残暑にNeue Haas Grotesk

2018.09.01

2018年9月

9月に入りました。まだまだ暑いですが夜には秋の虫が鳴いていたりして、季節が確実に変わってきていることを感じるこの頃です。

夏が終わるのかー。と思うとなんとなく寂しいのは毎年の事ですが、こういう繰り返し起こるリズムみたいなものは、とても大事なものだと感じています。
毎年違うことが起こりますし、一つとして同じ日は巡ってきません。それはそうなんですが、なんとなく一回り。という感覚がないと宇宙空間に放り出されたような感覚になりそうじゃないですか?
昔話をする時に「1825日前にさぁ」なんて。。ちなみに1825日前は5年前です。

夏の終わり頃には、大抵こういうくだらない事を一回は考えている気がします。

今月の稼働率

さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと18日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月の稼働率ですが、180%前後となっており、少々慌ただしい毎日になりそうです。ありがたいです。

急ぎの案件の対応は難しいと思いますが、諦めずに一回相談してみて下さい。

今月のFONT紹介は「Neue Haas Grotesk Display Pro」

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

さて、「Neue Haas Grotesk Display Pro」です。
かの有名なHelveticaの元となった書体です。「元となった」という事は、同じ書体ということです。しかし、それぞれが違う改良が加えられたりなんだりで、別の書体として存在しているようです。

さて、どれだけHelveticaと似ているのか見てみましょう。

Neue Haas Grotesk 15 Ultra Thin

Neue Haas Grotesk 15 Ultra Thin

Neue Haas Grotesk 25 Thin

Neue Haas Grotesk 25 Thin

Neue Haas Grotesk 35 Extra Light

Neue Haas Grotesk 35 Extra Light

Neue Haas Grotesk 45 Light

Neue Haas Grotesk 45 Light

Neue Haas Grotesk 55 Roman

Neue Haas Grotesk 55 Roman

Neue Haas Grotesk 65 Medium

Neue Haas Grotesk 65 Medium

Neue Haas Grotesk 75 Bold

Neue Haas Grotesk 75 Bold

Neue Haas Grotesk 95 Black

Neue Haas Grotesk 95 Black

Helveticaです。と言われたら見破れない自信があります。ほぼ一緒です。各ウェイトにはイタリックもあるのですが、これまたHelveticaとほぼ一緒なので、ここでは紹介しません。

この書体は、金属活字時代に発表され、それがよく出来ていたので名前をHelveticaに変えて販売され、世界的な大ヒットとなりました。その後、デジタル化する際にHelveticaが妥協していた部分を、オリジナルに忠実で完璧なデジタル書体を目指して作られたのがこの書体だそうです。(更にその後にはHelveticaも作り直されているので訳がわからない)

どちらも美しいですし、ウェイトも揃っていて使いやすく、正直、どちらでも良い気がします。と言ってはいけないのか。
でも、違いも勿論あります。
一番大きい違いは“a”と“R”に違うバリエーションが収録されている事です。

“a”と“R”のバリエーション

Neue Haas Grotesk 異字体

“a”は、終筆のハネの部分の形状が異なり、あまりハネていないものが入っています。文章になった際には、黒さを軽減する効果がありそうです。(Ultra LightからRomanまではハネている“a”がデフォルト。MediumからBlackまではハネていない“a”がデフォルト。理由はあるのかもしれませんが、ややこしい。。)
また、“R”は、Futura等、モダンサンセリフのようなカーブの少ない物が入っています。
どちらも結構印象が変わりますので、Helveticaと比較した際には大きな判断ポイントになりそうです。

文章で見てみましょう。どちらも「Neue Haas Grotesk 55 Roman」です

Neue Haas Grotesk 異字体
Neue Haas Grotesk 異字体

違いは“R”だけですが、上の方がスッキリして見える感じがしますね。でも、なんとなくHelveticaの“R”に見慣れていると、少し違和感を感じなくもないです。“R”の文字だけを見ると可愛いんですけどね。

また、細かい部分でも違いはありますので、改めてHelveticaと並べてみます。

Neue Haas Grotesk 45 Light(“a”が別バリエーション)

Neue Haas Grotesk 比較

Helvetica Neue Light

Neue Haas Grotesk 比較

上の例では、大体同じ大きさに見えるように両端を揃えていますが、フォントサイズが同じ場合、Helveticaの方が大きくなるようです。また、カーニングはどちらもメトリクスで組んでいて、それ以外の調整は一切しておりません。
同じ幅で表示した時にはNeue Haas Groteskの方が数字が大振りになります。幅も僅かに広いですね。

スペーシングを見比べると、Neue Haas Groteskの方が綺麗な気がします。“a”を別バージョンに変更したことで、ハネが少なくなったことも効いています。Helvetica Neueの方は、“a”と“z”の間が詰まっていて、下がくっつきそうなぐらい近づいています。
全体的にNeue Haas Groteskの方が整っているような気がしますね。
ここら辺は並べて比べてみないと中々わからないポイントですので、今回見比べてみて良かったなと思います。

機能的なことは勿論、どちらも美しく、良く出来ていますので、どちらを使うかは好みの問題になってくるんじゃないかと思います。
でも、なんとなく玄人好みといいますか、「俺はHelveticaじゃなくてNeue Haas Groteskを使ってるんだぜ」とほくそ笑む感じで使う感じは気持ちいいですね。

ちょっぴりマニアックな人の多い、デザイナーという職種にはビビッと来るものがあるような気がします。
まさかそこ狙いなのでは?と思いますが、どうですかね??

Neue Haas GroteskとHelvetica Neueを天秤にかけて購入を迷っている。なんていう方はほぼいないと思いますが、万が一、そんな奇特な方がいらっしゃったら、この記事が少しでもお役に立てると幸いです。

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