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【書評】Detail in typography2017.6.10

Detail in typography

久しぶりの書評です。とても良い本に出会ったので。

はじめに断っておきますが、題名や画像には商品の購入ページへのアフィリエイトリンクを貼ってあります。
勿論、そちらから購入していただく事も可能ですが、目的はどちらかというと著作権上の問題をクリアする為です。(正当な販売の目的以外で、表紙等の写真を使うと、著作権違反になる可能性があるらしく)
とはいえ、リンクから買っていただくと、お役に立てた感じがして、少し嬉しかったりもします。

Detail in typography

さて、本題に入ります。

この本は“読みやすい欧文組版”のために書かれている本で、全世界で10カ国以上で翻訳されている、世界的に評価されている本です。

「これは読むしかない」と、発売前に予約し購入しました。
届くと同時に一気に読み進め、その日のうちに読み終わりました。内容の充実ぶりが読み進められた一因ですが、なによりこの本はページ数が70ページ弱しかありません。
というと「そんな少ないページ数でタイポグラフィの本が書けるの?」と思うかもしれません。でも大丈夫です。とっても内容が濃いです。

副題にあるように「読みやすい欧文組版のため」と、目的がはっきりしている事も、分かりやすい内容にまとまっている理由の一つだと思います。

杓子定規にならぬように

筆者のはじめの挨拶で「絶対的な教科書だとは思わないでほしい」と言っています。また、「この本が伝えていることを元にしながら疑問を臨機応変に解決できる、賢いデザイナーを読者として想定している」とあらかじめ断ってから書かれている内容はとてつもなく的確で分かりやすくまとまっています。

「僕が教えた後のことは、君たちで考えてください」という割り切ったスタイルが成功している好例といってもいいかと思いました。

内容は、欧文について書かれていますが、日本語書体にも応用できる組版における注意点や、見るべきポイントが、簡潔に「えっ!こんなペースで!」と次から次へ記述されていて、目から鱗でした。

この一冊のみでタイポグラフィの概要がわかる。という意味で大変優れた本だと思います。

ただ、勿論これ一冊を読んだからタイポグラフィが完璧に出来るようになる教科書。という訳ではありません。というか、そういう発想自体が問題であり、常に状況に合わせて臨機応変に考え、杓子定規にならぬようにしましょう。という事が、実は一番のメッセージだったと思いました。

このサイズの本にこれだけの内容が詰められる。という意味においても必読の一冊だと思います。
超オススメです。

この本について

題名
ディテール・イン・タイポグラフィ 読みやすい欧文組版のための基礎知識と考え方

著者
ヨースト・ホフリ
山崎秀貴
監訳
麥倉 聖子
発行所
Book & Design
発行日
2017.5.25

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