大体同じ大きさに見えるように両端を揃えていますが、フォントサイズが同じ場合、Helveticaの方が大きくなるようです。また、カーニングはどちらもメトリクスで組んでいて、それ以外の調整は一切しておりません。
同じ幅で表示した時にはNeue Haas Groteskの方が数字が大振りになります。幅も僅かに広いですね。

スペーシングを見比べると、Neue Haas Groteskの方が綺麗な気がします。“a”を別バージョンに変更したことで、ハネが少なくなったことも効いています。Helvetica Neueの方は、“a”と“z”の間が詰まっていて、下がくっつきそうなぐらい近づいています。
全体的にNeue Haas Groteskの方が整っているような気がしますね。
ここら辺は並べて比べてみないと中々わからないポイントですので、今回見比べてみて良かったなと思います。

機能的なことは勿論、どちらも美しく、良く出来ていますので、どちらを使うかは好みの問題になってくるんじゃないかと思います。
でも、なんとなく玄人好みといいますか、「俺はHelveticaじゃなくてNeue Haas Groteskを使ってるんだぜ」とほくそ笑む感じで使う感じは気持ちいいですね。

ちょっぴりマニアックな人の多い、デザイナーという職種にはビビッと来るものがあるような気がします。
まさかそこ狙いなのでは?と思いますが、どうですかね??

Neue Haas GroteskとHelvetica Neueを天秤にかけて購入を迷っている。なんていう方はほぼいないと思いますが、万が一、そんな奇特な方がいらっしゃったら、この記事が少しでもお役に立てると幸いです。

Bodoni?いいえ、光朝です

2018.08.01

2018年8月

暑い暑い夏となりました。
僕の住む青梅では40℃を超え、東京都内における最高気温を塗り替える記録となったようです。そんな中、僕はもちろんエアコン無しの部屋で仕事をしています。ちゃんと生きてます。

それでもやっぱり熱中症は気になりますので、そろそろエアコンを導入しなくてはならないかもしれません。
何よりも暑すぎるとまずMacが動かなくなるのです。

自分は、基本的に暑さには強い方なのですが、歳を重ねるごとに暑さに負ける事も多くなってきました。
というか、だいたい自然に勝とうとしても無駄だな。と思う出来事が多い今日この頃です。

災害にあわれた方、ならびにご家族の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと23日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月の稼働率ですが、120%前後となっています。
どちらかというと落ち着いて作業をしています。どしどしご相談ください。

あ、お盆休みのことを忘れていました。稼働日数23日を見ていただければわかるとは思いますが、、
特に決まったお休みを取る予定はございません。

今月のFONT紹介は「光朝」

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

「光朝」です。
グラフィックデザイナーの田中一光さんのBodoni愛が高じて、「Bodoniに合う日本語書体が欲しい」と作られた書体だそうです。

さて、どんな書体かを見てみましょう。

光朝

光朝

なるほどー。という感じですね。縦横の線のコントラストが確かに「Bodoni」っぽいです。
わかりやすいように、参考にされている「Bodoni」を見てみましょう。

Bauer Bodoni

Bauer Bodoni Pro 1

ちなみに「光朝」の欧文。

光朝の欧文

うんうん。よく似てます。
まぁ当たり前です。参考にしたんですもの。細かい作りの違いに関しては、派生フォントの多いBodoniが元なので、あまりここでは言及しません。

次は、この書体の真価となる、日欧の混植です。

光朝 日欧の混植

少し調整したい部分はありますが、とても良くまとまっています。
使い道としては、やはり見出しで大きく使うのが良いと思いますので、好みの調整をしつつ使うのが正しい使い方です。

最上部の見出し画像内の使用例は、字間をたっぷり目にとって組みました。そうする事で、この書体の持つ繊細さが出てきます。

この書体の特徴を活かすには、大きめの文字で大胆にデザインするのが良いと思います。
また、Bodoniのイメージで使うなら、やはり字間をたっぷりめに組み、文字数を削るよう心がける事が大事だと思います。

一方、Bodoniのファッショナブルなイメージではなく、日本語の持つエモーショナルな雰囲気を求める場合、詰め気味で使うととてもカッコ良い堂々とした雰囲気が出せます。(僕がこの書体を使うときは、こっちの使い方が断然多いです。)

さすがは日本のグラフィックデザインの一時代を築いた田中一光さんが作られたフォントだなぁ。と思います。とても魅力的です。
基本的にはBodoniの延長で考えずに、これはこれ。と考えて使うのが正しいような気がしますが、Bodoniに合わせてもしっかり使えちゃう。というすごい書体だと思います。

「光朝」はMORISAWA PASSPORTに入っていますので、是非チェックしてみてください。
ではでは。今月も良いフォント生活(?)をお過ごしください。

夏だよ!黒曜

2018.07.01

2016年7月

ななななんと。梅雨が6月中に明けてしまいました。紫陽花もびっくりです。
そして、いきなり夏がやって来ました。
確か去年の夏は、梅雨明け後に雨が降り続けたような気がしますが、今年はどうなるでしょうか?
どちらにせよ夏を楽しみたいですね。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと21日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月の稼働率ですが、120%前後です。
月の初めには出張に出かけたりしますので、少しだけ連絡が鈍くなる可能性がございますが、極力メールをチェック致しますので、ご連絡頂ければと思います。

今月のFONT紹介は「黒曜」

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

久しぶりの日本語書体は「黒曜(こくよう)」。見出し画像に使用している書体がそうです。
2017年にモリサワから発表されたばかりの、新しめの書体となります。

さて、どんな書体かを見てみましょう。

黒曜

とても味のある、書家が書いたような書体です。かっこいい!
木訥とした雰囲気を持つ書体で、見出しに使用すると雰囲気が出ると思います。

縦書きでも横書きでもいい感じにキマリますが、字間を広くゆったりめに組むと、おおらかな雰囲気が強くなり、字間を詰め気味で組むと、豪快さが強く出て来ます。
一文字ずつ文字サイズを変えたり、少し暴れさせてもそれっぽい感じでキマリます。

人間味や人情、手作り感を出したい場合にとても良いと思いますし、夏にぴったりな熱い表現にも最適だと思います。
少し枠からはみ出るぐらいの使い方をするとそれっぽいような気がします。

今回、黒曜を紹介するのに紫陽花の写真を選びましたが、実は去年の7月の記事でも紫陽花を使っていました。
その際に使用したのはZapfinoという繊細な書体でしたが、見比べてみると同じ紫陽花で、書体の色はどちらも白で同じなのに、雰囲気が全く異なります。

同一素材を使用した訳ではないので、比較対象としては少しあれですが、書体の選び方や使い方で同じ花から異なる側面を引き出せることは分かりやすい例になったかと思います。

適切な書体を適切な使い方が出来るようになると、デザイナーとしての幅がぐぐっと広がると思います。
フォントを使いこなせるように頑張りましょうー。

情熱とロジック“Univers”

2018.06.01

2018年6月

ほぼお休みが取れなかった怒涛の5月が終わりました。
ギリギリではありましたが、全て予定通り納品が出来ました。しかし、ゴールデンウィークあたりには「本当に無理かも」なんて思いながら仕事をしていましたが、お客様に迷惑をかける事なく終えられて本当によかったです。ふぅ。

仕事をしながら「6月に入ったら休むぞー」と思っておりましたが、そんなに甘くありません。
というか有り難いことに、9月ぐらいまで埋まる勢いでお仕事を頂いております。や・休みは。。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと21日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月の稼働率ですが、慌ただしくなる一歩手前な148%といった感じです(まだ読めない部分があります)。
急ぎの案件でなければ、ご依頼はまだまだ受けることが可能ですので、どしどしご相談ください。

今月のFONT紹介は「Univers Next」

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、どちらかと言うと自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

Universは、1957年にアドリアン・フルティガーさんが作ったフォントです。今回紹介する「Univers Next」は、2010年に作者であるフルティガーさんが改めてUniversを手直しして発売された書体です。

さて、どんな書体かを見てみましょう。

Univers Next Light

Univers Next Light

Univers Next Regular

Univers Next Regular

Univers Next Medium

Univers Next Medium

Univers Next Bold

Univers Next Bold

Univers Next Black

Univers Next Black

Univers Next Black

Univers Next Heavy

今回はスタンダードな字形のウェイト違いのみを紹介していますが、実はこのフォントはウェイトも種類も豊富で、ファミリー全部入れると60種類以上(!)となります。
見たい方はこちらで一覧が見られます。

合理的な設計思想によって制作され、見出しでも本文でもあらゆる使用用途を網羅するべく設計された書体です。大人気の書体「Helvetica」と比較される事もありますが、実は同い年のようです。
整った字形も一見すると良く似ています。

比較してみましょう

Helvetica Neue Light

Univers Next Light

Univers Next Heavy

同じ年に作られたという事から、互いが影響しあったという訳ではなく、また、同じ書体を参考にした訳でもないのですが、よく似ています。細かい部分は当然差がありますが、一見向いている方向が同じという印象を受けます。

しかし、その設計思想は異り、Helveticaは「Neue Haas Grotesk」を参考に作られたようですが、Universはローマン体の読みやすさを参考にして作られたそうです。
また、Universは、多様な言語で組んでも読みやすい事を目指しており、大文字を多用するドイツ語も読みやすくするべく、大文字の黒みを調整してあり、大文字を比較すると設計思想の差がわかりやすくなります。

