ステンシルタイフーン

2024.09.01

EMDesigns 2024年9月のニュース

ここ数年の夏は、ただただ暑さに耐える感じになってしまいましたが、思い返せば僕は昔、夏が大好きで、日向を歩くのが好きで、わざわざ日向を選んで歩いていたものですが、現在では「日向になんていられない」と、日傘で人工的な影を作り出しながら歩いています。
ただ、そんな暑さも、気づけば台風が遠くに連れ去ってしまったようで、だんだんと秋の空気を感じるようになってきたような気がします。そうすると、人間(僕だけかもしれません)は勝手なもんで「夏が行ってしまった。。」と寂しがったりするのです。

それはそうと、毎回台風が来るとメディアが注意喚起を行い、その結果「全然大したことなかった」とか言われたり「もっと注意を促すべきだった」なんて言われたりして、天気予報って大変だなーと思いながら眺めております。というか、色んなものに対して文句を言い過ぎでは?と思ったりするのですが、冷静に考えてみると、ヤフーニュースのコメントとか、Xとかで文句を言っている人の数は、割合としては人口の1%にも満たないんだろうな(齋藤調べ)。と思います。

そんな少数の意見が、すごく力を持ち始めている昨今。某芸能人が活動停止に追い込まれたり、某デザイナーが担当を下りざるを得なくなったり(いつの話だ)。ともかく社会に影響を及ぼしています。こういう問題が起こると、犯人探しみたいになったり、誰が悪いのか?という話になりそうですが、個人の問題というより、完全に社会の構造の問題だな。と思います。

犯人をいくら探しても、こういった事は無くならないし、構造が変わらない限り増え続けるだけだと思います。かと言って解決策は全く持っていないのですが、「このままではあまり楽しそうな世界にならないだろうな。」という事はみな感じるのではないでしょうか。楽しく生きたいですね。

この問題に留まらず、政治のシステムやら、社会のシステムやらが、段々と現実と合わなくなって来ているのかもしれませんね。ぼちぼち考えていった方が良さそうです。と、少し問題提起のような文章を書いてしまいましたが、僕も僕のことで精一杯な人間の一人ですから何もできませんが、いろんな事への愛情とか、少しの優しさを持つぐらいの余裕は常に持っておきたい。と思う今日この頃です。

今月のFONT紹介は“Chamelton”です

フォント紹介と言うと偉そうなんですが、自分の勉強の為に毎月書いています。意見も個人的な意見となりますが、良かったら読んでみて下さい。

今回紹介するのは“Chamelton”という書体で、巨大なファミリー構成となりますが、今回ご紹介するのはその中のステンシル体です。ステンシル体というのは、ステンシルテンプレートという、板に文字形の穴が空いていて、それをスプレー等で文字を書くための書体です。特徴としては、OとかDとか中に閉じられた空間のある文字は、型にした時に中の空間が落ちてしまうので、それを防ぐために、型を接続するための部分があります。
見てみましょう。

Chamelton

幾何学的なサンセリフ体を基調に、ステンシル体の処理がしてあります。ただ、必要のないところにも処理されています(笑)。もはや、実際にステンシルプレートに使う用途ではなく、デザインとして処理しています。

使い所としては、軍物のデザインとか、ストリート系のデザインなんかがパッと浮かんできます。今回は見出し画像の中にステンシル体が入っていたので、ご紹介することにしました。これは某基地内の写真なのですが、正にステンシルプレートを使って書かれていて、なかなかかっこいいですね。アルファベットの形の単純さによって、接続用の部分が欠けても読みやすく、機能性に優れているからこそ出来る事です。漢字のような画数が多い文字だと、なかなかこうはいきません(漢字には漢字の機能があります)。

この書体は、実は113種類のスタイルからなる、巨大なファミリーです。恐ろしすぎて紹介できませんが(苦笑)こちらを見ていただけると、なかなか面白いものが沢山あります。そのまま使ってもロゴにできそうなものや、見出し用に使えるもの、Tシャツのプリントに使えそうなもの、等々、なかなか見応えがあります。

Chamelton

これが、基調となるスタイルになりますが、なかなか可愛い形のジオメトリック・サンセリフとなっています。小文字はありませんが、これだけでも見出し書体として使えそうです。

さて、今月はこのへんで。
自分は今、外が台風で荒れ狂う最中、この文章を書いています。昔から台風や大雨・雷なんかの時に外に出かけたくなってしまう。という謎の習性を持っています。普段は上下に振れることの少ない、感情の針が振れ、大雨の中に飛び出したい感情に駆られます(もちろんしませんが)。やばいですね。

段々と過ごしやすくなり、あとはお正月を待つばかりとなって来ましたが、今月も楽しく仕事をしたいと思います。頑張りましょう。

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