コインの表裏

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2024.10.01

EMDesigns 2024年10月のニュース

つい数日前まで、猛暑だったかと思っていたら、急に涼しいを通り越して若干寒くなって来たり。以前とは季節の感じが変わって来たなぁ。なんて思いがちなんですが、そもそも地球がずっと同じような繰り返しを行う。と思うことが勘違いであり、その変わり目に生きている。ということなんだろうなぁと思索に更けます。それはそれで秋っぽい過ごし方です。

春とか秋とか、中間的な季節というのは、来る季節を楽しみにしたり、過ぎ行く季節に思いを馳せたり。そういう”間”を与えてくれる時期です。そこで生まれる感情というのは間違いなくあり、そこで生まれる芸術とか文学的なものは、乾季と雨季しかない場所とでは、絶対的に違いますし、とても美しい季節だったと思いました(もう過去形)。

こういった地球の変化は、極々自然の流れだと思うのですが、地球温暖化を人間が引き起こした。という考え方もありますよね。話を聞いてみると「なるほど」と思うことも沢山ありますし、人間の活動が地球の環境に悪影響を与えていることは、間違いなくあると思っておりますが、それも含めて「自然の一部」と捉えるのが僕の一貫した考え方です。バイオリズムというか。

そんな地球の大きなバイオリズムの話から、突然僕のちっぽけなバイオリズムの話をします。

つい先日、僕のバイオリズムが一気に下がったような体験をしました。それは特に何の前触れもなく、突然やってきたのでした。
それは某お店で、昼ごはんを食べようとしていた時でした。注文した品が運ばれてきたと思ったら、ウェイトレスのお姉さんが、僕にお味噌汁を突然ぶちまけました。熱い。恐らく手首の力が足りないのを耐えながらなんとか運んできて、最後に力尽きたのが原因だったと思います。全くわざとではない。でも熱い。店員さんは大慌て。僕はびっくりして頭が真っ白。でも熱い。ウェイトレスのお姉さんは拭きたいけど、こぼしたのがちょうど下腹部が中心なので慌てるばかり。でも熱い。というドタバタしたことがありました。結局、僕は店員さんに「気にしないでください」と、家に着替えに帰ったのでした。(火傷はありませんでした)

その後、またしても事件が起きます。
昼食時のドタバタを思い出しながら、夕食を食べていました。そこではお味噌汁に注意を払いつつ、いつでも避けられるように過ごしていましたが、そんなことよりも注文したものがいくら待っても来ない。。お味噌汁も来ないことには、ぶちまけられることもありません。あー安全だなぁ。とかそういう問題ではなく、食べたいものが来ないのは困ったもんですよね。仕方ないので、店員さんに頼んだ商品がこない旨お伝えし、しばし待つと、店員さんがすまなそうな顔でやってきて「すみません。売り切れてしまっておりまして(以下略)」という事でした。なるほどなるほど。そりゃー持ってこられませんよね。と、別のものを注文し、無事夕食を食べ終えることが出来ました。

少し遅くなったけど、特に急ぐ理由もないのでまぁいいか。と帰路をドライブ。そして車庫入れの時でした。
家のガレージの前の道は狭く、自分が車庫入れしている時に車が来てしまうと、その車は僕の車庫入れを待たなくてはなりません。その時もまさに僕の車庫入れを待っている車がおられました。「少し急ぐから待ってね」と、バックで車庫入れをした時に「ガリガリガリ!」「あぁあぁ!」やってしまいました。落ち着いているつもりでしたが、多分少し慌てていたのでしょう。大事な車の側面に引っ掻き傷をつけてしまいました。。

ふぅぅ。。今日はこういう日か、と、諦めて帰り、心と体を休めようとお風呂に浸かることにしました。すると、頭上の換気扇の音がいつもよりも気になり出します。おや、何かゴミでもついてるのかな?そう思った僕は、フィルターを見てみようと、換気扇に手をかけます。するとガコッ!とフィルターが外れ、僕の頭に溜まった埃やらカビやらが襲いかかってくるのでした。。。「あわわわわ」埃とカビだらけになった僕は、シャワーで体を綺麗にしたあと、フィルターを洗いました。ぶちまけちゃったけど、フィルターが綺麗になったからいいか(ポジティブ)。お風呂を出ました。もうここまで来ると、笑うしかないですよね。ふぅ。もう流石にないだろうな。と思いながら、外の風を感じようと窓を開けたら、頭上から僕の頭の上にヤモリがポトッ!と降ってきました。「こ、これは!今日はもう何もしてはならない」流石に悟った僕は、特技の早眠り(寝ようと思ったら大抵5分以内に眠れます)をし、1日を終わらせたのでした。