Helvetica Neue Light 大文字

Univers Next Light 大文字

Univers Next Heavy

全体的にUniversの方が幅が狭く、小ぶりに見えるようになっています。“Q”とか“K”、“G”等がわかりやすいですが、よりシンプルになっていて、黒みを減らす工夫が見て取れます。

これまで、Helveticaとの比較をしてきました。似た要素があることは確かですが、実際に使用してみると使い勝手が異なり、決定的に書体の特性が違うことがわかると思います。「Helveticaの代わりにUniversを」という感じで使うと思い通りにならなかったりします(僕がそうでした)。
※書体を見るときに、フォルムばかり気にしてしまいがちですが、実際に使用して見るときに大事なのが、機能だということが、HelveticaとUniversを比較していて良く分かった事から、今回は比較しながら説明する方法を取りました。

Helveticaは、誰が組んでも割と洗練された感じに仕上がってくれますが、そのノリでUniversを使うと「あれ?」ってなったりします。
同じような意識で使うと、意図せずに“人間味”のようなものが出てしまう感じると思います。温度というか、少し“いなたい”雰囲気を感じさせます。
それが前述したベースの違いなのかもしれません。細かい骨格の違いや曲線の違いからでしょう。少し人間味が加わるのです。Universを使う際にはそこがポイントになってくると思います。いなたい。

フルティガーさんの作った書体は、モダンな書体にもどこか温かい部分があるような気がしますが、このUniversも使ってみるとやっぱりそうでした。
見出し画像に使いましたが、アンパサンドがクラシックだったりする部分にもこだわりを感じて素敵です。

Universは、書体デザインにも作者の人柄やポリシーみたいなものが出るんだなぁ。と感じさせてくれたフォントでした。
まさにロマンというか、情熱で計算されたフォントだと思います。素敵。

太さと美しさ。Carousel

2018.05.01

2018年5月

散歩に出かけると色とりどりの花が咲き、竹林からは筍が顔を出しています。
穏やかな天気が続き、最高の春となっています。

そして、ご近所の方から山菜やタケノコの差し入れをいただいたり、食の面からも最高なのが春です。
スーパーで買うのも勿論美味しいんですが、ご近所の方から差し入れを頂くというのは、気持ちが加わり更に美味しく感じます。

話は変わりますが、ついこの間、学芸大学の近くで打ち合わせがあり、タイポグラフィ関連の本を扱う“BOOK AND SONS”さんが近いという事で寄り道して「ボドニ物語―ボドニとモダン・ローマン体をめぐって」なる素敵な本を見つけて購入しました。
最近、本の紹介をサボっていたので、近日中に時間を見つけてご紹介したいと思っています。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと21日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

「近日中に本を紹介したい」なんて言っておいて、今月の稼働率は、200%超となっております。
200%を越えてきますと、正確な工数を算出不能になってきます。。。

お急ぎの案件はお受けする事ができませんが、相談はいつでも気軽にして下さい。

今月のFONT紹介は「Carousel」

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

タイトル画像に使用した書体が「Carousel」です。極太と極細のコントラストがインパクトあって、お洒落な雰囲気の書体です。
1966年にGary Gillotによってデザインされたモダンローマン体です。

さて、どんな書体かを見てみましょう。

Carousel

Carousel

Carousel(大文字)

Carousel(大文字のみ)

例文のように文章を組んでしまうと、この書体の魅力はあまり伝わりにくいかもしれませんね。。見出し画像のようにとにかく大きく使いたい書体です。

この書体の最大の魅力は、極太の部分と極細の部分を辿る線の繊細なカーブです。大文字のGとか小文字のbの下側の大胆なくびれがとても好きです。
使い道としては、太く目立ちながらも繊細な美しさを持つことから、女性向けのファッション系やアート系のデザインの見出しにぴったりじゃないかと思います。

最近、モダンローマン体が僕の中で流行っていて、気がつくとそればかりに目が行ってしまいます。見出しとして使用した際の機能性に注目しているのもありますし、美しさを追求した場合にもサンセリフ体では決して出せない魅力があるなぁ。と思います。

今月は「Carousel」の紹介でした。
それではまたー。

絵になるフォント。Diotima Classic

2018.04.01

news_1804

長い冬の終わりが見えたと思ったら、一気に春が来ました。家の庭に数年前に植えたのに、中々出て来てくれなかったフキノトウが顔を出し、小躍りしながら収穫したその手に移った香りをかいだ瞬間の幸せったらないですね。多分こういう種類の幸せは長生きしないと味わえない気がします。

タイトル画像に使用した“Spring is here again”は、Nirvanaという僕が大好きだったバンドの「In bloom」という曲の歌詞の一部なのですが、それを書いたカート・コバーンは27歳で亡くなってしまったので「こういう幸せは知らなかったかもなぁ」と春になるとよく思い出したりします。(4月に亡くなってしまったのです)

若かりし頃は「長生きなんてクソだ」なんて本気で考えていたのですが、ここまで生きると「なかなか良いものだなぁ」と思います。若い子に伝えたい「長く生きることはとても楽しい」と。本当ですよ。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと20日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月の稼働率は、120%となっております。
余裕がありそうですので、しばらく出来なかった勉強をしたりしつつご依頼をお待ちしております。

今月のFONT紹介は「Diotima Classic」

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

タイトル画像に使用したフォントが「Diotima Classic」です。
なんどか紹介しているフォントデザイナーHermann Zapfさんの奥さん、Gudrun Zapf von Hesseさんが作った書体で、1950年代に作ったものです(Diotima)。そして2009年に小林 章さんと共にリメイクし、太いウェイトを追加したのが今回紹介する「Diotima Classic」です。

さて、どんな書体かを見てみましょう。

Diotima Classic LT Pro Light

Diotima Classic LT Pro Light

Diotima Classic LT Pro Regular

Diotima Classic LT Pro Regular

Diotima Classic LT Pro Bold

Diotima Classic LT Pro Bold

Diotima Classic LT Pro Heavy

Diotima Classic LT Pro Heavy

Diotima Classic LT Pro Light Italic

Diotima Classic LT Pro Light italic

Diotima Classic LT Pro Regular Italic

Diotima Classic LT Pro Regular italic

Diotima Classic LT Pro Bold Italic

Diotima Classic LT Pro Bold italic

Diotima Classic LT Pro Heavy Italic

Diotima Classic LT Pro Heavy italic

こうしてウェイトを並べてみると、すごく繊細なLightと大胆に太いHeavyとの幅がすごいですね。カウンターが広く、上品なカーブが柔らかい雰囲気を感じさせ、とても美しい書体です。文章を組んでみると、躍動感というか生命力を感じさせます。

個人的には“Heavy”ウェイトが気に入っています。タイトル画像に使ったのも“Heavy”です。見出しなんかに使うととってもお洒落です。そして、太くて目立つのに大味ではなく繊細で、色々使えると思います。特に女性向けのファッション系のデザインには使いやすそう。
BodoniとかDidotよりも少しクラシックな雰囲気も出したい場合とかにどうでしょうか?

全てのウェイトに共通して美しく、細かい部分がとても繊細な作りになっていて、すごく絵になるフォントとなっています。人物に例えるなら、柔らかい雰囲気を感じさせながら知性のある凛とした女性のイメージが思い浮かびます。

今月は「Diotima Classic」の紹介でした。
それではまたー。

眼鏡爺が好き Vectora

2018.03.01

2018年3月

ようやく春がすぐそこに来ているというのに、この暗い画像は何事か?と怒られそうですが、これは有楽町のガード下の写真です。古びたレンガとコンクリートにグッと来ます。
毎月フォントの紹介をしているのですが、今回紹介する「Vectora」というフォントにピッタリ来たのでこの画像を使いました。

話は変わりますが、ここ最近映画館で映画鑑賞をすることに夢中になっています。
きっかけは、シネマシティという東京都立川市にある映画館で「爆音上映」というのをやっていて、それを観に行った事でした。
「爆音」というと、音が大きくて耳が痛くなるかと思えばそうでもなくて、確かに音は大きいのですがキチンとしたプロの方が丁寧にミックスした音ですので、それはそれは素敵な音でした。

映画を観る上で、音というのは心象風景を表す大変重要な要素ですが、爆音上映を観たことであらためて音の大事さを感じました。
そして、そういう部分にこだわって上映している映画館ですから、サービスが行き届いていて気持ちの良い空間で、すっかりファンになりました。

ブレードランナー2049、エイリアン: コヴェナント、session、アトミック・ ブロンド、LA LA LAND…全部最高でした。
映画っていいもんですねぇ。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと21日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月の稼働率は、150%となっております。
緊急案件は難しいですが、期間に余裕を持って頂ければお受けできますので、どしどしご相談ください。

今月のFONT紹介は「Vectora」

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

アドリアン・フルティガーさんが1990年に作ったフォント「Vectora」です。
やや縦に長い形をしたサンセリフ体で、xハイト(小文字のxの高さ)が高いのが特徴です。基本的にはシンプルな書体です。

さて、どんな書体かを見てみましょう。

Vectora 45 Light

Vectora 45 Light

Vectora 55 Roman

Vectora 45 Light

Vectora 75 Bold

Vectora 45 Light

Vectora 95 Black

Vectora 45 Light

とても品が良くてまとまりが良いフォントです。xハイトが高いので文字を組んだ時の高低差が少なく、高さが一定になる為だと思います。見出しや、ちょっとしたキャッチ程度の文章にとても使いやすいと思います。

