Stay Home! “秀英にじみ明朝”

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2020.05.01

2020年5月

コロナ禍の影響がますます広がりを見せています。「自粛要請」という言葉は変わりませんが、その度合いが強まり、それに伴って世間の目も厳しくなっているように感じています。

自粛している人が自粛していない人を責めたり、逆に自粛に反対している人が自粛しようとする人を馬鹿にしたり。ネットニュースやSNSを見ていると、そんな事が目に飛び込んで来る事が増え、否が応でも考えさせられます。

「こういう時に、その人の素の部分が出るんだな」と思ったりしますが、勿論思わず文句が出ちゃう状況というのはあって、それぞれの立場にならないと分からないことも沢山ありますね。

自粛要請の影響が出やすい職種や、そうでない職種というものがあったりします。実際にお金がないのに「仕事を休め」と言われたらと想像すると、本当に絶望しかありませんし、そうなると「どの死に方を選ぶか?」という状況になってきます。

そういう事を考えていると、「まぁまぁポジティブにやろうよ」なんて気軽には言えなくなってきます。ほんとに。
僕が言えることは「なんとか生きよう」というくらいの事になってしまいます。かつて自分が自分の人生に絶望をしていた時期があったのですが、今振り返ると、“その経験があったからこそ、今やれている”という事をよく思います。

辛い時期に、もがいてもがいて生き残った経験というのは、本当に貴重なものだという事です。
とにかく生き残りましょうね。

今月の稼働率

今月の稼働率です。
稼働率は、月の稼働日数(今月だと18日)×8時間を100%として、その月に決まっている合計工数を割る事で算出しています。参考程度に考えてください。大体150%を超えると、少し慌ただしくなってくる感じです。

今月の稼働率は、先月から微増の100%程度となっていますが、いつもよりもお問い合わせは多いので、この先慌ただしくなりそうな予感もございます。今のところは落ち着いて仕事をしていますので、なんなりとご相談ください。

今月のFONT紹介は“秀英にじみ明朝”

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

久しぶりの日本語書体は“秀英にじみ明朝”です。
名前の通り、にじみの表現が最大の特徴の書体です。 この書体は元を辿ると“秀英明朝”と言う書体で、日本語書体としては大変歴史が古く、活字時代から100年以上前から続いて改良され続け今に至る書体です。

見てみましょう。

秀英にじみ明朝

秀英にじみ明朝

秀英明朝 L(元のフォント)

秀英明朝

並べて見ると、骨格は同じなのにだいぶ印象が違う事が分かりますね。
以前ご紹介した“A1明朝”も墨だまりの表現がされていますが、更に強いにじみの表現がされていて、紙に印刷した雰囲気を感じさせてくれます。

仮名がコンパクトで、漢字とのコントラストがはっきりしていて、本文で使用するのに適したバランスになっています。
なので、本文にさりげなく使用するのが正しい使用方法じゃないかと思いますが、大きく使うとホラーっぽくなりますので、それを狙って使うのもありかもしれません。(作者の意図ではないとは思いますが)

素直にアナログ感のある優しい雰囲気や、暖かみを出したい時にすごくいい働きをしてくれる書体だと思います。

アルファベットも見てみましょう。

秀英明朝体 アルファベット

ローマン体で、雰囲気も合っていると思います。細かい部分は気になる部分もありますが、わざわざこの書体を欧文書体用に選ぶ必要はないので、必要十分という所だと思いますし、むしろレトロ感が出て良い部分と捉える事もできます。

方向性がはっきりしていて「いつでも使える」という書体ではありませんが、こう言う表現のバリエーションが用意されているというのは、使う側としてとてもありがたい事です。

さてさて、今月はこのへんで。
思えば、GWなんだよなぁ。例年だと僕の住んでいるあたりでは大きなお祭りが開催される時期です。
寂しい感じもしますが、静かなGWの方が珍しいので、それを楽しむことにします。
皆様もそれぞれのGWを楽しんでくださいー。

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