という、なかなかの1日が先月に実際にありました。こういう流れは止められないし、渦中の僕ができることといえば、淡々とやり過ごすことしかありませんでした。実際に今振り返ってみても「何だったんだろうな?」とは思いますが、でも、結局のところ人というのは、こういう訳のわからない流れに翻弄されながら生きている。ということなんだと思いました。抗うことの出来ない流れの中で、せめて良い流れが来るように祈ったり、少しでも良い流れに近づけるようにもがいたり。でも、唯一の救いは、その中で起こったことに対してどのように対応するか?という事だけは自分でコントロールできる。ということを感じたのでした。

あれだけの事が起こった1日でしたが、僕は少しもイライラしたりしなかったし、誰かを責めることもしなかった。という事は、少しは自分の成長を感じられましたし、唯一の収穫だったように思いました。

今月のFONT紹介は“Coign Pro”です

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

今回紹介するのは“Coign Pro”という書体す。現在は本業の傍ら、Tシャツのためのタイポグラフィを行う。という日々ですので、実に多くの書体と戯れていますが、今回見つけたのはその中で見つけた物です。
見てみましょう。

Coign Pro

ブホッ!前半の大変な1日が吹き飛ぶほどの、ぶっ飛んだフォントです(笑)。これはそもそも文字として機能していないのではないか。。。という程の長体。一番細いウェイトのものなんて、全く読めません(笑)。しかもこれ、冗談のような感じがしますが、50ものウェイトがあり、かなり本気で作られています。もう少し読みやすいバージョンもありますので、みてみましょう。

Coign Pro

おぉ!一番細いウェイトでも読める!なんて、前のウェイトを見てから見ると少し感動しちゃいますね。しかしすごいですね。これはなんのために作ったフォントなんだろう?と考えてみてもわかりません。これを本文に使う人がいるとは思えないので、見出し用なんだと思います。そういえば、コインの数字は極端な長体がかかった物が多いので、名前の通りコイン用でしょうか??と思いましたが、調べてみたら長体の数字が使われているのは日本の硬貨ぐらいで、海外の硬貨はあまりそういう訳ではありませんでした。

とはいえ、かなり本気で作られているし、見ていると段々と可愛く思えてきます。そう、これはおそらくそういうフォントで、いわゆる「デザイン書体」という、雰囲気を作ったり、アクセントとして使うと良いものかと思います。また、長体を生かして横幅の狭いところに文章を押し込みたい。という時に、このフォントは役立ちそうです。もちろんコインに使っても良いかと思います。(後から分かったのですが「coign」は硬化ではなく、”くさび”の事でした。。くさびとして打ち込める程に長体。という事なのかもしれません)

このフォントのことは、調べても開発背景等を見つけることができなかったのですが、ここまでの長体を作ることを決め、しかも50もウェイトを作る。この気持ちには拍手を送りたいと思います。文字というのは、読むことが目的となりますので、読めないほどの長体は、もはや文字の概念からは外れていってしまうのですが、それでもチャレンジしたのは、その先に何かがあるかもしれない。という探究心なのではないでしょうか(感動)。杓子定規にこうだ!と決めつけず、常識とされることにも疑問を持ち、新しい試みを試してみる。いやぁ。何歳になっても、その姿勢は忘れないようにしたいな。と、このフォントに大事な事を教わった気がします。

さて、今月はこのへんで。

日々を生きていると、いいことも悪いこともありますよね。今日は前半にバイオリズムの話をしましたが、確かに抗えない流れのようなものが、あるような気がします。でも、自分の中の軸をぶらさないようにだけ注意して、対処していく事ができれば、少なくともコイントスして裏か表か。みたいなことよりは確実に歩を歩める事ができるような気がします(無理やりフォント名と絡めた)。泣くのも笑うのも、自分の判断でできるといいですよね。
今月も楽しく過ごしましょう。

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