このフォントの個人的にたまらないポイントは、何と言っても小文字の“g”がかっこいいのです。眼鏡gである事もキュンと来ます。ローマン体でよく使われる眼鏡gですが、探してみるとサンセリフ体ではどちらかと言うと少数派だと思います。ちなみに「Gill Sans」も眼鏡gです。
以下に参考を載せます。一目瞭然ですが“g”が違いますよね。多くのサンセリフ体は上の方の“g”です。

小文字gの違い

他にも、“h”、“u”、“n”とか。カーブが人間的でとても魅力的です。お洒落な印象を持ちつつも若者っぽさはなく、どちらかというと大人のお洒落。太いウェイトになると、少し男っ気といいますかクールなワイルドさが増す気がします。以前に流行った“ちょいワルオヤジ”的というか。

極端な個性があるわけではありませんので、使い方次第で結構器用に色々とこなせるような気がしています。
自分としては、文言に“g”が入ってたら、まず思い出して使いたくなっちゃうような、魅力的な眼鏡gを持つサンセリフ体だと思います。
ぜひ“g”を見たら、思い出して見てください。

ではでは、ようやく寒さもやわらいできました。
これから花が一斉に咲き出す素敵な季節がやって来ます。楽しみましょう。

エレガントな色気のDidot

2018.02.01

2018年2月

とても寒いですね。4年前ほどの大雪にはならずに安心しましたが、しっかりとした雪も降りましたね。
近所では、水道管が凍って破裂するような被害も多いようです。
こんな事を言うと雪国の人たちには笑われるんでしょうが、とにかく寒いです。ブルブル。

そういえば、雪国生まれの人が言っていました。
「気温は東京の方が高いけど、家の中とか室内が寒いから、東京の方が寒く感じる」と。多分設備が中途半端なんでしょうね。青梅なんて都心より全然寒いのに、設備はあまり都心にいた頃と変わっていない気がします。

というか、僕の仕事部屋には暖房器具もロクにない。(それは用意しなさい)

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと20日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月の稼働率は、120%となっております。
ご依頼はまだまだ受けることが可能ですので、どしどしご相談ください。

今月のFONT紹介は「Didot」

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

お洒落に敏感な女性はみんな一度はみたことがある。そんなフォントが「Didot」です。
女性雑誌の代表格とも言える“VOGUE”のロゴに使用されている書体ですし、他の女性誌にも頻繁に使われているのを見かけます。

似た書体に「Bodoni」があります。どちらも素敵なフォントですが「Didot」の方が繊細でエレガントだと思います。ちなみに「Didot」はフランス生まれで、18-19世紀に作られたフォントです。様々なメーカーが作っていますので、とても沢山の種類があり、購入する際に迷ってしまいますね。(今回紹介するのは、Macに標準でインストールされているものです)

さて、どんな書体かを見てみましょう。

Didot

Didot

Didot italic

Didot

Didot bold

Didot

こうして文章を見てみると、とても読みやすい書体である事がわかりますね。ヘアラインがシャープでメリハリがあり、曲線がエレガントなカーブを描いていて、洒落た雰囲気です。しかも色気がありつつ上品です。

イタリックも遊び心があふれていて、キュートな曲線がふんだんに使われてて、とても魅力的です。

使い所は、ずばりエレガントでお洒落な雰囲気を出したいデザインです。見出しとして大きめに使うと洗練されたイメージになります。逆に小さすぎると、ヘアラインが細すぎて、判別しにくくなってしまう可能性があるので注意が必要です。

キーワードとしては「エレガント」「お洒落」「スタイリッシュ」「キュート」「セクシー」と言った所でしょうか。女性向けのデザインの方が圧倒的に使われる書体です。
イタリックは、各書体それぞれに遊び心があって素敵なんですが、特に「Didot」のイタリックは魅力的な文字が多いですね。うまくハマればロゴとかにも使ってみたいな。と思いました。

さてさて、今月はこの辺で失礼いたします。
寒いですが、春はもうすぐそこまで来ています。多分。今月も楽しく頑張りましょう!!

ポップモダン Neue Kabel

2017.12.01

2017年12月

遂にやってきます。お正月!
その前にクリスマスとか忘年会はあるのですが、僕の心はお正月に真っ直ぐに向かいます。(その前に仕事)

本格的な冬を迎えるこの時期、夜の街に出るとイルミネーションが輝き、クリスマスを感じさせる雰囲気も素敵だったりします。
寒いのは辛いのですが、空気がキリッと澄んでいて良い時期だったりしますね。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと21日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月の稼働率は、先月同様100%となっております。
ご依頼はまだまだ受けることが可能ですので、どしどしご相談ください。

ちなみに、年内の営業は29日までを考えておりますが、相談次第ではそれ以降の対応も頑張ります。

今月のFONT紹介は「Neue Kabel」

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

この書体は、Linotypeを物色していてたまたま見つけた書体ですので、実は歴史とか作られた背景を全然知りません。。多分新し目の書体なんじゃないかと思います(ぼんやりとした知識ですいません)。

とはいえ、書体に大事なのは“しっかりと使うこと”です。
歴史とか背景なんていうのはおまけに過ぎないのです!!ごほごほ。。
(ドイツのルドルフ・コッホ(1876-1934)によってデザインさたフォントが「kabel」で、それをリメイクしたものが「Neus kabel」のようです。)

さて、どんな書体かを見てみましょう。

Neue kabel thin

Neue kabel thin

Neue kabel light

Neue kabel thin

Neue kabel Book

Neue kabel Book

Neue kabel Bold

Neue kabel Bold

Neue kabel Black

Neue kabel Black

すっきりとした印象のモダンなサンセリフ体です。FuturaとかAvenirとかと近い分類になる幾何学っぽい書体ですね。とってもモダンでかっこいいです。
実は当サイトのロゴ、メニュー書体として使用しています。

傾いた“e”とか、“g”とかは特徴がわかりやすいですね。
極端な円形を多用していますが、直線がピシッと全体を引き締めてくれていますので、印象は可愛いのに甘くならず、知的な雰囲気も持ち合わせています。

上では5種類しかサンプルを表示していませんが、「Thin」「Extra Light」「Light」「Regular」「Book」「Medium」「Bold」「ExtraBold」「Black」の9ウェイトが揃っています。しかもそれぞれにイタリック体もありますので、全部揃えると18種のファミリーとなりますので、使い分けはとてもしやすいです。
linotypeで購入できます。しかも、今現在半額セールをやってるっぽいですね。いつまでやってるんだろう?

使い所は幅広そうです。キーワードとしては「モダン」「ポップ」「可愛い」「クール」「お洒落」「未来」「知的」というイメージでしょうかね。「可愛い」「クール」とかいう、一見共存しなさそうなキーワードが共存するのが、この書体のポイントかもしれませんね。
人で表すと“運動も勉強も出来るし見た目も素敵。しかも気さく”的な異性からも同性からも好かれるような人物像が思い浮かびます。
使用するウェイトや切り口で印象を変えられそうですので、使う人次第でどうにでも料理できそうです。

さて、今月はこの辺で。
2017年も残りわずかです。楽しく頑張りましょう!!

優しいローマン体“Minion”

2017.11.01

2017年11月

2週連続で台風に襲われた週末でしたね。僕は台風の中ドライブをしてました(アホですか)。
家の中、車の中、建物の中にいればほぼ雨は気になりません。そして、お気に入りの長靴を履いたり最高に気に入っている傘を持ってたりすると、外にいても良い気分で過ごすことができますのでオススメです。

そういえば、雨の日は出かけてもカメラを持っていかないことが多く、雨天時の写真をあまり撮っていない事に気づき、最近の雨降りを利用して撮影をしたりしましたが、それも中々面白かったです。雨の日を楽しむ方法も色々ありますね。
そう考えると、結構たくましいな自分。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと20日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月の稼働率は、100%となっております。
ご依頼はまだまだ受けることが可能ですので、どしどしご相談ください。

今月のFONT紹介は「Minion」

1950年に発表されたローマン体です。67年前から使われ続けているフォントと考えるとすごいですね。
でも、欧文の活字の歴史で捉えると、ローマン体としては若い方だったりします。(Trajanは2,000年前。。)
以前紹介したPalatinoとは同い年ですかね。

特徴は、曲線が柔らかく優しい印象があります。
日本語書体でいうと「A1明朝」とかと近い印象で、組み合わせて使っても合うと思います。

どんな書体かを見てみましょう。
Minionは沢山のウェイト、種類があり、ファミリー全体では64にものぼり、タイトルから本文まで、あらゆる場所に対応できるようになっています。※ここでは一部のみを紹介します。

Minion Regular

Minion Regular

Minion Medium

Minion Regular

Minion Semibold

Minion Regular

Minion Bold

Minion Regular

Minion Italic

Minion Italic

オーソドックスなローマン体ですが、GaramondやPalatinoと比較すると、曲線の柔らかさが目立ちます。
どちらかというと、紳士っぽい印象というよりも女性的な印象かなぁと思います。上品な佇まいでツンツンしていない。性格の良さを感じます。
イタリックもエレガントで素敵ですよね。

イタリック体は、日本語の文章ではあまり馴染みがありませんが、欧文では「引用」や「強調」等々、様々な使い方があるようです。
日本で使う際にはアクセントとして使ったりすると素敵です。もちろん見出しに使っても曲線が美しく格好良いと思います。

ちなみに、ウェイトが豊富に揃っていますので、様々な使い方が出来ます。
また、AdobeのCleative cloudで手に入れられるフォントですので、制作に携わる方なら手に入れやすいかと思います。ぜひチェックしてみてくださいね。

さてさて、本格的に年末がすぐそこに来てます。今月も頑張りましょうー!!!

