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日本のロゴ―企業・美術館・博物館・老舗…シンボルマークとしての由来と変遷2014.3.3

日本のロゴ

ロゴというものは、企業や商品の顔としてデザイナーのみならず、普段見ていても至る所にあるものです。
私たちは、特に意識していなくても、文字通り企業、商品の顔として、そしてそのもののイメージとしてロゴを捉えています。

好きなロゴ、嫌いなロゴ、一回見たら忘れないロゴ。その違いは一体なんでしょう?
本当に小さいパーツですが、それをデザインしようとしたら本当に難しいものです。
なんの変哲も無い会社名だけのロゴタイプだったり、単純なマークだったり。
しかし、その中にデザインのあらゆる要素が詰まっています。

この本には、様々な企業のロゴが沢山掲載されています。
少しの解説と、ロゴ。それがこの本の中身です。
多分、デザイナー以外の方は殆ど見ないかもしれませんが、デザインを志すものにとって、非常に見応えのある本です。

ロゴのコンペに思う事

この本とは直接関係のない話ですが、最近ではインターネット経由で企業がデザイナーに仕事を依頼出来る仕組みが当たり前のように使われています。
そこで良く見かけるのがロゴのコンペです。

自分も、起業したての頃は練習や腕試しの為に参加したりしていました。
でも、そのうち、間違っている事をしている気になり、やめました。

ロゴのコンペは、企業側から簡単な会社の説明があり、どんな形が好みか?どんな意味を込めたいか?という限られた情報だけを見てクリエイター達がそれぞれロゴを提出し、クライアントの好みの物があれば、それを採用しギャラが振り込まれる。という仕組みになっています。

企業側は安価にロゴが作れ、クリエイター側は多くの仕事の中から、自分の向いていそうな仕事を選べる。悪くはない仕組みです。
しかし、それだけの情報だけで作られたロゴを掲げる会社の行き着く先は?と疑問に思うようになりました。

ロゴとは

ロゴとは、前述のように企業の顔です。
その大事なロゴをコンペで会った事も無い人の為に、書かれた意味を付与したロゴを作る。その事に対して、どうしても気持ち悪く感じて来ました。不誠実だと思ったからです。

誠実だったらいいのか?というのは個人的な問題ですので、コンペをしている企業にもデザイナーに対しても、特に不快感を持っている訳でもないのです。ただの好みの問題だと思っています。

ただ、僕はデザイナーとして、その企業や商品の本当の良さや、進むべき方向を出来る限り考え、それをロゴに表すべきだ。と思うようになりました。
クライアント様と話し合い、手を動かし、試行錯誤を重ねる。
その作業の中で、クライアント様が何かが見えて来たり、そのロゴに愛着が湧いたり。
自分の顔を作る訳ですので、クライアント様も真剣だし、デザイナーも責任重大ですし、とても難しい仕事です。

しかし、そうやって出来上がったロゴが、企業の理念を映し出し、企業を導くものとなっていくと信じています。

ロゴ作りでよく使われるもの

この本を読んで沢山のロゴを見ていると、
斜体:スピード感、躍動感、近代的、シャープさ とか
球体、丸囲み:地球、太陽、愛、繋がり、グローバル、安心感 とか、
傾向が見えて来たりします。

球体なんかは特に多く出て来て、ロゴに使用するには非常に便利です。
ただ、大切なのは「便利だから丸で囲んどこう」とか、「太陽?じゃあ球体ね」という風に安易に結びつけるのではなく、「何を込めるべきか?」を考え抜いた末に、そういう形になっている。という事です。

ロゴという物は、色んなモノを1つにまとめて表現する為、極限までのデフォルメが必要だったりします。そうすると、斜体が多くなったり、球体が多くなったり。
でも、そこに込められたものは様々で、それを考えていく過程は本当に濃密であり、そこから出来上がったロゴは本当にパワフルだと思います。

1つ1つのロゴを、どんな事を考えて作ったのか?考えながら見ると、とても面白い本です。

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