5月になりました。季節としては初夏に分類され、ゴールデンウィークもあることから、一年間の中では動きの多い月になるかと思います。僕の暮らす東京都青梅市では、“青梅大祭”という大きなお祭りがあり、地元の人たちが文字通り爆発したかのようにテンションが上がっており、数日前からお祭りのために帰省する人がいるからか、街の人口密度が若干上がる感じになります。また、お祭りに向けて体力をつけるためのジョガー(居ても立っても居られないだけかも)も増え、ともかく街中がソワソワしているような状態です。
一方、自分は普段お祭りには参加せず、チラッと見る程度で満足なので、例年はあまり関係なく淡々と過ごしておりましたが、今年はお祭りに便乗して、21gで出店しようと思っています。オフィスで販売していますので、もしよければ観光がてら遊びに来てください。祭りじゃ(テンションあがりきらない)
話は変わって、皆様はGWはどのように過ごされますか?一時期は皆がこぞって海外に出かけていて、その様子(空港)を、ニュースで流すのが恒例だったような遠い記憶が微かにありますが、今はそういう時代でもなくなってきましたね。コンプライアンスの問題もあるのでしょうか。かつて、日本が好景気に沸いた時代から現在まで同じ日本という国にいながら、世界との距離感が近づいたり遠のいたり、コンプライアンスの問題でテレビに映せる内容が変わったり、はたまた○○ハラスメントと言われることが増えてきたり。僕が生きている数十年の間にも時代も常識も大きく変わっているのです。
それを思うと、我々の価値観や常識といったものの頼りなさったらありませんから、それぞれが自分の頭で考え、行動していくことが大事なんだとあらためて思います。ただ、その中でも変わらないものというものはあって、“人の悪口を言わない”とか“感謝の気持ちを忘れない”とか“挨拶する”とか“暴力を振るわない”とか、本当に基本的なことをきちんとやっていく事こそ、大事だと思いますし、そういう事こそが常に求められていると思うのですが、一体なんの話ですか?
フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。
さて、今月ご紹介するのは“TBエコー Std”です。エコーといえば、超音波やら、ギターで使用するエフェクターなんかが浮かんできますが、そんな名前がつけられたフォントはどんなでしょうか?早速見てみましょう。
長体(縦に長い)気味で文字の重心が高く、爽やかな印象を感じるフォントです。明朝体でもゴシック体でもない、いわゆるデザイン書体と言われるものです。このフォントにしかない強い個性があるので、出したい方向性に合うと大変力を発揮してくれるフォントです。
アルファベットも、日本語の雰囲気がそのまま出ています。
アルファベットだけで組んでみると、文字間の詰めが詰まり気味のように感じますが、混植してみるとよく合います。
そして、なんと言っても縦組み。とてもいい感じです。横組ではやや散漫に感じるような所がありますが(それが魅力でもある)、縦組みにしてみると一気にまとまりが感じられ、縦組みのために作られたのでは?と思うぐらい良い雰囲気だと思いました。
お次は長文を見てみましょう。上が文字詰めなし、下がプロポーショナルメトリクスで組んであります。
組み方で全然違う人が読んでいるかのように雰囲気が変わりますね。文字詰めなしだと、かなりのんびりとした不器用そうな印象があり、これで長文を読む気にはちょっとなりません。プロポーショナルメトリクスで組むと、知的な印象になり、どんどん読み進めやすくなります。
このように、大きな文字で見たり、組み方向を変えたり、文字詰めを調整したり。色々やってみると、フォントの異なる表情が見えてきたりして、フォントの奥深さがわかります。また、同じフォントを使っても、使い方で印象がガラッと変わることがよくわかったと思います。それを知ると、きっと全てのフォントが可愛くみえてきます。「君はどう使われたいんだい?」という視点で見ると、必ずそのフォントの良さは出てきてくれます。“TBエコー Std”も、使い方によって、響きのニュアンスが変わる、魅力的なフォントでした。(🔚)
ここ最近、青梅市の山々は藤の花で淡い紫色にお化粧されており、大変美しいです。また、街中ではお寺の庭につつじの花が咲いていたり、道々に咲く色とりどりの花たちも生き生きしていて、景色の良いシーズンが続いています。気持ちがいい季節を、気持ちよく過ごしましょう。
今月もよろしくお願いします。
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