使い所は?UD新ゴコンデ50

2017.10.01

2017年10月

段々と目の前にお正月が迫って来ていて、そのことに本気で喜びを感じ始めています。
ただ、寒いのは苦手なので、その事を考えることによって気分はプラスマイナスゼロとなり、フラットな状態になります(何事にもバランスが大事です)

今年って夏は無かったですよね?なんだか不思議な夏でした。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと21日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出します。

今月の稼働率は、今の所90%となっており、余裕があります。
どしどしご相談ください。
今年はあまりデザインの勉強が出来ていなかったので、新しい技術を覚えたりしようと考えています。

今月のFONT紹介は「UD新ゴコンデ50」

毎月一日のお知らせの際に、フォントの紹介をするようになったのが2016年の10月から。今回で丁度一年が経ちました。うーん。感慨深い。しかし、早くも「いつまで続けられるかな?」と、不安になって来ています。
まだ少しは続けられるとは思っていますが、自分のフォントの引き出しの少なさに戦慄を覚えます。。。

今回紹介するのは「UD新ゴコンデ50」です。
一昨年くらいにモリサワから発表された書体です。(ざっくりですいません。。)
「UD 新ゴ コンデンス」は、UD 新ゴをベースに展開されています。

コンデンス(長体(ちょうたい))というのは、文字を横に潰すことで、文字が縦長の形になります。横書き時にスペースに文字が多すぎて入りきらない時に行うことが殆どです。※縦書きで入りきらない時に縦に潰すのは平体(へいたい)と言います。
あまり潰し過ぎると、線の細さがおかしくなったり、カーブが不自然になってしまいますので、出来るだけ避けたい処理です。紙媒体で使うこともあるでしょうが、ウェブではあまり馴染みがないかもしれませんね。

今回紹介する「UD新ゴコンデ50」の50は、50%の長体ということになります。
他に90%/80%/70%/60%があり、50は一番の長体率です。それぞれELからUの8ウエイト揃っています。
どんな書体かを見てみましょう。

UD新ゴコンデ50 EL

UD新ゴ コンデンス50 EL

UD新ゴコンデ50 R

UD新ゴ コンデンス50 R

UD新ゴコンデ50 DB

UD新ゴ コンデンス50 DB

UD新ゴコンデ50 H

UD新ゴ コンデンス50 H

ひー!細い!しかし普通の書体にここまで長体をかけると、縦線が潰れてしまって格好悪いですが、この書体は勿論ちゃんと調整してあります。
でも、Hぐらいの太さになるとだいぶ縦線が細くなってしまっていますね。仕方ないですが。

ただ、ここまで長体をかけないといけない程窮屈なレイアウトになることはあらかじめ避けながらデザインしたいところですよね。。使い勝手よく使えるのは70%程度までじゃないかな?と思います。実際に僕も今まで使ったことのあるコンデンス書体は70%までです。
しかし、そうすると、60%、50%のコンデンス書体の使い道はないのでしょうか?むむむ。

そこでやってみました。一番上の画像を見てみてください。
そうです。縦書きです。
こんな長体をかけた書体で縦書きをするなんて、普通はしません。
でも、やってみた所、結構面白い雰囲気になりました。
やたら縦に長く、不安定さが不安感を煽ります。

不吉さや不安感を出したい時に使えるかも?と思いました。
その他にも、個性的な雰囲気を出すのにも良いかと思います。実案件で使用した機会はありませんが、チャンスがあったら試してみようと思います。

長体の縦書き。
書体を作られた方の意図とは異なる使い方になってしまうかもしれませんが、良くなればいいのです。
書体デザイナーの方に「へー。面白い使い方だな」と思ってもらえるような使い方を見つけらると、もしかすると日本語書体の発展に繋がるかもしれません。大げさか。

書体選びの際に違和感を避けることが多いですが、敢えて違和感を使うことでユーザーの目を引くことも可能だったりもします。
書体は情報を伝達する大事なツールですので、意図を持ってしっかりと使いたいものです。でも、たまにはセオリーを無視したりして意外な使い方をしてみてもいいかも。という話でした。

それでは、今月も楽しんでお仕事しましょう!

おじさん的可愛さ。筑紫丸ゴシック

2017.08.01

2017年8月

季節が逆戻りしたかのごとく雨降りが続きます。
涼しいお陰で仕事が捗りますが、太陽が少し恋しくもなります。でも今年は雨が少なくて水不足が心配だったので良しとしましょう。

しかし、八月ですか。
もう本当に年末に思いを馳せる時期ですね(いや違うと思う)。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
なんだか毎月同じことばかりを書いているので「意味あるのか?これ」って思い始めてます。
大体、忙しい時はいくら「忙しい」と言っても仕事は止まないですし、暇な時に「仕事をください」と言っても、仕事は来ません。不思議ですね。

とても有難いことに、スケジュールはほぼ埋まっています。
先月同様、新規案件は急ぎでなければなんとか受けられるかと思いますが、緊急の案件はお受けできません。

今月のFONT紹介は「筑紫丸ゴシック」

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

「筑紫丸ゴシック」は、様々な媒体で使われまくっているフォントです。
MacのOS「El Captain」で採用されてから、よく見かけるようになった気がしますので、やはりMacがデザインに与える影響は大きいですね。
あ、でも僕はMacで採用されるまで知らなかったのですが、もしかするとその前から頻繁に使われていたのかもしれません。

はじめて見た時の印象は「なんだこれ?」でした。
“丸ゴシック”と名前がつくのに可愛くなくて、少しおじさんぽい感じ。
ひょうきんで力の抜けたような妙な魅力のフォントでした。

筑紫A丸ゴシック レギュラー

筑紫A丸ゴシック レギュラー

筑紫A丸ゴシック ボールド

筑紫A丸ゴシック ボールド

筑紫B丸ゴシック レギュラー

筑紫B丸ゴシック レギュラー

筑紫B丸ゴシック ボールド

筑紫B丸ゴシック ボールド

確かに丸ゴと言えなくない。ただ、ぶりぶりしていない違和感。。
今まで「丸ゴと言えば、ぶりっ子」みたいなイメージでしたので、結構な衝撃を受けました。

ゆるゆるとした丸み。にゅるっとした曲線。うーん。不思議なフォントです。
このフォントは、いわゆるぶりっ子な丸文字ではないことは確かです。謎だなぁ。と思いつつ、使うのを躊躇っていましたが、ある案件で使ってみたのをきっかけに、このフォントのことが理解できた気がしました。

このフォントの魅力は「大人のもつ可愛さ」な気がしました。
若い盛りの時期は終わり中年となり、エゴの抜けて来た屈託のない大人の魅力。
お腹が出っ張って来たり、運動会で張り切って走ったら、足がもつれて転んでしまったり。という愛らしさ。と言いますか。

筑紫A丸ゴシックは比較的に大人しく、飄々としながらも端正な印象もあり、最初に思った印象より使いやすく、親しみやすい雰囲気を出すには最適なフォントです。

筑紫B丸ゴシックはひょうきんなイメージが強く、軽く冗談を言える雰囲気に最適なんじゃないかと思います。
見出し画像に使った「八月ってことは、もうすぐ年末?」という文言はこちらにぴったりハマった気がします。

フォントって面白いなぁ。そう思わせてくれた筑紫丸ゴシック。
今後も色々なところで使わせてもらいます!

Zapfinoは語る

2017.07.01

2017年7月

梅雨空が続きます。しばらく雨も降らなかったので、もっと降っても良いなぁ。と思いますが、何しろじっとりと暑い。
家の中で仕事をしている分には全然いいのですが、打ち合わせ等で街に出ると不快に思います。湿気への感じ方も、場所によって全然違って来ますよね。

森の中の梅雨とは仲良くできるのですが、混み合った駅構内の梅雨は嫌い。なんて、同じ梅雨なのに好かれたり嫌われたり。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
相変わらず混み合っておりますが、隙間に細かい仕事は出来たりしています。

先月同様、新規案件は急ぎでなければなんとか受けられるかと思いますが、緊急の案件はお受けできません。

今月のFONT紹介は「Zapfino Extra」

先月に引き続きヘルマン・ツァップさんの作ったフォントです。
流れるようなカリグラフィをそのままフォントにしたような美しいスクリプト体で、1998年に発売され、その後に小林章さんも参加して改定されたのが「Zapfino Extra」です。

最近に作られたフォントですが、考えると当たり前で、鋳造活字ではここまで文字の大きさが異なり、隣の文字と重なったりするフォントを組むことは出来ませんでした。
デジタルの技術がこのフォントを可能にしてくれたのですね。ありがたいー。

Zapfino extra

Macを使っている人は見たことがあると思います。
一回見たら忘れないエレガントさ。
初めて見たときの感想は「かっこいい!けど、使えない!」と思いました。
特にアセンダー(書体の上の部分)に特徴がありすぎて、くどく感じてしまいました。

しかし、改定された「Zapfino Extra」では、そんな僕の小さな悩みが見事な形で解決されていました。
このフォントは基本となる「one」「two」「three」「four」。そして「Small Caps」や、装飾された「Ligatures」等々、それぞれ形の違うフォントがファミリーとなっていて、形を文章に合わせて変化させることが出来るように作られています。
実例で見てみましょう。

Zapfino extra
Zapfino extra

上は「one」のみで組みました。Macに入っているものとほぼ同じものです。
下は基本は「one」で組み、文字によって「two」「three」「four」を使っています。
下の方がより手書きっぽい雰囲気になっていませんか?

