ARIGATO2019

2019.12.28

ARIGATO2019

2019年も本当にあっという間に年末まで駆け抜けました。今年もたくさんの仕事に恵まれ、沢山の素敵な方々と出会う事ができました。全ての方に感謝します。
今年は事務所を新たに立ち上げ、新しい環境での1年間となりました。

今年から作業環境がガラッと変わることで、仕事のやりやすさや内容にどんな変化があるのかな?というのは心配でもあり、楽しみでもありました。

当然のように環境は全てのことに対して影響を与え、良いことも悪いこともあったと思いますが、比べてみると良かった事の方が圧倒的に多かったと思います。

事務所を開設してみてわかったこと

事務所の前をたまたま通りかかった方とご縁を頂き、お仕事をさせて頂くようなこともありました。そういうことは今までの自宅作業では無かったことですので、大きな変化の一つだったと思いますし、密室での作業をやめて路面の事務所にしたことで、より社会との結びつきが増えたように感じました。

ご近所さんとのお付き合いや、日々働いている方や散歩している方、ランニングされている方等々、実に様々な人たちの息づかいを感じられるようになりました。

作業の合間にはそんな街の息づかいを眺めていたりすることで、わかってくる事もあったような気がします。それは、自分が影響できるものや出来ないものの違いだったり、関わるべきものとそうでないものの違いだったり、漠然としたものですが、なんとなく自分の立ち位置みたいなものを、以前よりも意識するようになりました。

そして、自分が色々と感じるように、事務所の前を通りかかる方々の反応にも様々な種類のものがあります。
事務所が出来たことを歓迎してくれる方・疎ましく感じる方(唾を吐きかける方もいました)・何も感じない方。実に色んな反応がありました。
その中でも最近、「事務所を開設して本当に良かった」と思った出来事がありました。

キラキラとしているもの

ある日から、小学生の女の子が毎日うちの事務所を覗いていくようになりました。1日目よりも2日目、2日目よりも3日目と、日を追うごとに覗く時間が長くなっていることに気がつきました。
彼女が何を感じているかはわかりませんが、自由に見たいだけ見せた方が良いと思い、特に声をかけずにいました。

彼女が来始めてから一週間ぐらい経ったある日、やはり事務所の中を覗いている彼女と目が合いました。会釈をすると、その瞬間にとてもキラキラしている笑顔で「こんにちは!」と挨拶をしてくれました。

それ以外に特に会話もしていないですし、彼女が何を思ったのかはわかりませんが、僕が事務所を作ったことでデザインに興味を持ってくれる子供が増えたりしたら、とても嬉しい事ですし、過疎化が進む青梅の街に住む子供たちに「こういう仕事がある」ということを伝えられたなら、本当に事務所を開設して良かったと思います。

これからの世の中を作っていく子供が、少しでもキラキラとした希望を抱けるように、自分たち大人がかっこよく生きていないといけないな。と身が引き締まる思いがしました。大人は子供の目標になれるように精一杯ちゃんと生きていきたいものです。

さてさて、そんな2019年でした(長い)。
繰り返しになりますが、今年お世話になった皆様、関わってくれた皆様、長い文章を読んでくれた皆様。全ての方に感謝です。良いお年をお迎えください。

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