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タイポグラフィ・ハンドブック2014.1.26

タイポグラフィ・ハンドブック

デザインをする上で欠かせないものの1つに、タイポグラフィがあります。
人に何かを伝えたい時に一番便りになるのが言葉ですし、何かを読んでもらいたい時には、人が「読みたい」と思わせる事が大切になります。

「このデザイン、特に変わった事をしてないのにかっこいい」とか「高級に見える」とか思うと、タイポグラフィが関わっていたりする事が多く、デザイン全体の方向性を決める上でもタイポグラフィは重要な要素ですよね。

しかし、プロのデザイナーの中でも、タイポグラフィの事をよく理解していなかったり、軽視している方も多いように思います。
特にWEBの世界では、テキストはOSやブラウザの仕様に依存される事が多い為、意識が低くなってしまいがちです。
かく言う自分も、元々がWEBから入った事(一番の要因は不勉強な事ですが)もあり、適切なタイポグラフィを学ばずに、ぼんやりとした知識で長い間やっておりました。

そんな時に出会ったのがこの本でした。
非常に内容の濃い本ですので、初心者〜上級者まで楽しく読めるのではないかと思います。

タイポグラフィに関する情報を網羅

本の帯には「これまで勘や感性だけで組んでいたものに、「理屈」をプラスする便利な一冊。」と書かれていますが、まさにその通りの内容となっており、まさに自分が求めていたものだと思いました。
また、理屈一辺倒になりがちな内容ではありますが、文字に対する愛情や面白さ。と言ったものが随所に感じられ、自分のしている「デザイナー」という職業がより好きになるきっかけともなりました。

「タイポグラフィ・ハンドブック」は、グラフィックデザイナー、タイポグラファーでもあり、数々の素晴らしい経歴を持つ小泉 均さんの著書になります。

第一章の「アルファベットを見る力と各グリフの特徴と名称」から始まり、全部で8章から構成されており、全て読めばタイポグラフィに対する理解が相当高まります。
普段当たり前のように扱っているフォントですが、そもそもの歴史や、どのように作られたか?と言った事も書かれており、非常に読んでいて面白かったばかりでなく、実際にタイポグラフィを行う上で大事な情報だと感じました。

欧文だけでなく、和文に関しても

タイポグラフィをする上で、アルファベットと和文を組み合わせた時に「うーん」となる事が多かったのですが、この本ではその辺りの事にも言及されていて、とても役に立ちました。

和文は、元々タテ組が基本とされ作られた文字です。
しかし、時代の流れとともに横組にも対応する必要が生じ、タテヨコに複雑に使い分けなくてはなりません。

そこで大事なのが、欧文、和文の仕組みの違いを知る事になりますが、その辺りも非常に分かりやすく書いてあり、とても役に立ったと思います。

デザイナーのベースアップには最適の本です

この本を読んだ瞬間に、タイポグラフィが上手くなる訳ではありませんが、確実に「タイポグラフィ」に対する意識に違いが出ると思います。
そして、タイポグラフィに対する意識が変わると、デザインを見る時にポイントがより明確になり、よいタイポグラフィという事が少しずつ分かって来て、デザイン全体のベースアップに繋がります。

まだまだ僕は未熟で、迷う事も多く、この本にはお世話になっています。
この本に「答え」は書いてありませんし、自分なりのスタイルを見つけないと駄目だとは思いますが、その手助けをしてくれる良書だと思います。

機会があれば、是非読んでみて下さい。

タイポグラフィ・ハンドブック

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