一番わかりやすいのが「Illustrator」の“ll”とか「Apple」の“pp”とかの、同じ文字が繰り返されている部分です。
上は同じフォントですので、当然同じ文字形が繰り返されます。
しかし、下の方は1文字ずつ変化が出ていて、ただの繰り返しではなく、リズムが生まれています。
あとは気になっていたアセンダーを少し変えたりして変化を出すように組んでみました。
そうすることによって、より語りかけてくるような雰囲気になりませんか。

日本人には馴染みのないスクリプト体は、なかなか主役としてバーン!とロゴにしたり、メインキャッチに使ったりすることは難しいのですが、シンプルでクールにデザインされた中にさり気なく使っても厚みが増します。手書きっぽさを活かして装飾的に使うのにも良いと思います。

静かな書斎から語りかけてくるような、知的な雰囲気のある美しいフォントです。

【書評】Detail in typography

2017.06.10

Detail in typography

久しぶりの書評です。とても良い本に出会ったので。

はじめに断っておきますが、題名や画像には商品の購入ページへのアフィリエイトリンクを貼ってあります。
勿論、そちらから購入していただく事も可能ですが、目的はどちらかというと著作権上の問題をクリアする為です。(正当な販売の目的以外で、表紙等の写真を使うと、著作権違反になる可能性があるらしく)
とはいえ、リンクから買っていただくと、お役に立てた感じがして、少し嬉しかったりもします。

Detail in typography

さて、本題に入ります。

この本は“読みやすい欧文組版”のために書かれている本で、全世界で10カ国以上で翻訳されている、世界的に評価されている本です。

「これは読むしかない」と、発売前に予約し購入しました。
届くと同時に一気に読み進め、その日のうちに読み終わりました。内容の充実ぶりが読み進められた一因ですが、なによりこの本はページ数が70ページ弱しかありません。
というと「そんな少ないページ数でタイポグラフィの本が書けるの?」と思うかもしれません。でも大丈夫です。とっても内容が濃いです。

副題にあるように「読みやすい欧文組版のため」と、目的がはっきりしている事も、分かりやすい内容にまとまっている理由の一つだと思います。

杓子定規にならぬように

筆者のはじめの挨拶で「絶対的な教科書だとは思わないでほしい」と言っています。また、「この本が伝えていることを元にしながら疑問を臨機応変に解決できる、賢いデザイナーを読者として想定している」とあらかじめ断ってから書かれている内容はとてつもなく的確で分かりやすくまとまっています。

「僕が教えた後のことは、君たちで考えてください」という割り切ったスタイルが成功している好例といってもいいかと思いました。

内容は、欧文について書かれていますが、日本語書体にも応用できる組版における注意点や、見るべきポイントが、簡潔に「えっ!こんなペースで!」と次から次へ記述されていて、目から鱗でした。

この一冊のみでタイポグラフィの概要がわかる。という意味で大変優れた本だと思います。

ただ、勿論これ一冊を読んだからタイポグラフィが完璧に出来るようになる教科書。という訳ではありません。というか、そういう発想自体が問題であり、常に状況に合わせて臨機応変に考え、杓子定規にならぬようにしましょう。という事が、実は一番のメッセージだったと思いました。

このサイズの本にこれだけの内容が詰められる。という意味においても必読の一冊だと思います。
超オススメです。

この本について

題名
ディテール・イン・タイポグラフィ 読みやすい欧文組版のための基礎知識と考え方

著者
ヨースト・ホフリ
山崎秀貴
監訳
麥倉 聖子
発行所
Book & Design
発行日
2017.5.25

シックでお洒落なPalatino

2017.06.01

2017年6月

6月。2017年も半分が過ぎようとしています。ひー。

時の流れの早さに圧倒されますね。
小学生の頃の「あと一ヶ月先」なんていうのは、永遠に来ないような遠い日に思えたものですが。
その頃と比較すると10倍くらい時の流れが早く感じます。

人生の限られた時間。僕はあとどれくらいのデザインを出来るんだろう?と愛おしみつつ、日々仕事をしています。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率ですが、もうなんだか良くわからなくなって来ています。
150%〜200%の間をユラユラしてるんだと思います。が、頑張ります。

先月同様、新規案件は急ぎでなければなんとか受けられるかと思いますが、緊急の案件はお受けできません。

今月のFONT紹介は「Palatino」

「Palatino」は大層有名なフォントですので、僕が紹介する必要なんてないんじゃないかと思いますが、紹介いたします。
ヘルマン・ツァップさんによって1950年に発表されたフォントです。えっ!1950年!びっくり。
しかし、現代にも通用する、すごく洒落たフォントです。シックでお洒落。

Palatino

素敵ですよね。紳士っぽいお洒落さを感じます。
kの踵がキュッと上がった感じとか、hとかnとかmの、一番右側のセリフが片方しか出ない「紳士の足」みたいな感じがお洒落です。

THEの合字もお洒落。(TとHがくっついてます)。ただ、同じ“Palatino”という名前のフォントでも、合字が使えるのと使えないのがありますのでご注意ください。全てを把握している訳ではないのですが、少なくとも「Palatino Linotype」は使えます。

ちなみに、上の例文は未調整です。これでもいいですが、見出しに使う場合なんかは少し字間を空けて組むと優美さが増して、高級なロゴのような雰囲気が出てかっこいいと思います。

そしてイタリックも見てください。

Palatino italic

これまたお洒落。キュっと引き締まった優美な曲線が素敵です。イタリックで見出しにしても高級感が出てカッコ良さそうです。

最近の流れで言うと、モダンなサンセリフ体を使う感じが好まれるのですが、流行り廃りを乗り越えて1950年から活躍し続けている“Palatino”は、間違いなくこのフォントでしか出せない雰囲気を持っています。

クライアントさんに「明朝体じゃなく、ゴシック体でお願いします」と言われてもめげずに魅力を教えてあげてください。そして「これは明朝体ではなく、ローマン体(セリフ体)です。そして、あなたが“ゴシック体”と読んでいるものは、本来サンセリフ体と言います」と教えてあげてください。(多分嫌われますからね)

波風と花畑

2017.05.01

2017年5月

街を歩くと、そこかしこに色とりどりの花が咲いています。
野に咲く花は勿論、花壇や軒先で綺麗に育てている花も素敵です。

今年は僕もデイジーを鉢植えで育ててみました。
庭があるのに鉢植えに植える意味がわからなかったのですが、突然やってみたくなって、去年の秋にタネを蒔いたのでした。

先日、そのタネから花が咲きました。なるほど。可愛い。
鉢植えは、地植えにするのとはまた違って、水やりをサボるとダメな分、手がかかります。だからその分可愛いのかもしれないなぁ。と思いました。
手のかかる子ほど可愛い。ということですかね。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率は、少々混み合っていて180%前後の稼働率となっています。
180%…大丈夫なんでしょうか?ギリギリです。頑張るぞー!

新規案件は、急ぎでなければなんとか受けられるかと思いますが、緊急の案件はお受けできません。
まずはご相談ください。

今月のFONT紹介は「DS なみ風」

さてさて。今月に紹介するのは「DS namikaze」というデザインフォントです。
とても可愛らしいフォントで“健康的な女の子”みたいなイメージです。

DS kamikaze

うん。可愛い。そして、これだけ個性の強いフォントなのに読みやすいのもポイントです。
字間はたっぷりめで、やや暴れますので、多少の調整は必要かもしれませんが、そのまま使ってもそれはそれでいい感じになります。※例文は調整無しです。

こういう可愛いフォントは、あまり使うと幼稚っぽくなってしまいがちなので敬遠しがちだったのですが、このフォントは天真爛漫な育ちの良さみたいな雰囲気を感じて、使いやすいのです。
ガーリーというよりフェミニン。というイメージで使う事が多いです。微妙な差ですが。

ちょっと前からNHKとかの番組で使われているのを見かけます。やはりそこでも天真爛漫で育ちの良いイメージを醸し出していて、素敵なフォントだなーと思います。

そして奥さん。とっても安いんです。“第一水準2965文字+第二水準437文字+仮名.約物.アルファベット332文字”と、まずまず使える文字が入っていて16,200円!
アマナイメージズ等で購入できますよ。

たづがねゴシックのインパクト

2017.04.01

2017年4月

四月。春です。
少し前の話ですが、相撲界では稀勢の里の話題で盛り上がっていましたね。
僕も相撲は好きですので、少なからず関心はあったのですが、今の盛り上がり方には少し違和感を感じています。

日本人横綱が優勝!という盛り上がり方が過ぎるような気がするからです。
もちろん横綱も優勝も素晴らしい事です。そして、そういうナショナリズムも否定しません。

それでも、白鵬を始め、今まで相撲界を支えて来てくれた外国人力士への配慮みたいなものがもう少しだけでもあると良いんじゃないかな?と思っています。
国技に従事する者たちへ恭しい所作を求める我々も、拝観する所作を身につけた方が良いのではないのかな?なんて思ったりして見ていました。

まぁいいか。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率ですが、先月から引き続き100%前後の稼働率となっています。

