ようやく春がすぐそこに来ているというのに、この暗い画像は何事か?と怒られそうですが、これは有楽町のガード下の写真です。古びたレンガとコンクリートにグッと来ます。
毎月フォントの紹介をしているのですが、今回紹介する「Vectora」というフォントにピッタリ来たのでこの画像を使いました。
話は変わりますが、ここ最近映画館で映画鑑賞をすることに夢中になっています。
きっかけは、シネマシティという東京都立川市にある映画館で「爆音上映」というのをやっていて、それを観に行った事でした。
「爆音」というと、音が大きくて耳が痛くなるかと思えばそうでもなくて、確かに音は大きいのですがキチンとしたプロの方が丁寧にミックスした音ですので、それはそれは素敵な音でした。
映画を観る上で、音というのは心象風景を表す大変重要な要素ですが、爆音上映を観たことであらためて音の大事さを感じました。
そして、そういう部分にこだわって上映している映画館ですから、サービスが行き届いていて気持ちの良い空間で、すっかりファンになりました。
ブレードランナー2049、エイリアン: コヴェナント、session、アトミック・ ブロンド、LA LA LAND…全部最高でした。
映画っていいもんですねぇ。
さて、今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと21日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。
今月の稼働率は、150%となっております。
緊急案件は難しいですが、期間に余裕を持って頂ければお受けできますので、どしどしご相談ください。
フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。
アドリアン・フルティガーさんが1990年に作ったフォント「Vectora」です。
やや縦に長い形をしたサンセリフ体で、xハイト(小文字のxの高さ)が高いのが特徴です。基本的にはシンプルな書体です。
さて、どんな書体かを見てみましょう。
Vectora 45 Light
Vectora 55 Roman
Vectora 75 Bold
Vectora 95 Black
とても品が良くてまとまりが良いフォントです。xハイトが高いので文字を組んだ時の高低差が少なく、高さが一定になる為だと思います。見出しや、ちょっとしたキャッチ程度の文章にとても使いやすいと思います。
このフォントの個人的にたまらないポイントは、何と言っても小文字の“g”がかっこいいのです。眼鏡gである事もキュンと来ます。ローマン体でよく使われる眼鏡gですが、探してみるとサンセリフ体ではどちらかと言うと少数派だと思います。ちなみに「Gill Sans」も眼鏡gです。
以下に参考を載せます。一目瞭然ですが“g”が違いますよね。多くのサンセリフ体は上の方の“g”です。
他にも、“h”、“u”、“n”とか。カーブが人間的でとても魅力的です。お洒落な印象を持ちつつも若者っぽさはなく、どちらかというと大人のお洒落。太いウェイトになると、少し男っ気といいますかクールなワイルドさが増す気がします。以前に流行った“ちょいワルオヤジ”的というか。
極端な個性があるわけではありませんので、使い方次第で結構器用に色々とこなせるような気がしています。
自分としては、文言に“g”が入ってたら、まず思い出して使いたくなっちゃうような、魅力的な眼鏡gを持つサンセリフ体だと思います。
ぜひ“g”を見たら、思い出して見てください。
ではでは、ようやく寒さもやわらいできました。
これから花が一斉に咲き出す素敵な季節がやって来ます。楽しみましょう。
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