
先月にも少し言及しましたが、東京では雨が極端に少なかったため川が干上がっていましたが、今回の見出し写真はまさにその干上がった川の写真です。現在はだいぶ雨も降り、状況が変わっていると思います。(撮影は二月二十八日です)見事に川底が見えています。こういうことは、いわゆる“異常気象”とか“社会問題”、“環境問題”と繋げて考えがちですが、自分はこれを見た時に「あ!写真に撮りたい!」と呑気に思いました。というのも、現在全く困っていないからです。特に節水という話もありませんし、断水も起こっていません。つまり、自分にとってはそれらの問題 < 毎月のコラムに掲載する写真。とも言えます。
しかし、無邪気に写真を撮り、満足げにその写真を見返している時に遅れて「待てよ。これでいいんだろうか?」と思ったりするのです。遅いけども。そして「未来を予測できない我々人間は、どれだけ環境を壊して来ただろうか?」とか、「これから未来を生きる人たちに恥ずかしくない生き方ができているだろうか?」とかを、一丁前に考え始めたりします。でも、結局は答えが出ないままに、違う考えに移ろっていくのです。
今、世界ではいろいろな場所で戦争が行われています。そして、それに理由もなく巻き込まれている人たちが、たくさんいます。川が干上がった問題と、戦争の問題は全然関連がありませんし、全く同じタイミングで、語られるべきことではないかもしれません。でも、もしかしたら同じことなんじゃないか?と思ったりもします。もう少し、ちゃんと考えられたら、防げる事はあるかもしれない。という意味で。また、自分自身の問題としても考えたいと思いました。そして、何よりも、世界が少しでも平和になりますように。と願わずにはいられません。
フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。
今月ご紹介するのは“TB新聞ゴシック&TB新聞見出ゴシック”。モリサワの2025-2026新書体で発表されたものです。といっても、全くの新書体という訳ではなく、昔からあったTB(タイプバンク)ゴシックを、新聞に使いやすいように最適化されたのが、TB新聞ゴシックです。
見てみましょう。


上からR,Mです。懐が大きめで、装飾が少なく、スペースを有効に使えるように、字間が狭めで、文字通り新聞で読むことを前提に作られた、本文用のフォントです。多分この大きさでもみても、その良さは伝わりにくいのですが、実際に新聞で使うような文字の大きさで見ると、わかると思います。

スマートフォンで見られている方には、小さすぎると思いますが、PCで見られると文章がスラスラと読めることがわかると思います。当サイトの標準の文章部分は、こぶりなゴシックですが、その字間と比較すると、新聞書体の字間のつまり具合がわかりますし、雰囲気がガラッと変わることが、よくわかるかと思います。
新聞という媒体は、紙面に収めなくてはいけないという制約が付きまといます。そのスペースに文字数を収めるため、ライターさんは様々なテクニックを駆使し、我々デザイナーはフォントの技術支援を受けながら、知識とテクニックを駆使するわけです。下記をご覧ください。

そのテクニックの一つに、“長体”、“平体”といいって、文字を縦横に潰し、文字数を稼ぐ方法があります。上の例は横書きなので、縦に潰して90%の長体をかけています。これで1行弱スペースが節約できています。そして、新聞用の書体は、そのような処理をされる事を前提に作られますので、文字を潰しても、可読性が保たれるのです。それが文字の装飾を減らしている理由かと思います。
次に、同じく新書体として発表された、見出し用フォントの“TB新聞見出ゴシック”を紹介します。


上からExBold,Heavyで、こちらも2ウェイトです。見出し用らしく、堂々とした印象のフォントです。これでも十分にその良さがわかると思いますが

これぐらいに大きくすると、さらに見出しとしての力強さが際立ちます。こちらも字間が詰まっていて、文字として強く訴えてくる印象があり、説得力を感じます。説得力というのは、新聞には欠かせない要素であり、このフォントは説得力という機能を備えているフォント。とも言えます。フォントによって、その機能や性格は異なりますが、新聞のような一面が文字で埋め尽くされた中で、あえて繊細なフォントを使う事も無くはないと思いますが、失敗すると「なんだか頼りない、自身の無さそうな記事」という印象になってしまう事もあり、その特性をうまく掴んで使用することがとても大事です。
“TB新聞ゴシック&TB新聞見出ゴシック”はいかがだったでしょうか。自分は、元々ウェブデザイナーとしてスタートし、いつからか新聞の紙面のデザインにも携わるようになりました。その際にウェブとのあまりの違いに戸惑いつつも「ウェブデザイナーならではのフォント使いをしたい!」と、遮二無二作業をしたりしていました。その中で新聞用に設計されたフォントの存在を知り、使っていくうちに、その機能の素晴らしさに気づきました。その試行錯誤は無駄ではありませんでしたが、僕のようにWEBから入って、新聞の誌面をデザインする。なんていう人がいたら、参考になると嬉しいと思います。
さて、四月ですね。もう2026年も4分の1を消化したことになります。自分は年始に立てた目標である、目標体重まであと1kgまで迫りましたが、トレーニングのしすぎにより腰を痛め、しばらくトレーニングができなくなっているのが今です(涙)。「まぁまだ時間があるから」となだめつつ、どうしても動きたくなってしまう自分をおさえるのに、必死になっています。「痛み」というサインがあったにも関わらず、トレーニングをやめなかった自業自得の結果なのです。また最初の話に戻りますが、これが地球規模の話になってしまうと、本当に後戻りができない状況にもなりえます。と、こんな僕がいっても説得力は全くありませんね。。。
自分のアホさ加減が止まらないこの頃ですが、世の中が一歩でも平和に近づけるよう、仕事をしたいと思います。
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