秋のPistilli

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2022.11.01

2022年11月のニュース

ささささ寒いっ!金木犀が香り「秋っぽくなってきたな」なんて言っていたのも束の間、秋の長雨で金木犀の花は速攻で落ち、冬の足音がすぐそこまで迫ってきておりますね。

今年は寒いなぁ。なんて思って去年の10月に書いた文章を確認してみたのですが、ジレとかカーディガンとか生ぬるいことを言っているので、少なくとも去年とは全然寒さが違うようです。今年はもうコートも引っ張り出しておりますし。しかも「夏が暑い年の冬は寒い」という話も聞くので、今年の冬は厳しいのかもしれませんね。あー怖い。(駄文すぎる)

季節感に関して思うのが、都心で蠢いていた時には「寒い」とか「暑い」とかでしか感じることがなかったのですが、青梅に越してきてからは、山に囲まれ緑の多い場所ということもあり、季節ごとに生活の背景色がガラッと変わることでした。春の新緑の黄緑から、夏の盛りには濃い緑へ、そしてちょうどこれからの季節には赤や黄色に色づき始め、やがて葉が落ち、茶色い山となります。
それらの変化が、自分の心に与える影響を感じたり、それを踏まえて考えることの大事さを感じたりしつつ過ごしています。

とか言うと、自分がさも心の美しい人間のように聞こえてしまうかもしれませんが、全くそんなことはなく、煩悩にまみれた俗人である事は、言うまでもありません。ただ、遠い目標ではありますが、清らかとは言えないまでも、悪い人間ではないとはっきりと言えるように努力するという事は、大切な事だと思っています。(急にどうしたんだろうな)

今月のFONT紹介は“Pistilli Pro”です

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

フォントメーカー“モリサワ”のクラウドプランでは、毎年秋に新書体が追加されます。そして、心待ちにしていた書体追加が先日行われ、素敵なフォントが沢山追加されました。僕は日本語書体を30種類、欧文書体を1書体追加したのですが、今回はその選ばれし欧文書体をご紹介いたします。

“Pistilli Pro”といモダンローマン書体となり、先月に引き続きのモダンローマン祭りのような状態になっておりますが、無類のモダンローマン好きな自分としては、調べずにはいられませんので、我慢してくださると嬉しいです。
ちなみに名前の“Pistilli”は、イタリア語で「めしべ」という意味のようです。秋にピッタリ。 さて、見てみましょう。

Pistilli Pro

コントラストが強めで、正統進化系のモダンローマン体で好みです。ウェイトは1種類しかありませんので、見出し用に特化し、思いっきりコントラストを強めてあり、その潔さも見た目に作用していて良い感じだと思いました。
次は大文字を見てみましょう。

Pistilli Pro

わー。パチパチパチ。かっこいいです。ちなみに、小文字は一切文字詰めは無し、メトリクスで組んだものです。大文字は若干文字間隔を空けて組んでいます。

それにしてもカッコいいですね。欧文書体は海外のフォントメーカーで買うことが多かったのですが、日本のメーカーのサブスクリプションで、こういうカッコいい欧文書体が利用できるとなると、本当に嬉しい事です。モリサワ様、ありがとうー!と、やや興奮気味になったのが、今回の新書体でした。

このかっこよさを活かすには、やはり大きく大胆に使うのが良いかと思います。また、大文字で組んだ時に上下の線がかなりビタっと揃っていて、塊感が出るので、ギューっと詰めてグラフィックとして遊んでみるのも素敵だと思いました。色々使ってみたくなるフォントです。

毎月、紹介するフォントを悩んだりしていますが、考えてみたらモリサワさんから毎年これだけ多くのフォントが発表されてる事を考えると、そのチェックさえ怠らなければ苦労することなどないんだよなぁ。と、思いました。これからも頑張ります。

さて。今月はこの辺で。
今年も残るところあと二ヶ月ですね。今年は割と忘年会も開催されそうな気配もありますが、どうなんでしょうか?ウィズコロナというより、「コロナってなんだっけ?」という感じにさえなってますが(いやなっていない)、なぜか街中に出るときはマスクをしたりするのは、周りに流された方が楽だからなのかもしれません。そこら辺の是非については、人それぞれの判断で良いと思いますが、最低限、他人に押し付けない。という事は心がけたいですね。

それでは健康な11月を過ごしましょうー。

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