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明けましておめでとうございます

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2024.01.01

2024年1月のニュース

2024年が無事に明けました。明けましておめでとうございます。(ゆく年くる年調で読んでください)
年々、年末年始感が薄れている感じがしますが、それは恐らく自分自身が年末年始感を盛り上げることを怠っていることもありますが、正月休み中に、商業施設が営業していてそこそこ人が出歩いている。ということが原因として挙げられると思います。

ただし、これも時代感と申しますか、完全に自分自身の中での「お正月感」というものでして、生まれる時代や場所が違えば、全く違うものだと思いますので、あらゆる世代の方の「お正月感」を聞いてみるのも面白そうだな。と思いました。

このように、場所や時代が変わると全く異なる、いわゆるジェネレーションギャップや、カルチャーショックというものがある一方、昔からあまり変わらないものもあります。ちょうど今、仕事の調べ物で15世紀に書かれた書物を読んでいるのですが、それを読んでみても「人間って、あまり変わってないんだな」と思うこともしばしばです。約600年前の人が「克服すべき」としてきた事が、現代人もまるで克服できていない。。。そのことは、絶望と受け止められなくもないのですが、そんなにすぐに人は変われないんだな。という安心感とも取れると感じました。

そのことをもとに考えますと、AIが進化し、世の中の仕組みはガラッと変わり、洗練された世の中になっていく一方で、どうしようもなくスーダラで、寅さん的な人間臭い部分は残り続けるのだろうと思いますし、その”洗練”と”スーダラ”を、どういうグラデーションでまとめていくか?という事が面白そうな部分です。また、そこだけはAIが唯一いじれない聖域のような領域になっていくんじゃないかと思います。(逆にいうと、それ以外の部分はAIがやった方がいい。という事にもなりますが)というか、最近AIの話ばかりしてる気がしますね。。

さて、2024年は、どんな年になり、どんなお仕事と巡り会えるでしょうか?今年も、自分のできる限りの事を行い、皆様のお役に立ちたいと思っています。
何卒よろしくお願いいたします!

2023年フォントランキング

昨年の年明けに初めて行った、当サイトのアクセスランキングが、大変好評(自分に)だったので、また今年もやってみようと思います。これは2023年の当サイトのページビューの数をランキングにしたものです。なので単純にフォントの人気以外の要素も入っておりますが、フォント名の検索からのアクセスも多いので、概ね「人気のフォントランキング」と言って間違っていないかと思います。
それでは、スタート!

10位 A1ゴシック(初)

10位 A1ゴシック

いきなり初登場のフォントがランクインしました。
これは2019年の3月に「欧文も素敵なA1ゴシック」というタイトルでの紹介でした。

デジタル書体なのに「墨だまり」を表現するという、時代に対するカウンターのようなフォントでありながら、モニターの解像度が上がったことにより、今までに出来なかった細かい表現が可能になり普及されたと言えそうです。とても手間をかけて作られていて、フォントメーカーの努力が身を結んだランクインだと思いました。

9位 光朝(初)

9位 光朝

またもや日本語書体!ちなみに去年は日本語書体は1書体のみでした。
これは2018年の8月に「Bodoni?いいえ、光朝です」というタイトルでの紹介でした。

グラフィックデザイナーの田中一光さんのBodoni愛が高じて、作られた書体です。見出しで大きく使うと迫力があって、かっこいいフォントです。

8位 こぶりなゴシック(5↓)

8位 こぶりなゴシック

3連続となる日本語書体です。しかし、こちらは去年は3位でしたので、大幅なランクダウンとなりました。
これは2017年の2月に憧れの「こぶりなゴシック」というタイトルでの紹介でした。

大幅ランクダウンの理由はよくわかりませんが、トップ10に入るということは、まだまだ根強い人気があるのだろうと思います。ウェイトが増えて、さらに使いやすくなったら、また人気が爆発しそうなフォントです。というか期待してます。

7位 DIN NEXT LT Pro(2↑)

7位 DIN NEXT LT Pro

ようやくランクインした欧文書体の一つ目はDINです。去年は9位だったので、2ランクアップです。
これは2021年の7月に有機的DINの正体というタイトルでの紹介でした。読み返してみたら結構詳しく調べてて、我ながら偉いと思いました。

人気のあるフォントですので、ランクインすることに関しては全く不思議はありません。ウェイトが豊富で、とても使いやすく、日本語書体とも合わせやすいフォントだと思います。

6位 Bauer Bodoni(2↑)

