筑紫の秋

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2021.09.01

2021年9月

まだまだ暑いですが、季節は夏から秋に移り変わろうとしており、朝晩は心なしか過ごしやすくなってきたように思います。9月は、なんとなく移ろいゆく季節を思う、静かな空気感を感じる雰囲気で良いな。と大人になってから思うようになりました。もしかすると都心ではパラリンピックやらで賑やかなのかな?と思いますが、自分のいる青梅では至って静かに時間が流れています。

とはいえ、コロナ禍の事もありますし、心静かにというのも中々難しい昨今です。ワクチンに関しても色々な情報が錯綜していて、スッキリと接種します。とは言えない状況が続きますね。「国が責任を持ちますから打ってください」と言えない政府に対してはモヤモヤするところがありますし。そうこう言っているうちに異物混入とか接種後の死亡者とか、ちょっと笑えない話もありますね。なんかこう言う話題ももう食傷気味ですが、人の命が関わっている問題ですので、もう少し政府のきちんとした意思が欲しいと、個人的には考えています。

気を取り直して別の話題。
ちょっと前から、歯医者さんで治療を行っていたのですが、先日めでたく全ての治療が完了しました!万歳!!虫歯がないと言うのは精神的に非常に気持ちいいですし、健康の為にも、これからは定期的に検査に行こうと思いました。
それにしても、良い歯医者さんを見つけるのは、人生における重要事項の一つだと思いますが、ようやく見つけました。あー良かった。と。。。ちょっと話題の流れに無理がありすぎますが、ご勘弁を…

今月のFONT紹介は“筑紫明朝 Pro”

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

いつも通り「どのフォントを紹介しようかなぁ」と考え始めたのですが、「九月は日本語フォントが合うな」と思い、今回は日本語フォントを紹介することにしました。
フォント紹介を開始したのが2017年の9月なのですが、その後の9月の日本語紹介率は、6割とやはり多めでした。ちなみに全体での日本語紹介率は58フォントに対して19フォントで、3割2分7厘でした。と言うどうでもいい統計情報を交えつつ、フォント紹介へ進みます。

“筑紫明朝 Pro”は美しく伸びやかな線のフォントで、長文を組んでもリズムが生まれて読みやすいフォントです。簡潔に表現するとレトロかつ高級感を感じるフォントです。
まぁ百聞は一見に如かずです。見てみましょう。

筑紫明朝 Pro L

筑紫明朝 Pro LB

筑紫明朝 Pro R

筑紫明朝 Pro RB

筑紫明朝 Pro M

筑紫明朝 Pro D

ウェイト間の差が小さく、刻むような変化になっていますね。細い方からL,LB,R,RB,M,Dという6ウェイトですが、LBとかRBとか謎ですよね。

実はこれにはちゃんと理由があって、LBとRBと言うのは、白抜き文字専用のウェイトだそうです。びっくり。
黒い背景で白い文字で印刷した場合、特殊な場合を除いて、インクは黒い部分に使用され、白い部分は紙の地色となります。そうした場合にインク部分が滲んだりして、文字が細く見えてしまうのを防ぐ為に、少し線が太くなっています。印刷用の、しかも白抜き文字専用ということで、Web出身の自分としては衝撃でした。紙の人ならみんな知ってるのかなぁ。

フォントの世界はほんとうに(事故)細やかな気づかいやこだわりで溢れています。勿論それは売るためにそうするのですし、プロとして当然の振る舞いなのかもしれません。でもやっぱり、それを使わせて頂く時に「そのこだわりに失礼のない使い方をしなくては」と思うのです。なんか最近そればっかり言ってる気がしますが。

明朝体は新聞や小説等に使用されることからも、長文を読むのに適している書体です。また、文字に流れがあり、美しい姿勢や態度を表すのにとても適している、由緒正しい日本的な書体です。今回紹介した筑紫明朝もとても美しく、気遣いに溢れた優れた書体でした。

これは完全な余談なのですが、最近ビジネス書とかで日本語をモダンなUD(ユニバーサルデザイン)系のゴシック体で組まれた本をたまに見かけますが、モダンなゴシック体はパッと見た時の可読性は高いですが、長文を読むのに疲れるなぁ。と思いました。新しい雰囲気を出すのには成功しているのですが、内容が入って来ないというか。勿論新しい試みは大事なんですが、目的を失わないように適材適所、使い分けたいですね。

さて、9月です。段々と過ごしやすくなり、美味しい食べ物も沢山出てきます。秋といえば秋刀魚。そして栗。食べたいなぁ。
サンマを沢山食べられるように、お仕事を頑張って稼ぎたいですね。頑張りましょうー!

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