2024年も既に、4分の1を消化し切ってしまった訳ですが、自分はどういう訳か何も達成していません。無限に増えるタスクと、自ら踏み入れてしまった新たな領域に四苦八苦しながら、なんとかかんとか日々を乗り越えられている。といった状態ではありますが、皆様はいかがでしょうか。
という、いきなりの愚痴のような話の次が、いきなりの告白で恐縮ですが、自分は毎朝の出勤後、事務所の前を掃除しています。
そして、最近ではご近所さんの植えた沈丁花の香りが、朝の掃除時のご褒美となっています。また、最近買った箒(ホウキ)の性能がすこぶる良くて、掃除する手が止まりません(レレレ)。事務所を開設してから、雨の日以外は毎日掃除を行い続け、掃き潰した箒も数知れないのですが、「どうせなら」と毎回異なるホウキを購入すると、同じ目的の箒でも、その性能が歴然と異なることに驚かされます。
あ、箒に詳しくない方にご説明しますと、まず、箒選びには、目的から明確にする必要があります。野外用なのか?室内用なのか?または、掃きたい場所の特徴は?(落ち葉が多いとか、砂埃が多いのか)といったことです。事務所前は煉瓦敷きの歩道で、ご近所の庭から出てくる砂利が多めで、タバコの吸い殻やパンの包み等のゴミがたまにある。といった感じです。また、掃く範囲も割と広いので、まぁまぁパワーがありながらも、砂利を逃さない程度の密度と、煉瓦の目地のゴミを吐き出すしなやかさを併せ持った箒が求められます。また、身長に合わせたチョイスも大事です。毎日のことですので、腰にできるだけ負担のかからないものが望ましいのです。
このように、かなり細かな目的の設定が必要で、これを間違えてしまうと、文字通り、無用の長物を抱え込むことになってしまいます。気を付けてください。
僕の場合はこういうタイプの、ヤシの葉脈で作られているタイプをチョイスしました。これは、竹箒のパワーと、こういう黒シダの箒の繊細さとの、あいの子のような特徴を持っています。適度なパワーがあるので、広い範囲をザッザッ!と掃くにはとても良く、塵取りに集めるような繊細な動きにも対応できます。そして柄が長いので、腰にも負担がかからずに大変重宝していました。
しかし、最近になって事務所の近くで購入した箒が、今までの数年間の箒ライフを、軽々と超えてしまいました。世間にはあまり流通していないのか、いくら探しても見つからなかったので、青梅のその店にしかないのかもしれません(青梅ってすごい)。その箒は、ヤシの葉脈タイプがベースでありながら、葉脈の間にもう少ししなやかな稲藁のような繊維が混ざっていて、これがとても繊細にゴミを捉え、尚且つ掃き味が柔らかく、腕にかかる負担が少ないのです。感動のあまり20本くらいまとめ買いしそうになりましたが、残り2本しかありませんでしたので、やめておきました。
箒というものがここまで奥深いということは、近年の掃除ライフで発見した感動の一つですが、物事はこだわるととても奥深く、面白い。という示唆に富んだ話になったら嬉しいのですが、どうでしょうか。いや、無駄に長いですね。。。
フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。
今月紹介するのは“Abramo”です。何?アブラモ?聞き馴染みのない単語ですが、翻訳によるとイタリア語で「アブラハム」だそうです。ノアの大洪水以後の最初の族長ということなので、すごそうな感じです。
このフォントは、変形ローマン体と手書きスクリプトのセット売りで、近年よく見かける売り方なのですが、それぞれ作り手の「こうしたい」というイメージが明確な気がするので、見ていてもとても楽しい売り方だな。と思っています。
まずは見てみましょう。
男性がシュッシュっと描いたような、崩しつつも読みやすいフォントになっています。アブラハムさんが書いたイメージでしょうかね。元はというと、このスクリプト体が気に入ってライブラリに追加しました。クールなデザインに、こういう体温を与えてくれるようなフォントは、とても重宝します。
続いてセットのローマン体。
とても繊細で、大きく見出しに使うしかない。みたいなフォントです。とても繊細でエレガント。ちなみに合字を使うとこんな感じになります。
QUICKの”CとK”や、BROWNの”RとO”、LAZYの”LとA”が装飾されました。
ちなみに、このフォントは大文字しかありませんが、別バリエーションが用意されています。
これが別バージョンで、大文字を入力(SHIFTを押しながら入力)すると、このようになります。
文字の幅が変わったり、”V”の下の部分がくるんとしてたり、細かい違いを駆使して見出しを作るのが面白そうです。2種類の違いを並べたものが下記になります。上が通常、下が別バージョン(SHIFT押し)となります。ちなみに別バージョンでも合字があります。
見出し画像に関していうと、青い背景に白い文字で、文字の幅の不均等さから、少し不安を感じさせるような、ミステリアスな雰囲気になりましたが、使い方によっては全然違う印象にできそう。お洒落なファッション系とかにも良いかと思います。
このフォントは、前述の通り、手書きスクリプトを探している時に見つけたのですが、セットのローマン体もとても雰囲気があり素晴らしく、棚ぼた的な喜びがありました。いつか使えるといいな。
見出し画像(このページの上部の画像です)に関していうと、青い背景に白い文字で、文字の幅の不均等さから、少し不安を感じさせるような、ミステリアスな雰囲気になりましたが、使い方によっては全然違う印象にできそう。お洒落なファッション系とかにも良いかと思います。
このフォントは、前述の通り、手書きスクリプトを探している時に見つけたのですが、セットのローマン体もとても雰囲気があり素晴らしく、棚ぼた的な喜びがありました。いつか使えるといいな。
ちなみに、このフォントはMonotypeで手に入れました。
余談ですが、僕は普段、欧文フォントはfonts.comというサイトで、サブスクリプション契約をしていたのですが、fonts.comがMonotype社に吸収されることになり、自分もこの度Monotypeユーザーになりました。海外のサービスなので、アカウントの移動は全て英語を読みながらやらなくてはならず、自分の英語力の無さに辟易としました。ただ、ひとたびアカウントの移管が完了すると、使いたいフォントを自分の環境へ反映するのも楽(クラウドからフォントを同期するアプリが提供されます)で、大手企業のパワーを感じました。結果オーライ。
さて、今回はこの辺で。
毎年、この日のコラムにはエイプリルフールネタを。と一瞬考えてみるものの、つまらないことしか浮かばずに却下される。ということを繰り返しています。こういう時に、サッと壮大な嘘をつけるような人間だったら、もっと違ったデザイナーになっていたのかもな。とか、はたまた別の職業になっていたのかな?とか「もし」を考え出すと、そっちが止まらなくなってしまい、ようやく帰ってきて書き始めたコラムが今回のコラムです。で、書いたのが箒。。。というわけです。
さて、今月も楽しく過ごしましょうー。
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