朝晩は冬の気配を肌で感じる事も多くなってまいりました。いよいよ大好きな正月がやってくる。そう思うと仕事が手につきません(ごほん)
しかし、実はそんな気分でもなくて(当たり前だ)、今は一月先のことさえもどうなるのかわからない。と言う状況が続いています。
当たり前のようにお正月があって、当たり前のようにお祭りがあって、当たり前のように4年に一回オリンピックが来る。そんな時代が幻だったかのようです。
そんな中でも、野に咲く花達は変わらずに咲き、私達の目と心を癒してくれ、それはとても心強く感じました。
一方で、自分たち人間は、いつお別れがあるのかもわからない世界に住んでいる事を再認識し、一期一会だと言う事を心に刻み込む必要があるんだと強く思いました。
僕らの生活を一変させたコロナウィルスですが、大きな視野で捉えると、決してネガティブな事だけではなく、人間が生きていく上で当然必要な心構えを教えてくれる大事な出来事であった気がしています。
ともかく我々はこの状況を捉えて、未来に繋がる生き方を学ぶべきなんじゃないかと思いました。
僕の事務所には、様々なアーティストさんや作家さんの作品を飾らせて頂いていまして、毎月一点づつその紹介をさせて頂いています。
この不思議な物体は、舟をかたどった陶芸作品です。とても大きくて、長い部分で63センチ程にもなる大型の作品です。
造形の美しさは勿論、事務所の船出と言う意味でもとてもしっくり来て、開設時に購入しました。オープン以来、モダンな雰囲気に一役買ってくれる頼もしい存在であり、事務所を先導する役割も担ってくれている、大のお気に入りです。
「スミレ窯」さんは、お茶碗、湯呑、マグカップ、お皿。という日常に使用する作品や、この舟のような変わったオブジェのようなものまで、非常に作品の幅が広い作家さんです。
使う人に寄り添った、非常に質の高い作品を多く手掛けておりますが、時々作られる「はて?これは何に使うんだろう?」という作品が、僕の心を突き刺してきたりします。
結果、僕の事務所と自宅には「スミレ窯」さんの作品で溢れかえっています。植木鉢(吊すタイプ)、植物の種子(オブジェ)、立方体のオブジェ、壁にかけるポケット、お茶碗、植木鉢(オーダー品)。そして舟。どれも普段の生活を持ち上げてくれる素晴らしいモノたちです。
気になる方は「スミレ窯」さんのWEBサイトを是非見てみて下さい。
フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書かせて頂いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。
このコンテンツは2016年の10月より初めて、約4年間、毎月更新としております。思いつきで始めた割にはちゃんと続いていますが、最近では紹介しようとしたフォントが既に紹介済み。と言うことが増えて来ました。勉強が段々と追いつかなくなっている。と言う泣き言からスタートです。。
さて、“MADE Mirage”です。見出し画像を見ていただけるとお分かりだと思いますが、とてもモダンでエレガントなローマン体です。細いウェイトは特にクールな印象があり、とてもお洒落な雰囲気を持っています。
各ウェイトを見てみましょう。
上からThin,Regular,Medium,Bold,Blackです。
文字の横幅が狭いので、文字を組むとコンパクトに纏まりますので、長いキャッチフレーズを一行で納めたいときには重宝しそうですね。
また、これを見ていたら日本語書体の「解ミン 月」を思い出し、合わせてみましたが、やっぱりピッタリ合いました。混植したい時には使えるかもしれません。
例はMADE Mirage Mediumと「解ミン 月 B」です。欧文は若干ポイント数を大きくしてあります。参考までに。
“MADE Mirage”に話を戻しますが、この書体の印象としては細いウェイトを作りたかったんだろうな。と個人的に感じました。つまりは見出し用の書体かな。と。でも、ちゃんと本文用の書体も作っている所が好印象です。
続いて、大文字だけで組んだものを紹介してみます。
どちらも悪くないですが、やはり細いウェイトの美しさが際立ちます。
僕が使う場合で考えますと、見出し用にThin,Regularまでを使い、本文でMediumかなぁと思いました。案件にもよりますが。また、日本語が入るなら上で紹介した「解ミン 月」を使っても良いですね。
繊細なイメージを出したい案件がピッタリな書体です。ファッション、化粧品、雑誌の見出し等に大きく使うとカッコ良さそうです。
ちなみに、Crearive Marketで購入出来ます。現在は50%OFFで購入可能なようです。
さてさて、本格的な冬到来の時期になってきました。寒さは勿論ですが、今年はコロナウィルスの再流行に注意が必要ですね。
ちょっと緩みがちな昨今ですので、気を引き締めつつ、息抜きも忘れないようにしつつ頑張りましょう。そして一期一会です。
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