6位 Bauer Bodoni

こちらも8位からの2ランクアップ。
2019年の7月に「やっぱりBodoni」というタイトルでの紹介でした。

ファッション業界に引っ張りだこな、モダンローマンのど定番フォントです。安定した人気です。とても美しい。9位の光朝と一緒に使うと、良いと思います。

5位 Lato(同)

5位 Lato

去年と同じく5位のgoogleフォント。
2019年の8月に「暑い夏とツバメと“Lato”」というタイトルでの紹介でした。

5位に入っているということは、安定して使われている証拠かと思います。高品質で、しかも無料という恐ろしい子です。しかし、googleフォントは、Webサイトで使用する際にcssによるカーニングが効かないという欠点もありますので、そこら辺が解消されたら、さらに使い勝手が向上するかと思います。

4位 Neue Haas Grotesk Display Pro(3↑)

7位 Neue Haas Grotesk Display Pro

7位からの3ランクアップです。
2018年の9月に「残暑にNeue Haas Grotesk」というタイトルでの紹介でした。

この書体の人気が出てくるということは、「私はHelveticaには飽き飽きだから、Neue Haas Grotesk Display Proを使っちゃうんだぜ」という、ひねくれ者が増えてきたのか、それともHelvetica愛が高まりすぎて、勢いあまって調べている。のか、ちょっと自分には分析しきれません。ともかく、Helveticaの元のフォントですので良いフォントです。

3位 Palatino(同)

3位 Palatino

4位から1ランクアップとなりました。
2017年の6月に「シックでお洒落なPalatino」というタイトルでの紹介でした。

じわじわと人気が上がっている感じが、通好みですね。自分が作ったわけでもなんでもないのですが、何故か嬉しいです。カリグラフィの美しさに溢れた、素敵なフォントです。

2位 Minion(同)

2位 Minion

去年と変わらずの2位です。去年は「ローマン体が2位!」とか言って興奮していたのですが、2年連続して2位というところを見ると、安定した人気があるということがわかります。
2017年の11月に「優しいローマン体“Minion”」というタイトルでの紹介でした。

ウェイトが豊富で、Adobe fontに入っていて手に入りやすく、根強い人気があるようです。なんか、このページの解説を今見ると、当時何もわかってなくて恥ずかしくなります。。

1位 Avenir(同)

1位 Avenir

去年と変わらずの1位はAvenirでした。
2017年の3月に「優しくモダンなAvenir」というタイトルでの紹介でした。

こちらも、今見ると自分の書いた情報量が足りなくて恥ずかしいのですが、2019年6月に。「Avenir!Avenir!」というタイトルで、新たに書き直しているのですが、そちらの記事が上がってきていない事から、記事がウェブ上にいる日数がSEOに大きく関わるということがわかる結果でもありました。

ちなみに、一番上の見出し画像はめでたく1位を獲得した、Avenirのさまざまなウェイトを使用して作りました。豊富なウェイト構成が分かっていただけると幸いです。

さて、ランキングはいかがだったでしょうか。今年は日本語フォントが3書体ランクインしたことが、印象的でした。同業者の友人が少なく、最近のデザイナー事情に疎い自分なので不確かではありますが、以前のように「欧文=かっこいい」「日本語=かっこ悪い」みたいなことは無くなって来ていて、むしろ日本語の良さを理解しているデザインをよく目にするようになってきた気がしています。これはとても良いことですし、むしろもっと日本語フォントがランクインするようになるといいな。と思いました。

一方、日本語書体が2つ増えた分、ランク外になってしまったフォントがあります。一つはFUTURAで、去年の6位から、今年は一気に12位へと下がりました。何がきっかけかはわかりませんが、爆発的に人気があったように思います。実際に使ってみると、上手に使うのが実は難しかったりします。また、低品質な同名のフォントなども多く見られるぐらいの飽和状態から、やや落ち着いて来ている。という感じなのかもしれません。

もう一つのランク外はUniversでした。こちらは10位から7ランクダウンで17位です。派手さのないフォントなので安定した人気はあるものの、他のフォントの人気に押されて下がっているのかもしれません。あと、手に入れようと思うとウェイトの数が多く高額になる事から、フォント購入のハードルが高い事も広がりにくい原因の一つかもしれません。

また、ランキングに関しましては、一点気掛かりな点があって、1位のavenirの強力な対抗馬となり得るHelveticaをいまだに紹介できていない。ということです。だって、ウェイト数が多すぎて。。。今年こそ、紹介できるといいな。と思っております(涙)。

さて、今回はこの辺で。
2024年も、EMDesignsをどうぞよろしくお願いいたします。

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