楽しみな(でもプレッシャーのある)仕事をさせて頂ける毎日に感謝です。
新規案件もどしどしご相談ください。

今月のFONT紹介は「たづがねゴシック」

先月紹介したアドリアン・フルティガーさんが作ったサンセリフ書体、Neue Frutigerに合う日本語書体として、2017年1月にMonotype社から新書体「たづがねゴシック」がリリースされる。というニュースを聞いた時には、戦慄が走りました。

Neue Frutigerを監修した小林 章さんの名前も開発チームの名前の中に見かけ、興味をそそられ特設サイトを見てみると、やっぱり美しいフォントでとても使いやすそうな印象でした。(そして購入しました)

実際に見て見ましょう

Ultra Light

たづがネゴシック Ultra Light

Thin

たづがネゴシック Thin

Light

たづがねゴシック Light

Book

たづがねゴシック Book

Regular

たづがネゴシック Regular

Medium

たづがねゴシック Medium

Bold

たづがねゴシック Bold

Heavy

たづがねゴシック Heavy

Black

たづがねゴシック Black

Extra Black

たづがねゴシック Extra Black

どうでしょうか?
可読性に優れていて、すっきりと読みやすい印象です。そして、ウェイトが10も揃っていて使いやすそう!
カーニングは、ペアカーニングの効きを見るためにメトリクスで組み、それ以外の調整は一切していません。

日本語とアルファベットのバランスが抜群に良いですね。
ウェイトが太くなっていくと、日本語と英語の関係が変わってきて、英語の高さが日本語に比べると低くなってきていますが、これは黒みの調整でこうなったのかな?と思います。
太いウェイトはタイトルで使用する事が多いと思いますので、気になる場合は多少の調整をしても良いかと思います。

次に、僕の大好きな「こぶりなゴシックとFrutiger」で組んだものと比較して見ます。

こぶりなゴシックとFrutiger

こぶりなゴシックとFrutiger

たづがねゴシック Light

たづがねゴシック Light

全く悪くないですし美しいです。日本語なんかは印象が近いですね。
でも、“たづがねゴシック”と比較すると英語が小さく、幅も少し狭く詰まって感じてしまいます。
というか、今までの書体は大体こういう事が起こる事が前提で、それをどう調整するか?というのが一つのタスクとしてありました。

これを見ると、たづがねゴシックの欧文(Neue Frutiger)は、文字間の調整と、文字自体の幅も少し調整してありそうですね。見事に日本語と英語の雰囲気がマッチしています。

もうひとつ、今度は片仮名も混ぜた文章を見てみてください。

たづがねゴシック カタカナ

これも調整は一切なしです。素晴らしいですね。
漢字、平仮名、カタカナ、英語の文章の流れでガタつく所がなく、とても美しいです。なかなかこうはいきません。
大体の書体では大げさに言うと片仮名で間隔が広がり、英語で詰まり、結果ガタガタした印象になってしまっていましたが、“たづがねゴシック”は見事に調和されています。

“調和”というのがとても大事で、それには文字の間隔・大きさが一定なのではなく、最適な間隔・大きさに調整されているという事で、とても丁寧な仕事が要求されますし、経験が必要な仕事だろうと思います(ただただ頭が下がります)

さてさて、興奮して色々と試してみましたが、「たづがねゴシック」の魅力は伝わりましたか?
まだ僕も買ったばかりで、わかっていないことも多いのですが、使いやすいであろう事は確実だと思いますし、合成フォントを使う必要もなく、一つの書体で簡単に綺麗に文字が組める。というメリットは計り知れないと思います。
日本語の雰囲気は僕の大好きな「こぶりなゴシック」に少し似ている気がして、個人的にとても好感を感じます。それに欧文の使いやすさや、ウェイトの多さ等々メリットは多く、今後大活躍していく予感がします。

それにしても、たづがねゴシックの登場は、これからの日本語書体全体へ、少なからずインパクトを与えたのではないでしょうか。

これからも、書体を使わせて頂く立場としては、漢字・平仮名・片仮名・欧文が混じる事が当たり前の日本語を組むのに相応しい書体が、どんどん出てくると嬉しいです。

購入、文字の確認はMyFontsLinotypeでどうぞ。

優しくモダンなAvenir

2017.03.01

2017年3月

あらもう三月。こないだまでお正月だったのに。。

しかし春。いいですね。
これからの季節、花が次々と咲き、緑が眩しく山を彩っていく素敵な季節ですね。

ボートに乗って、何も考えずに湖の上でプカプカとただ浮かんでいたり。そんなことが出来る季節になってきました。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率ですが、100%を超えてきました。
久しぶりに忙しくて慌てそうになるのを、必死に心を鎮めながら作業をしています。

一つ一つの仕事を丁寧にやらせて頂きます。
もちろん新規案件もご相談ください。

今月のFONT紹介は「Avenir」

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

さてさて、今月紹介させて頂きます「Avenir」。巨匠アドリアン・フルティガーさんが作ったサンセリフ書体です。

まずは見てみましょう

Avenir light

avenir light

Avenir Book

avenir light

Avenir Roman

avenir light

Avenir Medium

avenir light

Avenir Heavy

avenir light

Avenir Black

avenir light

とてもすっきりと読みやすく、ウェイトが豊富なので様々な場所で使用できそうです。
幾何学的なフォントとして、同じくくりで比較されることが多い“Futura”より優しくて使いやすい印象です。

Futuraはバチっと決まって素敵なのですが、少し力が入っている感じで、それに似合う案件じゃないと使えない難しさがあります。
その点“Avenir”は懐が深いというか、どんなデザインでも使いやすいです。日本語書体にも合わせやすい。

AvenirとFuturaを比較してみましょう。

Avenir light

avenir light

Futura light

Futura light

とんがり方が全然違いますね。
Avenirに比べるとFuturaは可愛いけどちょっとツッパっている印象です。勿論これもかっこいいです。

一方、Avenirは素直な感じがします。
フルティガーさんの作る書体は、優しくて、あまり出しゃばり過ぎず使いやすい印象があります。(他の有名な書体はUnivers,Frutiger,Vectraとか。)
読みやすさや、使いやすさをストイックに追求して作っているんじゃないかな。と思います。

今回紹介しているのはは“Avenir”なのですが、これから購入される方は“Avenir Next”を購入することをお勧めします。
小林章さんによってリメイクされて、ウェイトが多くなっていたり、イタリック体が追加されています。僕も欲しい。
※2019年6月に追加:新旧Avenirの検証についての記事もあります

Avenirが欲しい方はLinotypeで買えますので、チェックしてみてください。

さてさて、今月は「Avenir」の紹介でした。
良い書体を正しく使って、視認性の良い世の中にしていきましょうー。

憧れの「こぶりなゴシック」

2017.02.01

2017年2月

二月。寒いですねぇ。

先日、打ち合わせで都心に行った時のこと。路地を歩いていると、やたらとビル風のような強風が吹いている一角がありました。しかも、ビルが多いため晴れているにも関わらず日差しが差し込まない場所で、やたらと寒く感じました。

冬は日差しのありがたさを特に感じます。気温の差よりも日差しがあるかないか。これが一番大事です。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率は90%程度です。
先月までは余裕がありすぎて、将来への不安が頭をよぎりつつも「こんな時こそ勉強だ」と、コツコツと勉強をしたり、「一緒にお仕事をしたい」と思う方に会いに行ったりしていました。

すごく素敵な出会いがあったりして「忙しいと中々出来ないので、こういうのもありだな」と思いました。(もちろんいつでも適度な仕事量があるに越した事はございません)
お仕事を頂けることに感謝します。がんばるぞー。

今月のFONT紹介は「こぶりなゴシック」

「こぶりなゴシック」は、スマートで柔らかい印象が美しく、僕の目を紙面に釘付けにした憎らしい(愛すべき)フォントです。
そして、僕が「いつかこのフォントを使ってみたいなぁ」と恋焦がれていた憧れのフォントでもありました。

この記事の見出し画像に使用しているのは、アルファベットも含めて「こぶりなゴシックです」
欧文も日本語もとってもお洒落に見えますよね。

日本語のフォントを選ぶ際に「温度感や情緒感が高くなりすぎるなぁ」と思う事がよくありませんか?
そこが日本語の良さではあるのですが、デザインによってはそれが邪魔になってしまうこともあります。そういう時にこのフォントを使うと、シュッとスタイリッシュに決まるので、とても重宝しています。

それでは実際に見て頂きます。

こぶりなゴシック(W1)

こぶりなゴシック W1

こぶりなゴシック(W3)

こぶりなゴシック W3

こぶりなゴシック(W6)

こぶりなゴシック W6

どうですか?この美しさ。
とても控えめですが、澄んでいてよく通る品のある声のような印象です。

僕はナチュラルでお洒落な印象にしたい時によく使わせて頂いています。
このフォントを使っただけで、文章が上品でより「読んでみよう」と思える雰囲気になります。
字詰め(トラッキング)は調整なしでも良いですが、少し空け気味で組むとお洒落な印象が増します。
是非、使ってみてください。MORISAWA PASSPORTに入っています。

アマゾンで「こぶりなゴシック」単体で購入できるようです。

こぶりなゴシック 3書体パック 1L

今月は「こぶりなゴシック」の紹介でした。
あー素敵。うっとりしちゃいます。

2017年のスタート! Betweenをご紹介。

2017.01.01

2017年 元旦

あけましておめでとうございます!

