2025年。明けましておめでとうございます!本年もよろしくお願いいたします。
今回のお正月は、曜日の都合で9連休という、EMDesignsを立ち上げて以来、最も長い連休をいただくこととなりました。とは言え、しっかりと緊急案件を頂き、お仕事をしておりました(ありがたい)。
それでもきっちりと「休みます」と宣言したことで、いつもよりも正月休みを堪能することが出来た気がしましたので、とても良い休みでした。
しかし、年末年始には大変な事故があり、また、いまだに戦争状態の場所もある中ですので、世界が平和に年を越せた訳ではなく、てばなしで喜べる状況ではありません。皆さまにとって、幸せな日々が送れる日が一日でも早く来ることを願い、僕も何らかの形で、世界に貢献できたらと心から思うお正月でした。
2025年も頑張ります。今年一年間、何卒よろしくお願いいたします。
一昨年に始め恒例となりつつある、当サイト内のフォントアクセスランキングを開催します。これは去年一年間の当サイトのページビューの数をランキングにしたものです。なので単純にフォントの人気以外の要素も入っておりますが、フォント名の検索からのアクセスも多いので、概ね「人気のフォントランキング」と言って間違っていないかと思います。
それでは、スタート!
いきなり初登場のフォントがランクインしました。
これは2017年の12月に「ポップモダン Neue Kabel」というタイトルでの紹介でした。
安定して人気がある、幾何学的なサンセリフ書体ではありますが、その中では割とマニアックな方ではないか?と思っていましたが、段々と時代は変わってきていることを感じさせるランクインでした。個人的に様々な案件で使用している実績があり、使いやすいフォントであることを実証済みですので、納得の結果でした。
なんと去年と同じく、安定の9位。
これは2018年の8月に「Bodoni?いいえ、光朝です」というタイトルでの紹介でした。
グラフィックデザイナーの田中一光さんのBodoni愛が高じて、作られた書体です。見出しで大きく使うと迫力があって、かっこいいフォントです。そこまで認知度が高いとは思えませんが、「Bodoni」という検索ワードが順位に関わっている気がするものの、実際に使いやすく有用なフォントです。
いつランクに入ってもおかしくないフォントと思っていましたが、今回初のベスト10入り。
これは2018年の12月に「スポーティーなITC Avant Garde Gothic」というタイトルでの紹介でした。
合字が特徴的であり、見出しに、ロゴのベースに、と大活躍のフォントす。幅広い層に人気が出そうなので、今までランクインしなかったのが不思議なぐらい、納得のランクインでした。
去年の5位からの2ランクダウンでした。使いやすいgoogleフォントです。
2019年の8月に「暑い夏とツバメと“Lato”」というタイトルでの紹介でした。
一昨年、去年は5位で、今年も7位ということで、とても安定して検索されています。高品質で、しかも無料というフォントですので、納得の順位です。機能的に改善されれば(googleフォント全体の話ですが)、さらに人気が爆発しそうです。
4位からの2ランクダウンです。
2018年の9月に「残暑にNeue Haas Grotesk」というタイトルでの紹介でした。
一昨年から7位→4位と来て、今年の6位。とても安定してランクインしていますが、僕はそのことに驚いています(笑)。やっぱりデザイナーはひねくれている人が(以下略)と思いましたが、どうなんでしょうか。
一昨年から2年連続で1位だったAvenir。今年はなんと4ランクダウンでした。何があったんでしょうか?
2017年の3月に「優しくモダンなAvenir」というタイトルでの紹介でした。
今までの順位を見ていると、安定してサンセリフ体がランクインしていますが、その中でも安定して一位だったAverirが4位まで下がるとは。。遂にあのフォントがランクインしたのでしょうか?
いきなり初選出で4位にランクインしたのは、なんと日本語フォント「りょうゴシック PlusN」
2024年の3月に「良い知らせのようなもの」というタイトルでの紹介でした。
2024年の3月に紹介したばかりのものにも関わらず、4位にランクインしたのはただならぬ勢いを感じさせます。おそらくAdobeフォントに入っていて、ウェブフォントとしても使用できることから、使用者が増えたのではないか?と個人的に思っています。小塚ゴシックのカナ違いフォントであり、間違いなく高品質なフォントです。
一昨年から4位→3位→3位。ということで、さすがの安定感です。
2017年の6月に「シックでお洒落なPalatino」というタイトルでの紹介でした。
いいものはいい。そしてそれをわかっている方が多いんだなぁ。という嬉しくなる結果でした。
一昨年から8位→6位→2位。と、躍進を遂げました。というか、元々人気があったと思うんですが、再燃している感じでしょうか?
2019年の7月に「やっぱりBodoni」というタイトルでの紹介でした。
ファッション業界に引っ張りだこな、モダンローマンのど定番フォントで、とても美しいです。
ガガーン!Avenirが1位を陥落したことで、1位はHelveticaが取るのではないかと思っていましたが、何とMinion。
とは言え、一昨年より2位→2位と来て、今年の1位ですので、安定して人気があるようです。
2017年の11月に「優しいローマン体“Minion”」というタイトルでの紹介でした。
ウェイトが豊富で、Adobe fontに入っていて手に入りやすく、根強い人気があるようです。いやー素晴らしい。
さて、ランキングはいかがだったでしょうか。
今回のランキングの印象としては、日本語フォントがベスト10から減り、欧文サンセリフ体がまた増えてきたなぁ。という印象です。そしてMinionの安定と、Bodoniの復権がありました。
全体的には約10年程前から続いた、サンセリフ体一辺倒の傾向から、様々な派生フォントが出来、順位がばらけると同時に、ローマン体(モダンローマン体含む)の良さが再認識されてきた。という分析です。
自分が思っているよりも、ウェブフォントの導入はそこまで進んでいないのでない気がして、それはウェブデザイナーとして働く上での懸念点でもあり、反省点(普及活動不足)でもあります。
ランキングを3年続け、常日頃からフォントを気にしている身からすると、自分が感じているトレンド感と結果には、少しのずれがあり、そこは自分の中で認識しないとな。と思い、とても勉強になりました。
個人的には、このランキングは楽しくて仕方ないので、また来年も続けようと思います。またぜひお付き合いください。
さて、2025年はどんな年になるでしょうか?(ランキングの話は終わっています)予測の難しい昨今ではありますが、「何が起こったか?」ではなく、「起こったことに対し、自分がどうであったか」にスポットを当て、いつ何が起こってもしっかりと振る舞えるような、自分でありたいと思います。
2025年もEMDesignsをよろしくお願いいたします!
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