無事に新年を迎えられたことを嬉しく思います。

嬉しいお正月。皆様はどのようにお過ごしでしょうか?
自分は、毎年恒例の書き初めをしたり、お餅を食べたりしています。太ってきています。

さて、2017年。
今年も色々な方と出会い、良い仕事をたくさんしたいです。

今年のテーマは「手しごと」

ここ最近のウェブ環境は目まぐるしく進化しておりまして、出来る事もすごく増えてきています。
喜ばしい反面、自分の仕事がデジタルに偏りすぎてしまったりしている事に思い当たり、意識して「手描き」を増やしていきたい。と思うようになりました。

仕事で必ず手描きのものが使えるとは限らないのですが、まずは自分の為のストックとして、少しずつイラストを描きためて行こうかな。と思っています。

なぜなら、やっぱり暖かい。「デジタルにも出来るだけ体温を感じさせられたらなー」と思い今回の写真は鶏のイラストを描いてみました。
色んなものに、出来る限り手しごとを増やしていきたいな。と思う2017年です。

今年初のFONT紹介は「Between」

2017年のお正月に紹介されるフォントは「Between」。
小林章さんの作ったフォントです。

Betweenは、Between1〜3まで三種類の字体があり、それぞれThin〜Blackまでの8ウェイト(イタリックも8ウェイト揃っているので、合わせると16ウェイト)が揃えられています。
今回の見出し画像で使用したのはbetween3のBlack Italicです。
小文字「e」が最高に可愛いですよね。

では、文章で見てみましょう。
3つ比べてみると、それぞれに個性があって、色々なところで活躍してくれそうです。

Between1(Regular)

between1

モダンだけど、暖かみを感じる書体です。
oとかbとかのカーブが角っぽいのですが、カーブが絶妙に柔らかいから、優しくて可愛い印象です。

Between2(Regular)

between2

Between2は三つの中では一番しっかり者。という感じです。でもカッチリしすぎない絶妙なバランスです。
gはクラシックな二階建てです。

Between3(Regular)

between3

カーブの食い込み具合がとてもキュートです。Theのバランスも最高です。
三書体の中では、一番特徴がはっきりと出ていて、元気が良さそうな雰囲気です。

Betweenを並べて眺めていると、それぞれ性格が違うけど、雰囲気の似ている兄弟のように見えてきませんか?

書体選びをする際に「声のトーンや大きさ」を意識して選んだりしますが、この三兄弟の声ははっきりとした違いが聞こえて来る感じがします。

この書体はlinotypeで購入できます。
linotypeでは、自分の試したい文字でフォントを見られたりしますので、色々試してみて下さい。(別に社員でもなんでもありませんが)

“もじ部”という本の紹介

2016.12.05

もじ部

書体を知る事は、デザイナーにとって非常に大事です。
というか、書体を知らないとデザイナーとして仕事を行うのは困難であり、書体の引き出しが多ければ多い程デザインの引き出しが多い。とも言えると思います。

そして、書体を知るには「書体デザイナーに聞くのが一番」という事で、オススメの本を紹介いたします。

部長と部員

全体の構成ですが、タイトルの「もじ部」が示すように、“書体デザイナーが部長”で、“参加者(デザイナーや学生)が部員”と、部活動のような設定で、対話方式によって進められていきます。※実際の内容は先生と生徒みたいな感じです。

部長として登場するのは、名前は知らなくてもデザイナーなら一度は使ったことがある、あのフォントやこのフォントを作った、錚々たるメンバーが登場し、フォントを作った時の話などが語られており、読み応え十分です。

今まで何気なく使用していたフォントが「この人が作ったのかー」とか「こんな背景があったのか」と知識が増え、フォントを使う時のワクワク感が増したり、フォントを見る際により深い部分で理解出来るようになるきっかけになる事でしょう。

圧巻の巻末綴じ込み

本編の後に巻末綴じ込みとして「もじモジ座談会 フォントデザインについてあれこれ語りました!」という“おまけ”というには豪華な内容の綴じ込みが付いています。
個人的にはこの綴じ込みを強くオススメしたいです。

内容は、小宮山博史さん、藤田重信さん、鳥海修さん、小林章さん、祖父江慎さん。と、これまた豪華メンバーが集まって、書体について話し合っています。
その内容がとても面白く、書体についての知識を得ると同時に、書体を見る面白さも知ることが出来ます。

また、綴じ込みの作りが面白くて、タイトルや本文に使用される書体が、場所によって変えてあって、書体によって雰囲気が変わるのが感じられ、とても面白かったです。

総評

「書体が無かったら、我々デザイナーの仕事がどれだけ困難になる事でしょう」と言う所まで考え出すとキリがないのですが、デザイン制作という作業において、書体がデザインに影響する割合を思うと、書体デザイナーの方々には頭が上がりません。

そして、その方々がこだわり抜いて作った書体を使わせて頂いている我々も、良い仕事をしていかないといけない。と背筋が伸びる思いがしました。

フォントを使用する際に疑問を感じている方にはもちろん、書体の知識を広げたい。という方にもオススメです。
書体選びに一段階の深みが加わる事間違いなしです。

この本について

題名
もじ部 書体デザイナーに聞くデザインの背景・フォント選びと使い方のコツ
編著者
雪朱里+グラフィック社編集部
発行所
グラフィック社
発行日
2015.12.25

師走のTrajan

2016.12.01

2016年12月

今年もあっという間に時が経ち、師走になりました。
東京では11月に雪が降ったりもしましたが、この時期の積雪は観測史上初めてらしいですね。降雪は54年ぶりらしいです。

しかし、観測史上って言うけど、一体いつから観測してるんだろう?と思って少し調べてみましたが、東京では1875年6月3日から開始したらしいです。へーへー。
そんなに古い歴史でもないので、観測史上初!とか言っても高々140年ぐらいの期間だけです。「そりゃー初も沢山出てくるよな」と思いました。

今月の稼働率は…

さてさて、師走師走と言いますが、EMDesignsの稼働率は50%となっております。
のんびりしちゃってますので、ご依頼くださるととても嬉しいです。

今月のFONTは「Trajan」

今月のフォントは「Trajan」。
先日降った雪の写真に合わせてみました。

数字の2のカーブとか、とても面白いですよね。
全体の印象としては洗練されているのですが、大きく拡大して見てみると人間味があると言うか、不器用っぽさがあったりするのが、このフォントの魅力だと思っています。

このフォントは、なんと約2000年前に作られた石碑に彫られた文字が元になっています。
その為、この書体には小文字がありません(当時は小文字がなかった)。
基本的に大文字だけですが、強調したい時や、文章の冗長化を防ぐ為、スモールキャップス(小文字の大きさの大文字)が用意されています。※下の画像を参照してください。

このフォントの使いどころは、タイトルやロゴでしょうかね。
厳格で伝統的なイメージにはピッタリですので、ブランドのロゴ等に使用されることも多いです。
少し文字間を空けてあげると、とってもかっこよく決まります。

スモールキャップス

Trajan スモールキャピタル

オールキャップス

Trajan オールキャップス

2000年前に作られた文字が、色褪せることなく使われ続けている(しかも古臭く感じない)。と言うのは本当に驚きです。
そして、それこそがデザインの目指す所だと思います。「Trajan」。敬意を持って使わせて頂きます。

A1明朝と、今月のお知らせ

2016.11.01

2016年11月

すっかり寒いですね。
僕の住む東京都青梅市では、朝晩はだいぶ冷え込むようになり、寝るときに羽毛布団が欠かせなくなってきました。
もう少ししたら湯たんぽが必須の恐怖の冬がやってきます。

さてさて。
11月の稼働ですが、先月よりも落ち着いて来ていて、80%前後の稼働率となっております。
だ、大丈夫なのか?

そんな時は、今までなかなか出来なかったポートフォリオの見直しを行ったりしながら、ご依頼をのんびりとお待ちしております。

今月のFONTは「A1明朝」

秋のカラッとした空、右下には渋い鬼瓦の屋根。
そんな写真には【A1明朝】をチョイスしてみました。

このフォントの特徴は、文字の線と線が交差する部分に「墨溜まり」と言って、毛筆で書いた際に線の交差部分に墨が滲み、太くなったような表現がされています。

その為、すっきりとした美しいフォルムですが、シャープになりすぎず、丁度良い具合に温かみが出るので、非常に重宝しています。
何よりも、デジタルなのにわざわざ墨溜まりを作るという手間がいいです。

使いどころですが、カナがコンパクトにまとまっていて、見出しだけでなく、軽い文章程度でも読みやすいかと思います。
ただ、見出しに使う場合、文字によって少しばらつきが出たりしますので、少し調整は必要だと思います。
縦書きだと抜群に美しいです。

リュウミン、筑紫明朝と同じ位の頻度で僕のデザインに使われる事が多い、大好きなフォントです。

A1明朝

絡みつくMiguella

2016.10.01

2016年10月

10月になりました。
連続して襲来する台風で、殆ど晴れない9月だったように思います。
いつもなら残暑の暑さに耐えながら動かなくなるMacをなだめながら仕事をしている時期です。それに比べると涼しくて働きやすかったので、まぁ悪くない9月でした。

さてさて。
10月の稼働ですが、先月同様90%前後の稼働率となっております。
先月同様、のんびりと動いていますので、相談等ございましたらドシドシお寄せください。

今月のフォント「Miguella」

毎月、稼働状況を更新する際に、出来る限り「その月をテーマにしたタイポグラフィを入れた画像を表示させる」という事を心がけていた(やったりやらなかったり)のですが、先月ふとした思い付きで、使用したフォントを紹介したりしてみたところ、自分内で好評価だったので少し続けてみようと思い“今月のフォント”というタイトルでスタートしてみました。

今月のフォントですが「Miguella」というスクリプト体のフォントです。
案件でスクリプト体が必要だったので購入しましたが、どこで買ったかは忘れてしまいました。。
多分フォント名で検索すれば、フォント販売サイトが見つかるはずです。確か海外のサイトでした。

見ての通り、スワッシュ(文字から流れるように伸びる装飾線)が特徴のフォントです。
込み入った電線を見てたら思い出し使ってみました。(全然正しい使い方ではありません。本来の使用方法は電線とは絡めません。。)

このフォントは装飾のないRegularと、Miguella ss2 Regular、Miguella ss3 Regular…という風に、全部で5種類のスワッシュの異なる字体がセットになっています。
使用する際には、一つの単語の中で数種類のフォントで組む。という形になりますので、少々手間がかかりますが、その分このフォントでしか出せない味があります。

スワッシュなし

Miguella スワッシュなし

スワッシュあり

Miguella スワッシュあり

このフォントをメインで文章を組むというよりは、アクセントとして一部分だけ使う感じでしか使わないですが、上手く使うと「おっ!」と思わせる、とてもスマートな印象になります。
例として簡単に組んでみましたが、だいぶ印象が変わることがわかって頂けると思います。

スクリプト体は基本的にカーニングはしません。
装飾は激しめなので、このフォントの場合はあまりやり過ぎない方が読みやすくて良さそうです。塩梅が難しいですが、色々と試すのも楽しいフォントです。

今月はこれくらいで終わりに致します。
それでは10月も素敵な時間をお過ごしください〜。

AD Suraとピクニックへ

2016.09.01

2016年9月

まだまだ暑い日が続きそうですが、季節としては秋に入るのでしょうか。
ここ最近は雨模様が続き、家に閉じこもる毎日でした(晴れても大して変わりません。。)

せめて写真だけでも爽やかな風景にしようと、草原の写真にしてみました。
今月の写真に使用したフォントは“AD Sura”
草原の中を文字達がピクニックに向かうイメージで使いました。

仕事では中々使うことが無さそうなフォントですので、せめてピクニックに行ってもらえたらと思って使ってみました。
このフォント達と一緒なら楽しいピクニックになりそうです。

9月の営業について

9月の稼働率ですが、先月同様90%前後となります。
ご相談を頂ければ、比較的スムーズに進行することが可能ですので、ご連絡頂ければと思います。

秋。いい季節です。
楽しく過しましょう!

フォントのふしぎ-小林章-

2014.06.07

フォントのふしぎ

書体デザイナーの小林章さんの著書です。
小林章さんの著書は、何冊か読んでいるのですが(まだ紹介出来ていませんが。。。)、どの本も勉強になるだけでなく、書体に対する愛情を感じられ、読んでいて非常に気持ちが良いのです。本書ももちろん充実した内容でした。

副題の「ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?」という言葉も、デザイナーだけでなく、経営者の方にとっても実に興味深いのではないでしょうか。
本書では、ロゴのみにフォーカスが当てられていて「どうして、こういう表現をしているのか?」等々、小林さんの経験や深い洞察を通して学ぶ事が出来ます。

スープを飲んだ後、使ったスプーンの形がありありと思い出せるようなら、そのスプーンのデザインは悪かったということだ

この言葉は、本書にも登場するアドリアン・フルティガーさん(書体デザイナー)の言葉です。
とてもハッと気付かされる深い言葉ですね。

ロゴを作る時にも、デザインをする時にも、ついつい個性にこだわり過ぎて、本質を見落としていた。
なんて言うことは良くある事です。
デザイナーが“作品性を高めよう”と、エゴに走ってしまうこともありがちですので、デザインに大事な“バランス感覚”を見失ってしまわないようにしなければなりません。

有名なブランドの中には、既存のフォントを使用されたものも少なくありません。そして、そのロゴが100年に渡るブランドの繁栄を支えていたりするのです。
その事からも、オリジナルかどうか?という事が目的になってしまわないように、目的に応じて既存の書体が選択肢に入っていても良いという事が良くわかると思います。

フォントに関するへんな噂や思い込み

Futuraという有名なフォントがありますが、日本で「ナチスの書体だから、使うのはタブー」なんていう噂があったようですが、それもアッサリと否定されています。

僕も実際にデザインをしていて、変な思い込みをされている方をよく見かけ「勿体無いなぁ」と感じることが多いです。

極端な例ですが「明朝体はダサい」とか(結構あるんです)。
ダサい書体というのは、使い方がダサかったり用途に合っていない為なのですが「書体が悪い」と思い込んでしまったり、単純に好みの場合もあります。

好みの場合は、好みに応じた対応をする必要があると思いますが、クライアント様の勘違いや思い込みに対しては、プロとし正しく導いていく対応をする必要があったりします。
それには、こういった書籍を読んで得た知識が役に立つこともありますので、読んでおくと良いと思います。

何よりも、我々デザイナーが変な思い込みをしないようにする事が一番大事なんだと改めて思わせてくれました。

やっぱり最後には書体に対する愛

読了後は、デザイナーとして背筋が伸びる思いでした。また、改めで書体に対する思いと愛情が深まった気がしています。

バカみたいな結論で恐縮ですが、デザインにもタイポグラフィーにも必要なのは“愛”です。
そう思わせてくれる良書です。

この本について

題名
フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?
著者
小林章
デザイン
祖父江慎+福島よし恵
発行
株式会社美術出版社
発行日
2011.1.7

ぼくのつくった書体の話 活字と写植、そして小塚書体のデザイン

2014.02.22

小塚昌彦 ぼくのつくった書体の話

デザイナーにはとても馴染みの多いフォント【新ゴ】【小塚明朝・ゴシック】を作り、僕も大好きな明朝体【リュウミン】の監修等にも関わって来たタイプデザイナーの小塚昌彦さんの本を紹介します。

活版印刷の時代から写植。そしてデジタルでのフォント制作まで関わった小塚昌彦さんの歴史は、そのまま日本の活字の歴史と言っても大げさではないかもしれません。

小塚昌彦さんの自伝的な本

この本は前述の通り、50年以上書体作りに関わって来た、小塚昌彦さんの自伝的な内容となってます。
その内容はとても濃く、とても夢中になって一気に読み進める事が出来ました。

フォントデザイナーや種字彫りの職人達が、丹精を込めて作って来た書体があるからこそ、今の書体達があります。
そして、その結果として、我々デザイナーはとても美しいフォントを使う事が出来ます。
この本を読む事によって、デザイナーとしてのフォントへの気持ちはきっと変わると思います。

勘違いによって生まれたゴシック?

とても面白かったのが、活版印刷〜写植へと、フォントの制作過程が変わって行く話、活字職人達の勘違いによって産み出されるゴシック体があったそうです。

詳細な内容は書きませんが、勘違いによって産み出されたフォントが、デザイナー達に「インパクトがある」として受け入れられていったり。
そんな微笑ましいエピソードも、長い間フォントに携わった小塚昌彦さんだからこそ知っている、面白い話の1つでした。

書体作りの大変さ

欧文書体は、最小の“OpenType Std”だと243文字。“OpenType W2G”だと890文字もあれば、1つの書体が出来ます。
一方、日本語書体は最小の規格でも8,000字余り。多いものだと20,000字以上に登ります。
欧文書体を作るのが簡単だとは言いませんが、日本語書体を作る大変さは、文字数を見ただけでもわかります。

しかも、日本語は縦組、横組があり、漢字、平仮名、片仮名、欧文を組み合わせて使用されるという、複雑な事もあり、1つの書体として完成させるのは非常に難しいのだと思います。

僕も文字組をしていて「うーん」となる事はよくあるのですが、日本語を横組にした際に流れが悪かったりすることはありませんか?
小塚昌彦さん曰く、日本語書体の横書きにはまだ課題があると、後に続く書体デザイナー達へのメッセージとして綴られていました。

書体の未来の事を想い、この本を書かれたのだなー。と、どこまでも書体の事を思う小塚昌彦さんに感動でした。多分、後継者達へのメッセージを含めて、この本を書かれたのではないでしょうか。

書体への愛情が増しました

【新ゴ】【小塚明朝・ゴシック】【リュウミン】は、とても使いやすく、今までも沢山使わせて頂いている好きな書体でした。
そして、この本を読んだ事によって更に愛情が増しました。

書体のバックグラウンドを知る事により「どんな想いで作ったのか?」を知る事が出来ます。
そして、僕らデザイナーは「こういう想いがあるフォントをここで使う」という理由が生まれます。
そうする事により、タイポグラフィーは更に美しくなり、人の気持ちに届くデザインに一歩近づける気がします。

フォントというのは、買うと本当にビックリするくらい高いですよね。
でも、フォントを作る沢山の苦労を知り、美しいフォントがある有り難さを知ると、決して高くないとわかります。
そもそも、自分が一人で書体を作る事を考えたら、その人件費だけでも莫大なものになります。

繰り返しになりますが、フォントデザイナーさんがいるから、僕らデザイナーは美しい書体が使用できます。
感謝し、そのフォントを汚さないように気を引き締めたい!と、この本を読んで強く思いました。

ぼくのつくった書体の話 活字と写植、そして小塚書体のデザイン

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